- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130032087
作品紹介・あらすじ
論文とはどういう文章か? 論文のモラルとは? 主題の見つけ方,設計と構築の仕方は? 論文を書くこと=技術(アート)として捉えて,この創造的な仕事の基本姿勢から実践方法までを懇切に解説する.卒論や学術論文の本格的な作法を身につけ,知の基礎能力を高められる一冊.
感想・レビュー・書評
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はじめに
第I部 論文を書くとはどういう経験か—原理篇
第1章 論文は、なぜ、必修課題なのか
第2章 論文を書くことは技術である
第3章 論文とはなにか
第II部 論文を書く—実践篇
第4章 基礎的トレーニング—ノートと要約
第5章 論文の主題を見つける
第6章 設計図と施工
第7章 論文のモラル
第8章 文章法
第9章 見直しと推敲
第10章 書式に関する指針
第11章 特別処方八か条
あとがき -
本書は卒業論文を執筆する学部生を対象としています。他の類書同様、本書もテーマ設定や守るべき倫理規定、文章構成や推敲について書かれています。第1部(1~3章)の「原理篇」で論文とはそもそも何か、という類の話が書かれています。第2部(4~11章)の「実践篇」にて、具体的なテーマ設定や文章法、推敲作業について書かれています。今卒論を書いている人とこれから書く人のいずれも、本書から得るものがあると思います。
個人的には第11章「特別処方八か条」をおすすめします。第11章は「無駄を覚悟すること」、「疑問を持てない人」、「長く書けない人、短く書けない人」などの節から構成されています。読みながら「たしかにそうだ」、「なるほど」と思わせられるところがいくつもありました。実際に論文を書いて初めて実感する問題や難しさ(文章が長く書けない、テーマがうまく設定できない)は多々あります。
これから論文を書く、もしくは今書いている人だけではなく、すでに論文を書き終わった人にとっても本書は有用です。自分の執筆過程や成果物を今一度顧みることで、たとえ二度と論文を書かないにしても、何か今後に活かせる発見があるのではないでしょうか。
(ラーニング・アドバイザー/国際(政策) WATANABE)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/3160791 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/2972 -
2022年常設展示本です。
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https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00513485 -
論文の書き方の本としては異色だった。ひとつは筆者が美学専攻であるため、理論研究に的を絞って書かれていたためであると考えられる。タイトルのつけ方やストーリーの組み立て方など、この本からしか学べないことが多々あった。
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