野蛮な来訪者 上: RJRナビスコの陥落

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140051610

作品紹介・あらすじ

全米19位の大企業RJRナビスコの買収にウォール街が色めきたった。仕掛け人は風雲児ロス・ジョンソン。自らCEO(最高経営責任者)を務める企業を手中に収めようというのだ。ウォール街の有力企業がいっせいに動き出す。巨額の利益と業界の覇権を求めて、マネーウォーズの幕が切って落された。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史的な買収に関する本。
    アメリカの経営者の裏側について一端を垣間見ることができ、面白い。

    社交とネットワークの大事さを知ることができた。

  • 80年代のマネーゲームの時代(映画「ウォール街」の時代)の最大のディール、KKRによるRJRナビスコの買収を書いた本。
    いや、すごいね。
    まず持って物語として面白い。
    次に、勉強した。これをしったのは「ビジョナリーカンパニー」でのレイノルズとフィリップ・モリスの比較だけど、それだけだったら、単なる善玉悪玉で終わっていた。読んでみたら、ロス・ジョンソンもクラビスもそんなに単純じゃないし、みんなミスをしているし、みんな合理的だし、「RJR空軍」だって、否定はできない。「春秋の筆法」ではだめだ。
    客観的で皮肉な作者の筆に踊らされている感はするけど、それはよくぞここまで取材したというべきだろう。
    これは四半世紀前の話ではないな。

    下巻で、マイケル・ミルトンは出てくるかな。出てきてほしいな。

    あと、なんだろう。こういう世界は自分とは無縁のはずなんだけど、妙に惹かれてしまう。

  • 1988年の
    RJRナビスコのLBO争奪戦を描いた金融ビジネス書の邦訳版です。

    長く世界最高額となっていた251億$(約3兆円)の買収劇ですが、
    さすがに25年前のこと…、時代背景も、金融工学も色あせています。

    小説のジャンルでしょう?が、
    経済誌の記者さんが、綿密な取材の元にまとめたビジネス書であり、

    いまだに、アメリカでは、読み継がれているというだけあって、
    並みの経済小説など足元にも及ばない迫力と緊張感がありました。

    邦訳版は絶版で、刊行当時はほとんど売れなかったそうですが、
    M&Aにたずさわる者ならば、必読の書でしょう。

    超円高の今こそ、In-OutのM&Aのチャンスですし、
    過去の歴史を学ぶには、打ってつけの書ですね。

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