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- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130230599
作品紹介・あらすじ
日本版『我が闘争』として知られ、時代の荒波に翻弄された怪文書「田中上奏文」。いったい誰が作成したのか?なぜ世界中に伝播したのか?日・中・台・米・ソの思惑は?熾烈な情報戦の結末は?真相解明を通じて永年の論争に終止符を打ち、和解の糸口を紡ぎ出す。
感想・レビュー・書評
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日中歴史認識問題の起源を所謂田中上奏文に求め、それが書かれたとされる時期から、現在まで、田中上奏文がどのように用いられたか辿る本。
田中上奏文は世界征服をする過程で、中国を抑える必要性を説いた内容であり、田中義一が天皇に上奏するために書かれた文であるとされている。しかし、上奏文の形式が整っていないことに加え、上奏文自体に事実誤認があることから、偽書とされている。しかし、それでも田中上奏文の内容通りに日中戦争に突入したことから、当時から現在に至るまで様々な場面で引用されてきている。この点が筆者の研究の動機らしい。
主張は、メディアや情報戦によるところで、この文章が本物だと信じられていることから、宣伝や情報戦の重要性が述べられているが、まさにその通りだと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010.04.04 朝日新聞に紹介されました。
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20100404朝日新聞書評
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