白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険

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著者 : 川添愛
  • 東京大学出版会 (2013年4月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130633574

白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険の感想・レビュー・書評

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  • オートマトン、形式言語に全く無知でも楽しく読めた。読みやすいし、授業の入門書として入りやすいと思う。

  • とっても楽しんで読みました。ル=グウィン好きでしかもアラン・チューリング好きならやめられない。

  • オートマトンと形式言語をネタにしたファンタジー.話としてよく練られていて,パズル好きの高校生くらいが喜びそう.ファンタジーが好きでなくて,いい年をした私でも退屈せずに最後まで読めた.著者はさぞ苦労して,この本を書いたに違いない.

    さて,私はオートマトン,チューリング機械は勉強したが形式言語を勉強したことがない.そういう意味では,オートマトンによって受理される言語のクラスが決まるというのは面白かった.ちょっと勉強してみようかしら.

  • オートマトンをネタにした小説的な本。
    なかなか面白かったです。論理(数学)的思考を楽しんでもらうには良い本かも。

  • オートマトンという言葉だけは聞いたことがある、
    という状態で読んでみた。

    頭を使う必要があるが、
    物語のストーリーにはほぼついていけた。
    ただ、最後の最後、
    「万能装置で表現できないもの」
    は日本語を繰り返し読んでもピンとこなかった。
    クライマックスっぽいのに、そこが無念。。。

    とりあえず私の中では、
    「現状と入力によって次の状態が決まる規則がある」
    「オートマトンで実現できない境界がある」
    という考え方が大事、と捉えたが・・・

    さて、私はこの本を通して、
    オートマトンの基礎概念を理解できたのだろうか?
    今の時点では、正直よくわからない。
    オートマトンを勉強した後振返ってみて、
    初めてこの本の価値が理解できるのだろう。きっと。

  • ファンタジー仕立ての情報科学読み物。ずいぶんやわらかく書いたなあと感心した。中高生が自分の関心領域を確認するために読んだらいいのかなと思う。異世界の匂いがまったくないのでファンタジーとして読むのはちょっときついけれども(『ゲド戦記』読もうぜ!)。

  • 表紙はアレだけど、しっかりとした学術書だった。タイトルの"オートマトン"にピンと来ない人は、読むのが厳しいと思う。分かればなるほどなぁと思うはず。大学の講義の副読本って感じがする。

  • オートマトンの話でもあるけど,教育論も隠されていると思います(特に学ぶ側のあり方)。アルドゥインとガレットの側面が自分の中にあることを認識(アルドゥインは碇ゲンドウのように,他人を信頼していない性質があるところも)。

    設定が設定だけにもっとイラストがあるといいと思うけど,全部をイラストにしてコミック化しても,数学ガールほどは売れないだろうな。でも,出れば買います。

    あと,科学であるはずなのにある種の宗教化した見方に毒されたり,それによって若い才能の目が摘まれたりと,学会が全てそうであるというわけではないけれど有り得そうな学会体質が,間接的にチクッと記述されている気がします。抽象的に物事を捉えられば(数学ガールでは「構造を見抜く目」のことでしょう),そういうアホ状態から抜け出せるのかもしれません。


    *****
    「お前にはまだ分からないかもしれないが,人を一人育てるというのは,本当に骨の折れることだ。細かい配慮が必要だしな。しかもそのような配慮は,育てられる側にはあまり気づかれない。育てられる側は,自分が成長するのに精一杯だから,仕方のないことだが」(p.36)

    「またお前は,いっぺんにすべてうまくいく案を思いつこうとしているのだろう。それは身の程知らずというものだ。お前には,自分の能力に合わせて,まず小さいところから少しずつ積み上げようという謙虚さはないのか?」(p.50)

    「何もかも自分でやらなければ,自分でやったことにはならない,とでも思っているのか? そういうのはな,子どもの発想だ。大人はそうは考えない。どんな人間にも,力の及ばない面はある。やり遂げなくてはならない仕事が大きなものであればあるほど,一人の力ではどうしようもなくなるものだ。そのようなときは,自分に何が必要で,何が足りないかを冷静に考え,頼るべき人に適切な仕方で頼るのだ。そして自分も他人から頼られたときに期待に応えられるよう,つねに力を磨いておく。自分の力の限界と,自分と他人に与えられた役割とを考慮し,日々精進する。それが大人だ」(p.299)

     肉体は物体だ。何からできているかを見るかぎりでは,我々の体も,その辺に転がっている物とほとんど変わらない。しかしなぜ,我々は話したり,思考したりすることができるのか。(pp.299-300)

  • 説明も分かりやすく、文句なしに面白いのだが、オートマトンや形式言語について殆ど分からないため、具体的に何に繋がるのかはよく分かっていない。
    その辺りの分野も知っていきたい、と思わせてくれる本。

  • オートマトンについて、知らないうちに学べる本である。これをまず読めば中学生でもオートマトンが学習できる。

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白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険の作品紹介

魔法使いに弟子入りした少年ガレット.彼は魔法使いになるための勉強をしていくなかで,奇妙な「遺跡」や「言語」に出会います.最後の謎を解いたとき,主人公におとずれたのは…….あなたも主人公と一緒にパズルを解きながら,オートマトンと形式言語という魔法を手に入れてみませんか?

<strong>新井紀子氏・推薦</strong>
「すべての誤解は『辞書さえあれば言葉の意味なんてわかる』という思い込みから始まる.その当たり前だが受け入れがたい事実を,本当の意味で教えてくれる本.」

※<strong>本書のプロローグと第1章を<a href="http://www.utp.or.jp/topics/files/2013/shirotokuronotobira.pdf">こちらのPDFファイル</a>(4.53M)で読むことができます</strong>.ぜひご参考ください.

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