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- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130203005
作品紹介・あらすじ
真珠湾攻撃から70年-今もすれ違う「語られ方」の出会いと相互理解のために、日米双方の研究者と教員が、戦争の歴史と記憶を問い直し、教育の現場でいかに次世代に教えていくかを模索する。
感想・レビュー・書評
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回送先:品川区立荏原図書館
真珠湾攻撃という出来事に対して、どのようなフォーカスをもって応じるべきなのか――長らく近代史の歴史教育の教材研究の研究会として活動してきたグループによる自問自答の記録集。特徴としては、断罪や結果論を自らの禁忌として位置づけ、その上で問うべき課題とは何かについて真摯なまなざしで見つめている。
ただし、それでもなおその真摯さを自らの主張との整合性にあわせるような「引き回し」が見られ(当然これらに反論する論文も収める格好である)、その出来事は誰にとってどのような価値となって言語化されるのか、というジレンマのような問いを答えざるを得ない格好になっている現状も同時に垣間見ることができる。私たちが答えねばならぬ問いの大きさと四手を組むにしても。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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