コーラルの嵐 (C・NovelsFantasia か 1-7 デルフィニア戦記 7)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125003573

作品紹介・あらすじ

国王に押しかけ愛妾出現。王女にタンガの皇太子との縁談。日頃は剛胆なウォルも無敵のリィも敵国の策略を知って激怒した。この事態に対抗すべく国を挙げリィとウォルの婚姻が敢行される。だが、厳粛な式の最中、タンガから宣戦布告が届けられた-剣を取れ。国王の大音声が響きわたる。

感想・レビュー・書評

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  • [江東区図書館]

    デルフィニア戦記7巻。
    読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。

    好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
    大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • 結婚式回!

  • デルフィニア戦記7。

    国王の元に昔の恋人が愛妾にしてほしいと現れ、王女リィの元へは縁談話が舞い込む。


    戦いにおいては秀でた二人も色恋沙汰には無頓着だったので、ちょっと楽しい話かと思いきや、国王と王女となると、ただの恋愛ではないんだなぁ。

  • なにやらいわくありげな愛妾が出現してハラハラしていた私。
    だって何か裏がありそうなんだもの!
    「ウォルー!ダメよー!逃げてーー!」
    イヴンじゃないけど、声が届くならこんなふうに叫びたかった。
    まぁ私はオトナなので声には出さず心の中でだけ「うががが」と悶えていたのだけれど。

    ただそれが、概ねイブンの誤解であって良かった。
    庭で土いじりをしている未亡人は、とてもじゃないが悪人に見えなかった。もっと大きな黒幕に利用されていただけで。
    イヴンの誤解も解け、ウォルがウォルだからこそ、彼女は彼の元を去ったと。
    ああ、罪深いなぁ、ウォル。
    おおらかで大きくて、それでいて、単細胞ではない。奥行きがありすぎて、一般的な女性では、不安にもなるよね、うんうん。
    だからこそ、私はウォルが好きなのだけれど。
    近くにこんなひといたら、何があっても捕まえちゃうかも。

    話は脱線しまくったけれど、
    なんと養女に迎えたはずのリィを!
    位の高い人々の間では往々にしてそういうことはあるらしく、
    まぁ、でも、相手がリィなら諦めるしかないか……

    というわけで、らぶろまんすの巻でした、ごちそうさまでした。

  • 国王に押しかけ愛妾出現!?リィにはタンガ皇太子との縁談!?日頃は剛胆なウォルも無敵のリィも、敵国の策略を知って激怒した。この事態に対抗すべく国を挙げ、リィとウォルの婚姻が敢行される。だが、厳粛な式の最中にタンガから宣戦布告が届けられ…

    (感想)
    ついにウォルとリィが結婚!リィ曰く、「一生に一度の猿芝居の始まりだ」だそうですが。しかしそこに至るまでの大騒ぎや、結婚式当日に起きた宣戦布告と怒涛の救援まで、一冊でテンポよく、且つすっきりまとまっており、とても楽しめました。しかし、いよいよ王妃様になってしまったリィ。今後の展開も楽しみです。

  • 国王に押しかけ愛妾出現!? 王女にタンガの皇太子との縁談!? 日頃は剛胆なウォルも無敵のリィも敵国の策略を知って激怒した。この事態に対抗すべく国を挙げリィとウォルの婚姻が敢行される。だが、厳粛な式の最中、タンガから宣戦布告が届けられたーー剣を取れ! 国王の大音声が響きわたる!!
    (1995年)
    —- 目次 —-
    1〜13
    あとがき

  • 自分で言ったつもりになっていたけど、
    気がついたら言ってなかったこと
    それに言われて気が付くんだね
    周りには言っていたし、
    雰囲気は作っていたのかもしれないけど、
    それだけなんだよね
    誠実に
    素直に
    やりとりするためには
    誤魔化すことはいけないし、
    思い出したのならば
    思い出したことを形にする
    誠実に
    今の想いを
    言葉にする
    一緒にいたい人と
    ずっと
    一緒にいられる方法が
    この方法しかないのならば
    戸惑わずに選べるんだろう
    男女間の思いとは違う
    でも
    この違いって
    周りからは決してわからない
    お互いだけが納得していれば良いのかもしれないけど
    立場によっては
    周りは納得してくれない
    納得してくれる人もいるけど
    たった一人だけでも

  • デルフィニア戦記の七冊目。
    訳ありふうな愛妾希望の旧知の仲の女性を迎え入れ、王宮内は大騒ぎに。
    しかもリィに隣国から求婚者が現れたのでさらに大騒動に。
    これを全て治めるために取った策は、なんと王とリィとの結婚。
    更にリィの真の姿を知り、戸惑う王。
    いよいよ結婚式というときに、一方的に婚約を破棄してきたという因縁をつけて隣国が攻めてきて、結婚式はうやむやに。
    この二人が契約とはいえ結婚を選ぶというのが驚きでした。
    あ、もちろん最後までリィは抵抗してましたし、いろいろなことを回避するにはそれしかない、というので仕方なく、という理由はありましたが。

  • 突然現れた謎の女性「愛妾にしてください」
    国王「はい」
    したたかなやり口とは反対に、控えめな女性エンドーヴァー夫人。
    そして全くもって、「バカなのか?」な国王。
    彼女はパラストが放った密偵だが、まださらに謎を抱えている。

    もう一つの大国タンガも、どこの馬の骨とも知れない国王の養女リィを、皇太子の妃として申し込む。
    断る理由なんて一つもないが、しかしどうしても受け入れるわけにはいかない結婚話。
    断れば、それはタンガの面子をつぶすことになり、戦争の火蓋が切られることになる。
    デルフィニアを守るために、結婚という形の同盟を結んだウォルとリィ。

    また、故郷を失ったことによって生きる意味をも失ったシェラ。
    村の生き残りのシェラを殺すためにやってきた凄腕の殺し屋と対峙したことで、死ぬというのがどういうことかと知り、却って生き続けること願うようになる。

    リィのえらいところは、大変そうでも自分でなんとかできそうなことは黙って見守り、本当に大変なことにはすっと手を貸すところ。
    子育ての極意ですな。
    シェラはきっとリィの元でまっすぐ自分を見つめることになるでしょう。

    本人たちの気持ちはともかく、世界中が注目するウォルとリィの結婚式の最中、タンガが国境を越え宣戦布告が届けられる。
    当然式なんぞほっぽり出して戦場に向かう二人。
    本当、いいコンビだわ。

  • け、けっこん!?びっくり。リィが女だったらいいけど、心は男だから、愛が芽生えたりの展開は期待できないなぁ。女の設定だったらよかったのに。今まで戦いのシーンばっかだったから、たまにはこういう巻もいいな。

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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