毛利元就 上

著者 :
  • NHK出版
3.71
  • (11)
  • (11)
  • (16)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 85
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140052594

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦国時代きっての智将・毛利元就。本書は1997年のNHK大河ドラマの原作本である。

    3月27日読み始め、4月17日読了。

    智将ぶりを示す部分。
    ・大内氏とともに京都へ攻め上った兄興元からの手紙で、興元は「大内軍に裏切者はいない」と書く。源氏物語で大切な恋文を落とし他人に読まれてしまうというシーンがある。元就はそのシーンを思い出し、手紙が途中で奪われる可能性を想定すれば、本当のことを書くはずがないと感づく。本当に裏切者がいないのなら、裏切者について言及するはずもなく、敢えて裏切者について触れているということは、裏切者がいるのではないか?と悟る。実際、大内軍から尼子経久が離脱した。

    ・兄興元が大内氏を裏切り京都から逃げ帰った後、大内氏からの追撃をかわす為に安芸の国人で団結するという場面。同じ安芸の国人・高橋氏の娘の兄興元への嫁入り交渉を行う。

    ・安芸守護大名武田元繁が攻め入ったとき、元繁自身が浮き足立っているのを見抜き、元繁を挑発し戦場におびき出し、討ち取った。武田軍5500、毛利・吉川軍1500という不利な闘いだった。

  • 村上海賊の娘を読んだきっかけに毛利氏について知りたい!特に知りたかったのは小早川隆景だったが、目に入った「毛利元就」お!まずはその父から攻めようかと思い手に取った。面白い!読み始めから、はまってしまった。もう次が気になってしょうがい!これだから歴史ものは面白い!!

  • 17年前(!)に大大大好きだった大河ドラマ。
    当時ノベライズも読んでいて、最近急に当時の熱を思い出し
    掘り返して再読してみました。

    お、面白い…特に上巻の箇所にあたる序盤は
    まだドラマもきっちり見ていなかったので
    新鮮さもありましたね。
    でも、ここから読んでいないとこの続きも
    面白いはずがないという、見事さがありました。
    結構元就さんは子供時代に家族を亡くしているので
    この上巻のみで姿を消す人物も少なからず
    (しかもかけがえのない家族)いますが、ドラマでは
    それでも深さを残しうる大御所俳優さんが演じて
    おられていて、その重みはとても感じますね。

    最たるものは、宿敵・尼子氏と大内氏の首領を演じておられた
    故・緒形拳さん、故・細川俊之さんのお二人に尽きますが(/_;)
    今では不可能だということに殊更重みが…(/_;)

  • 大河ドラマの小説版という事は読み終わってから初めて知った。
    元就の息子達のキャラクター配分がうまく、面白く見れた。

  • (1996.12.29読了)(1996.12.12購入)
    (「MARC」データベースより)amazon
    安芸国吉田荘の小領主から中国地方を平定した、西国の雄・毛利元就の波瀾に満ちた生涯を描く。97年NHK大河ドラマ小説。上巻は幼時から父、母、兄の死を経て初陣まで。

  • 中学か高校のころに読んで感動して泣いた覚えがある。

  • 四国地方などを舞台とした作品です。

  • 武力ではなく知力で攻めると名高い戦国武将、毛利元就。
    内舘さんならではの脚色力で、上・中・下とスイスイ読めました。
    個人的には、高飛車な側室「杉の方」という強烈キャラ(でも視聴者人気は高かったらしい)が登場したあたり(上巻P.40~)から、一気に引き込まれました(笑)

  • 図書室の片隅においてあって、上中下まであったのですが厚すぎて読むのを迷っていた作品でした。
    読み始めたら止まりませんでした。毛利元就の一生はこれほどまで面白いのか…!と。毛利元就は長寿ですから敵の名前がころころ変わったりするのが覚えるのにちょっと(笑)
    とても面白かった歴史本だと思います。

  • 杉殿と元就と久の関係が好き。お姉ちゃんと弟みたいで和む。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業。1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021年アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)に入賞するなど幅広く活躍し、著書に映画化された小説『終わった人』や『すぐ死ぬんだから』『老害の人』、エッセイ『別れてよかった』など多数がある。元横綱審議委員で、2003年に大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている。2019年、旭日双光章受章。

「2023年 『今度生まれたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内館牧子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×