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- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130513326
作品紹介・あらすじ
日本の大学には公的資金の投入が少なく,個々の家計に教育費の負担が重くのしかかっている.実証データを経済学的に分析し,大学進学機会の平等化が経済政策としても合理的であること,大学がエリートだけではなく,社会全体を支えるみんなのためにも有益であることを主張する.
感想・レビュー・書評
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本書は、先般の特別講義の際に指定された課題文献であり、読み通すのに多くの時間を要した。読者に一瞬のスキも与ええず、始終短めの一文が提示される。それらはあたかも巨大な建造物を形作るレンガのようである。
経済合理性のある疑いようのない教育政策のための矢野理論が、なぜ一般に受け入れられないのか。「親を『親負担主義』から解放せよ」というスローガンに共鳴できる為政者・一般的な人々はどれくらいいるのだろうか。個人的には、やはり政策の背後にある世論・感情が、最後はモノをいうのではないかと感じる。はたしてこれまで氏が唱えている理論をどれだけの人が共感し理解できたのだろうか。また理論的に正しくても、いざ政策として実施されるとなると様々な権益構造が変更されるから、なかなか実現されにくいこともあろう。さらに導かれたアイディアがわかるような合理的な判断力のある人々だけで、人間社会は構成されていないこともあるだろう。そうした一切の状況を考慮すれば、本書が世に出たこと自体に格別の意味があると思う。
<補>
ロジャーズの普及モデル
http://www.marketech.jp/muto_080621.pdf詳細をみるコメント0件をすべて表示
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