- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130320955
作品紹介・あらすじ
投票行動とは、選挙で有権者が1票を投じることにより、候補者、政党、政策に対する自分の選好を表明する行動である。本書は、現代選挙における投票行動の決定因をとりあげ、それと投票との関連の程度、要因相互間の関係、要因の社会的基盤などを説明する。
感想・レビュー・書評
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[第8刷]2003年12月15日
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2016年に公職選挙法が改正されて、選挙権年齢が18歳に引き下げられました。高校生や大学生を中心とした若い有権者たちは何を思って投票に向かうのでしょうか?
本書『投票行動』は現代政治学叢書の1つであり、三宅一郎先生がご担当されました。三宅先生は日本における投票行動研究のパイオニアです。この本が出版されたのは1989年ですが、現在でも研究者の間では一番の教科書と称されています。有権者はなぜ投票に行くのか?有権者は何を元に投票するのか?本書では、その問いに答えるために、様々な投票行動研究の理論が紹介されています。
日本の投票行動を規定している要因として、長い間「政党支持」が挙げられていました。一方で、最近の研究では「争点投票」や「業績評価投票」といった比較的新しい議論も盛んになっています。投票行動研究に興味のある方は、まず読むべき必須の教科書です。ぜひ一度お手にとってみてはいかがでしょうか?
(ラーニング・アドバイザー/国際(政策) SASAKI)
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