- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140056516
作品紹介・あらすじ
次代を担う作家12人が、"春樹ワールド"を独自に昇華して創作した短篇競作集。各著者による書き下ろしコラム「村上春樹、そして私」を併載。
感想・レビュー・書評
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わたしはハルキストではないし、村上春樹の著書をあまり知らない。中学生の頃まだ読書嫌いだったあの頃無理矢理彼の著書を読まされて以来食わず嫌い、あまりいい記憶がないからだ。
大人になったいま、わたしはずいぶんと本を読む。月に12.3冊ほどの小説を読むがまだ有名どころは読んでいない。
さて、それなのにもかかわらずこれを手に取ったのはすっかり読書好きになったわたしが好きな、気になる作家のオンパレードだから。
松田青子さん、藤野可織さん、村田沙耶香さん、片瀬チヲルさん。この4名は今一番気になる作家で、彼女たちが書くもの全てに衝撃が走る。中でも村田さんは大好き。
松田さんと藤野さんのオマージュたちは彼女たちの短編集ですでに読了済みだったが何度読んでも楽しめるものだった。
加藤千恵さん、青山七恵さんの話も良かった。
初読であった淺川さん、中山さん、荻世さん、戌井さんの話たちもどれも面白く、
唯一あまり相性がよくないなと以前から感じていた羽田さんと初読である谷崎さんの作品はピンとこなかったけど、
トータルでみたらものすごく面白く読ませてもらった。ただ、わたしは肝心の村上春樹の著書を知らない。これらがどれだけハルキスト的なのかわからないけれど、これらを面白いと感じたのならもしかしたらいまのわたしは村上春樹が好きかもしれないなーって思った。これから読んでみようと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
蕎麦好きな人って、山奥の綺麗な湧水で作った拘りのが絶対の人と、もう駅の立ち食いのでも良いから好きって人がいて、私は後者なんだけど、村上春樹についても、「っぽい」だけでこんなに好きなんだってわかった。
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さらっと読めて、あぁ確かに村上春樹っぽいなぁという世界観の作品が多かったけど、あまり好きじゃない話もあったので読後感は普通。
個人的には最初の「通り抜ける」が好き。
それよりも編集からの「はじめに」の文章が1番好き。 -
作家を通してみる村上春樹の世界は
より深く、より狭い。
そんな印象を受けた。 -
日常と非日常の境界線
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村上春樹に影響を受けた人。あるいは受けなかった人。次世代を担う若手作家による村上春樹へのオマージュ。好きだったのはやっぱり加藤千恵と青山七恵。一番春樹っぽかったのは淺川継太。春樹オマージュと春樹作品は似て非なるものである。半分くらいは初めて読む作家ばかりだった。
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村上春樹のことが好きな若手作家による12編の短編集。面白いのと面白くないのと色々だった。「通り抜ける」浅川継太著作はあるびっくりするようなことが起きて、それを解決しようとすると新しい謎がおきる。真面目な姿勢がおもしろい。
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村上作品と関係した小説かと期待したら違った。とはいえ若手作家さんいろいろ読めてよかった。透明人間!
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逗子図書館にあり
村上春樹に影響を受けた作家達の本。
はじめの『通りぬける』はとっても村上春樹っぽい。
38『鉄塔のある町で』
シーグラスの美しさについての描写有
50手の中には、サンゴのブーケ
⇒素敵だと思う。自分の結婚式のアイデアに用いたい。
174 『わたしはお医者さま?』
「ペンギン撫で」という仕事は、あったら、素晴らしいと思う。
233 片瀬チヲル
この作者の描写が好きなところがある。
「欲しいものを上手に伝えるのは困難だ。」
247「暇だけど余裕のない女です。」