育児の国際比較―子どもと社会と親たち (NHKブックス)

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制作 : Sarane Spence Boocock 
  • 日本放送出版協会 (1997年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140018088

育児の国際比較―子どもと社会と親たち (NHKブックス)の感想・レビュー・書評

  • 育児の指南について、日本、アメリカ、イギリス、フランス、中国の5ヵ国に渡って育児書を検討し、各国での比較をまとめた本です。
    大まかには、欧米では『厳しい子育て』から『日本的な寛容な子育て』に変遷しているとなっています。
    しかし日本礼賛かといえばそうではなく、例えば『添い寝』については一緒に寝るのは夫婦の夜の生活等もあり否定的である。
    各国での文化や習慣に加え、社会変動や経済情勢や国際化の流れにより、『科学的に検証された』はずの育児書が、その国の置かれている状況により二転三転していていると指摘、それが良いか悪いかは別として、その差異が興味深く面白い内容でした。
    一時代前では子育ては母親がすべてその責任を追ってなされるものと思われていたが、ジェンダー問題や離婚の増加に伴うシングルペアレントの一般化が、それまでの習慣を否定していく様はなかなか時代の移り変わりを反映していて含蓄ありました。
    子育ては、各国固有のものから全般的に統一されたものになっているようです。それでも、シングルペアレント、低所得者の子育て、公的機関の援助・助成、父親の子育て指南、祖父母の教育、幼児期からの早急教育等、今までの『ひと括りした子育て方法』では限界にきている…。
    多様化しすぎている現状に、これからますます子育ての方法が左右されるだろう、と。 育児に限らず、先進諸国は未来のデザインに詰まっている感じがする。それは描き方によって明るくも暗くもできるが、曙光も暗雲もありすぎて描き手の筆が止まっている…。
    いったい日本は、もとい世界はどこに向かってるんでしょうね(笑)

  • 国ごとの特色があり、とても興味深く読んだ。

    母親が何を参考に子育てをするか、という問いについて、日本の母親は、自分の母親、友人がほとんどなのに対して、中国は教育専門家、専門書を参考にするのだそう。日本では専門書を参考にする人は少数だった。ぜんぜんちがう。中国は共働きの夫婦が圧倒的大多数だそうなので、それも関係しているのだろう。それにしても、日本で育児ノイローゼになる母親が多いのは、周りにふりまわされているからなのかな、と思ったり。

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育児の国際比較―子どもと社会と親たち (NHKブックス)の作品紹介

赤ちゃんを持った喜びと、育児への不安にゆれる親たち。少子化時代といわれ、出産と子育てへの関心が高まっている。新しく親になった人たちは、あふれる育児情報のなかで模索している。母乳がよいのか、人工栄養の利点は何か。離乳食はいつ始めればよいか。添い寝をしたりおんぶすることは、スキンシップの第一歩なのか。子どもを育てる親たちが出会うさまざまな疑問に、育児書はどう答えているのか。育児書が助言する子育ての方法は、何を目的としたものなのか。本書は、日・米・英・仏・中の育児書を比較分析し、子どもと親たちを取りまく"文化"の差異やその背景となる"社会"と"時代"をとらえ、個人的問題としてではなく、社会的行為としての子育てを考える。

育児の国際比較―子どもと社会と親たち (NHKブックス)はこんな本です

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