- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130321075
作品紹介・あらすじ
本書は古代文明の発生から現代に至る戦争の歴史的な変遷を体系的に捉えるとともに,戦争を理論的に考察し,さらに,21世紀へ向けての平和の構築の可能性を探る.歴史と現代を結びつけた本書は,未来の世界を考察する手懸りを与えるであろう. 吉野作造賞受賞
感想・レビュー・書評
-
大学の授業で購入。当時の「戦争と平和」というテーマにつき最新研究を幅広く紹介している本になり、研究の入門書と言えよう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実証的な政治学の観点から戦争についてのさまざまな研究成果を紹介している本です。
本書の第二部では、経済循環と戦争との関係や、文明論ないし世界システム論の観点からの戦争にかんする考察、さらに行動科学的な立場からなされた戦争にかんする研究の諸成果などが紹介されていますが、実証性にかんして疑問を感じるものが多いように思います。著者自身もこれらの研究について全面的に賛同するのではなく、たとえばポスト覇権型共同管理体制について研究が欠けているのではないかという異議を提出していますが、それだけにこうした議論に立ち入って紹介する必要があったのか、やや疑問に感じます。
また、1988年に刊行された本なのでしかたのないことではありますが、戦争を防ぐための人類の試みについての議論はポスト冷戦期の状況にそぐわないものになってしまっているように思います。 -
105円購入2011-06-12
-
これ以前の著作も以後の著作も読んでいないし、政治家としての女史にも興味は全くないが、この書籍は、「戦争と平和」を知る入門書、概説書としては一定の役割を果たしており、議論は出版された80年代後半までのサーベイに基づいているものの、一読して後悔する事はないと思われる。
かくいう自分が読まず嫌いをしていたところがあったのだが。 -
1989,4刷
-
猪口 邦子女史をなめてはいけません。 軍事 戦略 戦略経済の
有識者なのです。
矛と楯 軍縮と経済の理論の体系を持っている。
防衛庁が防衛省に格上げされる日には初代大臣が良いのかも知れません。 -
900