- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130830300
作品紹介・あらすじ
絵画をみる、読む、楽しむ。18世紀までの絵画をジャンル別-神話画、宗教画、肖像画等-に取り上げ、実践的に解読。異なる文化から生まれた西洋絵画をみるコツを伝授する。モノクロ図版175点、カラー口絵12点収録。
感想・レビュー・書評
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必読。
ふんだんに写真を使って14~19世紀の西洋絵画のいろはを講義を聴いているように教えてくれる。何もしらない大学1年生でも美術館によく行くシルバーサークルのおばちゃんも納得させる。
すごい、上手、きれい、有名・・・美術館に飾られた傑作に当たり前の形容詞をたたきつけるのはやめよう、現物を見たら動けなくなってしまう対面をしよう。
この本を読んだら『受胎告知』の前を15分で通過することはないはず(→フィレンツェに行こう)
唯一この本の悪いところと言えば、読んだら西欧に行きたくてしょうがなくなってしまうこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一読だけではインプットしきれなかったが、興味深く読み進めることができた。画家が絵の中に残した意味を知るきっかけになるし、知らずに絵を見るのはもったいないと思わせてくれる。掲載された絵画のほとんどが白黒なのが残念
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美術館をもっと楽しみたいと思い読んだ本。大学の講義がテーマごとにまとめられておりわかりやすい。
全くの初心者だったので、ギリシャ神話のアトリビュートなどとても面白かった。挿絵も多く、教養を深めるのに役立つ一冊。 -
12回の授業をまとめた本で、西洋美術史の基礎概念を学べる本。美術館は楽しくない、面白くない、と思う人はぜひ読んでほしい。西洋美術史の見方、考え方、着眼点を身につけることができる。
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2019I240 723/Mi1
配架場所:C2 -
図像解釈学(イコノロジー)に興味が出てきて手に取った。宗教画におけるアトリビュートは前から知っていて、覚えるのが大変だなあと改めて思ったが、タイポロジー(予型論、予表論)は絵画鑑賞に役立つ視点だとはじめて学んだ。タイポロジーは旧約と新約の両世界に対応関係を見出す発想で、キリストを第二のアダムと捉えるような場合が典型例。ダヴィデとゴリアテの戦いはキリストとサタンの戦いの予型、アブラハムによるイサクの犠牲は神によるキリストの犠牲の予型と見なされる...という話で、この新旧の対応関係を見出す視点というのが面白い。
また、そうした宗教画・歴史画から、風景画や肖像画や風俗画や静物画が生まれたというジャンルの広がりの話も面白かった。 -
ん〜個人的に目新しい内容に乏しく期待外れ。
また、絵画とその説明文がそれぞれ違うページに配置される構成になっていて読みにくい。
参考文献を沢山拾える所はイイね。 -
西洋絵画の入門編。知識の整理に役立つ。美術史入門としても良い。
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授業の教科書でした。
初級編として最高に面白いと思う。と初級者が偉そうに言ってみる。
いや、ほんとにわかりやすくて面白かったんだって。実際絵画展とか行って「おお~」って思えるんだもの。今までよりも浮き浮きできるんだもの。