- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140019597
作品紹介・あらすじ
愛撫は、人と人の絆を深める。では、母親は子どもにどのように触れたらよいのか?恋人や友人に、タッチによって自らの思いを伝えるにはどうしたらよいのか?肌と肌が触れあうことによる驚くべき効果を初めて系統的に明らかにするほか、手かざしによる患部治療法など広義のスキンシップによる癒しの効果も探る。身体行動の影響を研究する「身体心理学」の視点から多様な人間関係における愛撫の意味あいを考えるユニークな試み。
感想・レビュー・書評
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乳児に対する愛撫が生み出す効果にかんする心理学的な研究の成果を紹介し、広く人間関係のなかでおこなわれる愛撫のもつ意味について論じている本です。
実証的な心理学の研究にもとづいている部分と、臨床の立場から愛撫の具体的な方法について述べている部分が混在しており、後者についてはやや裏付けが乏しいのではないかと疑問をいだいてしまいました。とりわけ、人間関係における愛撫の社会的・文化的な側面については、もうすこし慎重に議論するべきではないかと感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
進化を考えれば感情より先に行動があること、手に触れることによって感情の変化が起こることについて(ジェームズ・ランゲ説)のくだりになるほどーと。
触れるということが賦活するものの多さについてを全体から感じとれる本。 -
認知症高齢者にアロママッサージをほどこしたところ、
症状が軽減して認知機能にも改善がみられたという報告の孫引きがあったけど
もっと詳しく知りたいです。 -
「愛撫」を詳しく解説されていて興味深く読みました
気持ちを伝えるコミュニケーションの手段というより本能に素直に
触れる触れられるを大切にできたらと思う
幸せになるために -
赤ちゃんに触れることは、人間としての信頼関係をその子に感じてもらうことなのかなー。原始的だけど、深い意味を持つコミュニケーションのカタチ。