華国神記 - 虚空からの声 (C・NovelsFantasia く 2-18)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 115
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125011899

作品紹介・あらすじ

実兄とはいえ、真名を奪った犯人を庇う鄭仲望に複雑な思いを抱える春蘭。鄭家にいるのが気詰まりで、仕事と称して妓楼に入り浸る。同じころ貧民街で発生した流行病が猛威をふるい、急速に花街にも広まろうとしていた。このまま放置しては甚大な被害をもたらす。守り神が健在であれば起こるべくもない事態に、春蘭は仲望らと共に神域に向かう。その陰で国を揺るがす奸計が進行しているとも知らずに…。

感想・レビュー・書評

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  • 疫病が流行り、流行った場所が焼き討ちされると知り、最期の手段として守り神の様子を見に行く。
    道中、春蘭と仲望は誤解を解き仲直りする。
    守り神の龍は消滅しかかっていたが、一時的に守り神に戻った春蘭に助けられる。
    そのため春蘭の所在が真名を奪った者に明らかになり、春蘭は一転追われる身になってしまう。

    仲望、龍に会いに行く道中はちょっとだけカッコ良かった。しかし、春蘭のほうが高給取りだった。

  • 仲望に信じてもらえず、ショックから鄭家を避ける春蘭。合理的ではない行動をとる理由に答えを出せず、自分の心をもて余す。

    春蘭が様々な人と関わることにより、人の心を思い出していく巻。
    自分の命を危険にさらしても守りたい人が出来てしまった春蘭の葛藤が書かれている。

  • 実兄への言葉に、関係がぎくしゃくし始めた2人。
    顔を合わせるのが嫌になって泊まり込んでいる場所では
    ついに病が流行りだした。

    あちらこちらでラブが生まれておりますが
    主人公達には何も生まれず…。
    しいていえば、ちょっと自覚?
    最後の解決方法で居場所を特定されたわけで
    次は怒涛のような展開あり、かも知れません。

    しかし彼らは自分達が何を守るよう言われていたのか
    知っているのでしょうか?
    あの中でも、善悪のパートが別れているのか。
    リーダーはあの人、と勝手に思っているのですが
    聞けば聞くほど、そんな気もするし、違う気もするし…。

    危険を冒してまでどうにかした最後。
    全てが元通りになる、と帰ってみれば…ですし。
    最善を尽くしたと思ったのに、間にあわなかったあの無力感。
    とはいえ、泣いてしまえば多少心の整理はつきます。
    というよりも、付けている暇もないかも、しれませんが。

  • 疫病編という感じ。しかし仲望は一応ヒーローな立場のはずなのにいいのだろうかというのんびりっぷりです。
    一方春蘭は逞しくなってるなぁ。という印象。人間としての情にすごい目覚めてて、他者を思いやって、自分の利以外のところで動く。そうやって周りもいつしか春蘭に巻き込まれていくっていう感じです。なんかアチコチで色んな人たちがいろんな企みがあって動いてるので、最後にどう帰結していくのかがすごい楽しみ。練ってあるストーリーなんだな。と思う。

  • 華国の都、華安では疫病が広がりはじめる。
    疫病を鎮めるため、春蘭は華安の守り神を訪れることにする。

    皇帝、猩猩緋、仲望の兄玄楽、それぞれの思惑は、未だはっきりせず、春蘭や仲望たちをますます苦しめることになりそう。

    次巻から、やっと玄楽が登場するようである。
    善人なのか悪人なのか。

  • 春蘭の変わりぶりがかわいくてかわいくてもう。しかしイケメンパラダイス過ぎて、男キャライラストが入ると現実に戻される。もっとごついのとかコミカルなのとか描き分けて欲しいー。全員イケメンだと、イケメン認定されてる人のイケメンさが際立たないよー。

  • 仲望が少しずつ変化していったり、揚秀も変化があった1冊。
    春蘭もいろいろ人間の感情が出てきて続きがとっても気になる。

  • また気になる終わり方が・・・。
    次はいつ出るんでしょうか。

  • ちょっと前の話忘れてた;;
    謎が少しずつ解けてきた??
    より人間らしくなってきた春蘭がかわいいv

    前の紋章の話より展開がゆっくりというか、丁寧で好き。

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著者プロフィール

九条菜月
八月一一日生まれ。『ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所録』にて、第二回C★NOVELS大賞特別賞を受賞し、デビュー。
主な著書に「ゆら心霊相談所」「洋菓子店アルセーヌ」「私の彼は腐ってる」シリーズがある。

「2023年 『華国神記3 終わりし神の残影に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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