夢の上 - サウガ城の六騎将 (C・NovelsFantasia た 3-9)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 214
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125011998

作品紹介・あらすじ

サマーアの空が覆われている混沌の時代、決して〈未来〉を諦めなかった者たちがいた——。アライスを支え見守り、救国軍の礎となったケナファ騎士団の六士隊長の軌跡を追った連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 「夢の上」の外伝。
    まさかまたこのお話が読めるとは思っていなかったので感激です!

    ケナファ騎士団の六士隊長、一人一人にスポットを当てています。
    本編ではあまり目立たなかった人物の事も描かれていて嬉しい限り。

    それぞれのお話の聞き役が、次のお話の話し役になるという、
    ちょっと変わったリレー形式の短編集です。面白いですね。
    涙腺にくる話、微笑ましい話、色んなタイプの短編が揃っています。

    やっぱり「手紙」が良いですね~
    一途にあの人を愛し続けたアーディン、ますます好きになりました!
    また本編を読みなおしたくなる事必至です。

  • 副題のサウガ城の六騎将のタイトル通り、本編では主人公を助ける立場の人の視点からの本編を読んだ人へのご褒美短編集です。 本編の物語の更に裏側に流れる、人の数だけ物語はあるんだという言葉がふさわしい短編集でした。 そして、早くも次回作が待ち遠しいのは私だけだろうか。

  • 面白かった。
    短編よりも長編の方がこの人の良さは出そうだけどそれでもやぱ良い。
    ほんとにこの人は好き。
    別にそこまで派手ではないけど、ちゃんと読んでて心に響く。
    それは相性かこの人の才能か。
    来年に新シリーズが出るらしいから楽しみ。

  • 「夢の上」の外伝にあたる内容。ケナファ騎士団の面々について、彼らの過去が分かるお話です。アーディンはまだ掘り下げる余地があったのかと感嘆しました。アーディンは作中で50才って言ってますが、表紙は何才でしょう?あと書類の山に埋もれるアライス王がツボにハマりました。

  • エスクセラ様が男前。良い意味で野心のある人。貴族の特権を享受してるけど、貴族の義務もリスクもしっかり背負って立っているので見てて気持ちいい。
    今回トラグディ、というかデュシスの話が載ってよかった。なんか本編では話の都合のために登場させられた、薄っぺらい印象だったから。隣国と一触即発なんてかなりの重大事なのに。
    読了日2012/04/20②

  • 良かった。
    多崎さんの登場人物はみんな好きになる。苦しみや悲劇の中に、意志を持ってしっかりと希望を掴んでいくところ。

  • どのキャラも個性豊かで楽しい。アライスとダカールの想いは実ったようで良かった。

  • 夢の上 短編集として、サウガ城の騎士団長達の過去や、本編後のお話が読めて嬉しい。

    本編を読んだ方がより楽しめるので、短編集だけ読んだと言う人は本編も読んで欲しい。

    最後に収録されているお話をもって、「夢の上」と言う物語が綺麗に終わった感じがする。

  • 「夢の上」シリーズの番外編。ケナファ騎士団の六人の個性豊かな隊長の、それぞれの物語。前の話に、次の主人公が欠かさず出ているのがまたよかった。中身はもちろん、最上級!短編ながらも、「世界」を見せてくれます。
    全て男性ですが、女性がほぼ主人公な話もあったり、動物が出てくるものなど、様々な色合い。私は「姉さん」の出てくる「あの日溜まりの中にいる」が印象に残りました。静かな人だからこそ、いいなあ。

  • 50:本屋で偶然見つけました。本編のストーリーを陰から支えたケナファ騎士団の6人の士隊長の短編集。本編ではほとんど触れられていないキャラもいますが、それぞれがそれぞれに生きて、アライスの革命を支えたのだなあと、何とはなしにほっこりと心温まる気がします。どれも多崎さんらしい、人と人とのつながりを描いた物語です。ファンの方はぜひ。

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著者プロフィール

2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

「2023年 『レーエンデ国物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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