フロイト その自我の軌跡 (NHKブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140011799

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  • 精神分析学の体系は壮大な伽藍の趣きで学習者をたじろがせる面貌だが、突き詰めてゆくと最後に問題になるのは「自我」の強度である、ということに帰すると考えると(それがフロイトは最後の合理主義者と言われる所以にもなるが)、案外シンプルである。
    本書はフロイト自身の自我の発達を追いながら、伽藍建築が進められてゆく様子をたどるのだが、数多の挫折や葛藤に見舞われる現実生活を学説に昇華させてゆく意志力は、安直なヒーロー物語とは無縁の刺激に満ちている。
    賛美よりも苦汁を読み取りたい。

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著者プロフィール

1930年東京府生まれ。日本の医学者・精神科医、精神分析家。学位は、医学博士。1954年慶應義塾大学医学部卒業。1960年「自由連想法の研究」で医学博士の学位を取得。慶應義塾大学環境情報学部教授、東京国際大学教授を歴任。フロイト研究や阿闍世コンプレックス研究、家族精神医学の分野では日本の第一人者である。著書はいずれも平易な記述であり、難解な精神分析理論を専門家のみならず広く一般に紹介した功績は大きい。2003年没。主な著書は『精神分析ノート』(日本教文社,1964年)、『モラトリアム人間の時代』(中央公論社、1978年)、『フロイトとの出会い―自己確認への道―』(人文書院、1978年)など。

「2024年 『フロイト著作集第7巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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