土木デザイン論: 新たな風景の創出をめざして

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130611244

作品紹介・あらすじ

新たな風景の創出をめざして。土木設計家による実践と知の集成。

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代以来10年ぶりに再読。
    公共空間の設計に携わることも増えてきたのでより深い理解と学びがあった。

  • すごいや、と改めて思った。
    これまで、風景論のような話を講演会等できいたり考え事をすればするほど、価値観は人により千差万別だよな、という答えにばかり行き着いていたもの。もちろん文化を共有する人々(地域社会?)のなかではある程度価値判断は一致し得るのだけれど、それでは(「まちづくり」への答えにはなっても)長寿命性を有する構造物等の整備への指針にはならない、篠原は「文化とは価値(判断)体系の別称」と述べてその論を強固なものにしたが、そのうえでゲシュタルト心理学を、その「人種や文化によらない 人間に共通のもの」という主張とともに、紹介している。このヒントは一筋の光になろう。

    本当に大いなる感動をもって読んでいる。これからの土木の学生にとってのバイブルとなってほしい。
    著者篠原のすごいところは、研究と実践を両方やっているところだと思う。そしてその中から生まれた彼なりの主張のようなものも、随所にちりばめられた一冊である。

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著者プロフィール

1945年生まれ。東京大学工学部土木工学科卒。東京大学・政策研究大学院大学名誉教授。工学博士。GS(グラウンドスケープ)デザイン会議共同代表。エンジニア・アーキテクト協会会長。著書『土木造形家百年の仕事』(1999年、新潮社)、『土木デザイン論』(2003年、東京大学出版会)はともに土木学会出版文化賞受賞。

「2018年 『河川工学者三代は川をどう見てきたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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