- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140056578
作品紹介・あらすじ
文の兄・吉田寅次郎(松陰)は幕府批判を繰り返し、「安政の大獄」で処刑される。松下村塾の塾生で文の夫・久坂玄瑞は寅次郎の遺志を受け継ぎ、攘夷実行を目指して長州藩や朝廷を動かそうと奔走する。ともに過ごした仲間が次々と争いに巻き込まれるなか、文は家族と松下村塾を守るため、女としての戦いを生き抜いていくのだった。
感想・レビュー・書評
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<目次>
第十三章 コレラと爆弾
第十四章 さらば青春
第十五章 塾をまもれ!
第十六章 家族の肖像
第十七章 最後の伝言
第十八章 龍馬!登場
第十九章 女たち、手を組む
第二十章 松下村塾、復活
第二十一章 決行の日
第二十二章 奇兵隊と女台場
第二十三章 告白
第二十四章 初めての夢
2015.04.25 読書開始
2015.04.26 読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ノベライズ版の第2弾。だいたい4月から6月の放送分。しばらく重い日々が続きますなあ・・・
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(2015.04.13読了)(2015.03.28購入)
【杉文とその周辺】
3月末から6月半ばまでの放映予定分のノベライズ版です。既に3回分放映済みです。
杉文と久坂玄瑞が祝言をあげた後、1858年2月、久坂玄瑞は、医学修業のため江戸へたった。その頃、井伊直弼が大老に就任する。
幕府は、天皇の許可を得ないまま日米通商条約を締結した。
井伊大老は、幕府に異を唱える人たちを弾圧するために梅田雲浜らを捉えた。
梅田雲浜が萩に幽閉中の松陰を訪ねたことがあったために、松陰にも江戸への出頭命令が届いた。松陰は江戸へゆく前に、絵のうまい亀太郎にたのんで肖像画を描いてもらった。
松陰は、江戸での詮議の際、自ら老中・間部様を待ち伏せして諌めようとしたことを話したがために、処刑されてしまった。(このドラマでは、暗殺を企てたとはしていない)
松陰が処刑されたのは、1859年10月27日。
安政七(1860)年三月三日、「桜田門外の変」で井伊大老が暗殺された。
高杉晋作は、雅と結婚した。長州藩で建造した洋式帆船にのって訓練したり、江戸まで実習航海したり。幕府の通商条約実施のための海外視察に同行して、上海へいったり。
伊藤利助、井上聞多、山尾庸三、遠藤謹助、井上勝はイギリスへ留学することになった。
長州藩は、将軍を上洛させ、攘夷の実行を確約させることに成功し、長州藩みずからも攘夷を決行した。文久三(1863)年5月10日。
長州藩は、京都から追い出されてしまい、情勢が不利になってきた。(「八月十八日の政変」)
【目次】
第十三章 コレラと爆弾(3月29日)
第十四章 さらば青春(4月5日)
第十五章 塾をまもれ!(4月12日)
第十六章 家族の肖像(4月19日)
第十七章 最後の伝言(4月26日)
第十八章 龍馬! 登場
第十九章 女たち、手を組む
第二十章 松下村塾、復活
第二十一章 決行の日
第二十二章 奇兵隊と女台場
第二十三章 告白
第二十四章 初めての夢
●死とは(115頁)
「死とは好むものではありませんが、憎むべきでもない。力を尽くしたのち、たどりつく心安んじる場所、それだけのことです。―まことに恐れるべきは死ではない、何事もなさずに果てることじゃ」
●子ども(204頁)
「退屈せんものを見つけたんです。子どもです」
「わがままで自分勝手で天邪鬼で、何ひとつこちらの思うようにならない。おもしろうございます。私、晋様の子どもを産んで、育てて、そして萩で暮らします。」(雅)
●士気を高める(224頁)
「国を守るために、まず異人を倒す。それによって、戦う覚悟を日本人の心に刻み込み、士気を高めるんじゃ」
●報復攻撃(233頁)
文久三(1863)年六月。米・仏艦隊の報復攻撃により、長州藩は壊滅的な打撃を受けた。人々は、異国の武力のすさまじさを初めて現実に見せつけられたのである。
●不朽の見込み(253頁)
「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし! 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし! 松陰先生はそう言われた。」
●無鉄砲(293頁)
「寅次郎の無鉄砲は、あの正義は、あの狂気は、守もんがないもんの強さじゃ。」
☆関連図書(既読)
「花燃ゆ(一)」大島里美・宮村優子作・五十嵐佳子著、NHK出版、2014.11.25
「久坂玄瑞の妻」田郷虎雄著、河出文庫、2014.11.20
「世に棲む日日(1)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.03.10
「世に棲む日日(2)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.03.10
「世に棲む日日(3)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.04.10
(2015年4月28日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
文の兄・吉田寅次郎(松陰)は幕府批判を繰り返し、「安政の大獄」で処刑される。松下村塾の塾生で文の夫・久坂玄瑞は寅次郎の遺志を受け継ぎ、攘夷実行を目指して長州藩や朝廷を動かそうと奔走する。ともに過ごした仲間が次々と争いに巻き込まれるなか、文は家族と松下村塾を守るため、女としての戦いを生き抜いていくのだった。