撃滅北太平洋航空戦 上: 覇者の戦塵1942 (C・Novels 41-12)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125004693

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  • かつて二度のオホーツク海戦から継続していた対峙がソ連軍の奇襲攻撃を切っ掛けに大規模な戦いへと発展、輸送演習のらために千島海峡を北上きていた海軍、陸軍、海兵隊合同の輸送船団は海兵隊連合機動部隊の司令蓮見大佐の着艦を切っ掛けにソ連軍邀撃のために行動を開始する。
    [more]
    とにかく各種電探の活躍が目立つストーリーだった。
    かつてのオホーツク海戦の経験から開発が進められた電探が同じ北方領域で活躍するという、シリーズを読んできた者としては着実に歴史が変わっている事を実感させてくれる内容だった。
    電探で見張りの代替、早期警戒、航空管制、電探砲撃、電波誘導と自分が考えうる全ての使用方法を実行していたように思える。反面、電探の運用が個人の技術力に偏り過ぎているように読めた。
    これらの経験、反省が今後の戦いで有効に使われる事を期待したい。
    気になる事はアメリカと戦争する理由がないし、アメリカが付け入るスキも少ないと思っていんだが陸軍はドイツと裏で密約を行っているようだし、アメリカは日本の重工業が発展し、力をつける事を警戒し、裏でいろいろと画策しているようだ。さらには海軍の航空隊は連絡が取れず、機動艦隊は大規模演習で所在不明といろいろと進んでいるようだ。
    宇垣一成は内閣総理大臣を辞任しているようだが、再度、日本を導く事となるのだろうか。

  • 覇者の戦塵シリーズ第8作です。
    独ソ戦の一方で、ソ連が北千島の日本軍に対して、大規模な侵攻作戦を仕掛けてきます。技術的には、開発が進められていた電探が、戦局に大きな影響を与えます。
    しかし今回は、華々しく登場した蓮見大佐の反則的な大活躍に呆然となりました。(^^;

  • ── なんだかよくわからないが、大佐のやることはいつも正しいようだ。

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著者プロフィール

1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年「白き嶺の男」で第15回新田次郎文学賞を受賞。主な著作に「航空宇宙軍史」シリーズ、「覇者の戦塵」シリーズ、『白き嶺の男』などがある。

「2019年 『硫黄島航空戦線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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