八百万の神に問う2 - 夏 (C・NovelsFantasia た 3-11)
- 中央公論新社 (2013年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125012605
作品紹介・あらすじ
天路ノ国の北の果てに『楽土』はある。少年・シンはここで、伝説の音導師イーオンと暮らしていた。『楽土』の中でも『真の楽土』と呼ばれるそこは、夢も希望も持たぬ心穏やかに死を待つ者たちのための場所である。幼き少年は、なぜそこまでの絶望を抱えているのか-
感想・レビュー・書評
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鳥居が大好きなので、表紙にウットリとしてしまった^^
今回も安定の面白さでしたね!
だんだんとこの世界の様子が分かってきました。
今やイーオンの下僕(笑)のシンが、
何故鳥居道をくぐって真の楽土に来たのかが明らかになります。
シン少年の成長、少女への淡い恋心が微笑ましいです。
争いもなく、穏やかに死を待つばかりの人々が集まる真の楽土。
かなりうさん臭いです。そのあたりはおいおい見えてくるのかな…
音導師のイーオンはまだまだ謎ばかり。
ただ、酒三昧ばかりではないという事は分かりました(笑)
彼女の過去には何があったのかな…<秋>の巻が待ち遠しい! -
1巻で「名無し」だった少年シンのひと夏の成長が描かれていると思います。
まだ子供なのに、夢も希望も無く、生きることに飽いた死人同然で楽土にやってきたシンが、人を、自分を信じることを知り、両親からの愛を知り、自分はこう生きたいと考え始めるあたりは、とても感動しました。 -
下に降りる事になった。
降りた先では、浄土に行こうとしている人達と
行方不明になった人達。
何がどうしたのか…と思っていたら、どこにでもあるというか
どこの世界でもあるというか、宗教がらみ?
ついでに、少年がどうしていたのか、どうなっていたのか
両親はどうしたのか、という謎も解き明かされてみたり。
なるほど! というか、なるほど…という感じでしたが
音導師の彼女の口ぶりはいつものごとく。
最後には、きれいに丸め込んでました。
その手腕がすばらしい(笑)
そんな彼女ですが、こちらに来ても酒浸り。
しかし処々で語られる事を繋げていくと
もしや? という疑惑が。
これは秋か、冬には分かるはず?w -
可見たちの住まう「真の楽土」に行きたいと望む者たちと、シンが対決!?カミサマたちの物語、や真の楽土に住む者たちの物語ではなく、泥臭く生きる者たちの物語。流行とは全く違う方向ですが、これがまた面白いのです。清冽な雰囲気やその中のどこかユーモラスな感じが楽しく読ませる秘訣かと。
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じわじわとキャラクターが明かされていく快感がある。一人一人にライトが当たっていく展開が丁寧で理解しやすいです。前回最後の方で名が明かされたシンを中心に進んでいくストーリーの中にポツポツとある他のキャラの赤錆味の心情に惹かれます。
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全四巻。2巻目。
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名無しの少年ことシンを軸とした物語。ちょっとハッピーエンドすぎじゃない?と思っていたら、最後の最後で多崎節が炸裂。続きが楽しみです。
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夏の巻!
今回はシンの巻き。
面白すぎて一気に呼んでしまった。もったいない。
ラストはわりと分かりやすかったかなー。前回で慣れたせいで。笑。
シンの件は片がついてよかったけど、イーオンのほうは冬まで持ち越しかなあ。気になるね!