都市の詩学: 場所の記憶と徴候

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130101066

作品紹介・あらすじ

予感に導かれ、記憶に後押しされながら、都市の無意識を探索する-都市誌。

感想・レビュー・書評

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  • ◉以下引用

    地霊の所在とメカニズムを探るセンサーとなるのが、場所の記憶や徴候に敏感に反応する「徴候的知」である。

    徴候とは、中井によれば、「何か全貌がわからないが、無視し得ない何かを暗示するもの」

    不意に出現した動物たちや、木の葉のざわめきといった局所的な現象を通して、見えない世界、あるいは他界に接する

    驚いて、ハッとして立ちどまり、立ちつくす。そのときそこに異様な、不思議なものにふれる。あるいは対面する。カサっと、積もった枯れ葉のなかに音がして、そこに蜥蜴が顔を出している

  • 『表象文化論』と言います。

    以前であれば『記号論』でしょうか?

    眼に見えないものを捉え、識り、共鳴し、伝えることが、これまで以上に大切な世の中になってきます。

  • 建築・美術・映画・写真・文学・イコノロジー・モルフォルギー・・・。
    瞠目すべき博識に基づき縦横に論じられた知、析出されたイマージュは相互に交通し重層化して、ひとつのトポスとなり「都市」となる。
    ゆっくり読む本。理解できてないとこ多々あり。要再読。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授

「2022年 『イメージの記憶(イメージのかげ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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