龍族 (C・NovelsFantasia は 1-5 創世の契約 1)
- 中央公論新社 (2007年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125009834
作品紹介・あらすじ
この地にはかく伝わる。至高は最初に龍族を創り、その翼を鳥族に与えた。その牙は犬族に、その爪は猫族へ。-人族には何も与えられず、と。以来1500年。序列の最下層に置かれ、迫害されて大陸の片隅に追いやられた人族。その彼らと大陸との唯一の接点、地峡にある国境の町に「一生に一度会えたら幸運」とまでいわれている龍族が現れた。ここから、『世界』を揺るがす事件は始まった-。
感想・レビュー・書評
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人と獣人が暮らす世界の話。
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全5巻の長編もの。
主人公固定…?と思いきや、それぞれキャラ視点に変わったりもします。うん、この人の凄いところは計画性にあると思う。すっかりハメられた(笑)
鳥・犬・猫族の3族と、龍族、人族が存在する世界のお話。主人公愛されキャラ(´∀`*)戦闘はからっきしダメでも、誰とでも打ち解けられるって素敵。
3巻まで読みました。 -
初めてこの方の本を読みましたが、思いがけず面白かったかも。
短編連作風で、最初はマルセルが主人公かと思いきやどんどん話が転がって行って新聞記者の彼にスポットがあたりましたね。
主人公としてどうか・・・というとちょっとキャラ立たなすぎな気もしますが。
人族、龍族、鳥族、猫族、犬族の暮らす世界のお話。とはいえまぁ普通の人間のお話にも置き換えられるようなところはあるけど。
神秘的な龍族の本質・目的が何なのか・・・?というところで先が気になる展開です。 -
最初読んだときは短編連作なのかな、と思ったが、全巻読み終わると1巻はエピソード#0という感じ?
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金田さんのイラストが大好きなんです…!
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最初は短編かと思ったのですが、違いました。
違う視点から、違う物語をつむいでいるものでした。
時間はばらばらですが、少しだけどこかの話と繋がったり
前の話で主人公だった人物が、今度は脇役だったり。
龍族を頂点としてたピラミッド形成された世界で
人族は一番下で、軽んじられるもの。
けれど龍が何かの目的で、人に何かを期待する。
一体何が目的なのか、一体何が始まるのか。
1巻なので、その辺りにはまったく触れていません。
その辺も気になるといえば気になりますが
特に気にせずにも読めます。
その話が出てくるのは最後だけなのでw -
この作者さんの書くオヤジたちがかっこいい。
個人的にはヒルファーもっと出てくれないかな! -
好きな花田一三六氏の新連作、全5巻予定の第1巻。
あらすじ>>龍族を頂点として犬族・猫族・鳥族より迫害を受ける人族。だが国境の町に龍族が現れたことから世界は……。
ってな感じの異世界モノ。
1巻が6話の短編に分かれていて、時間・登場人物も複雑に前後したり混ざったり。
人によってはややこしい、と感じるかもしれない特殊な表現の本作。
でも、その時間軸の変化で色々と回想が具体的だったり「現実」への影響がわかり易かったりもする。面白い。
今後、4巻のタイトルはそれぞれの種族の名前を冠していきそうだ。 -
全5巻予定の1巻目。神様ははじめに龍族を創り、その翼を鳥族へ、その牙を犬族へ、その爪を猫族に与え、人族には何も与えなかった。序列の最下層に位置する人族が暮らすのは大陸の片隅。人族と大陸との接点である国境の町に、一生に一度会えたら幸運と言われている龍族があらわれた。龍族はどうやら80年一度国境の町にやってくるようなのだが・・・。入国管理局のヒルファーと新聞記者のベルネは龍族について調べはじめる。この本には6話お話しが収録されています。1話目は入国管理局のヒルファー、2話目は傭兵酒場のワッツ、3話目は銀行に勤めるマチルデがそれぞれ語り手になっているのですが、どの話も毛色が違って楽しい。それに、同じ登場人物たちが別の話に少しずつ登場するので、あの人とあの人はこんな関係なんだ、とかわかるのも面白かったです。3話目までは龍族はちらっとしか登場せず、小さな事件は起こりつつも、割合のんびりした雰囲気。タイトルが『龍族』なのに、あんまり出てこないなあなどと油断してたら、4話目から急激に物語が動き出す。1巻目を読んだだけでは、龍族のことはよくわからない。続きが非常に気になります。