トラッドジャパンのこころ: 英語と日本語の世界を旅する

  • NHK出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140350881

感想・レビュー・書評

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  • エビカツでお世話になっている方にお借りした一冊。
    「言葉」ってとても大事だなぁ、、と実感。

    日本語で豊潤な表現、英語で豊潤な表現、
    重なるところもあり、異なるところもあり。

    どれ一つとっても、それぞれの国の文化の系譜が見てとれます。
    どれが良い悪いではなく、ただ、多様な文化を感じられるのが、いい。

    お互いに大事にしている、お互いの文化を尊重しあえる、
    そんな普遍的な価値観を共有できる国々と、私は交流をしていきたい。

    伝える力、聞く力、そのどちらをも磨かないとなぁと。
    さて、日本人にとっての「花」の季節が近づいてきましたよっと。

  • NHKで放送していたトラッドジャパンでの、日本文化と言葉を語るコーナーの内容をまとめた1冊。さすが、通訳ガイドの師、江口先生だけあって、読みやすいながらも深い内容。

  • 3月にアメリカに行く。講義の一環なのだけど,英語がしゃべれなくてさあどうしようかなあ,英語勉強しなくちゃなあ,と思いながら,異文化理解からかな,とついつい遠回り。迂遠な方法を選んでいる。というか英語の勉強からちょっと現実逃避してるわけですが,なかなか面白かった。特に,伝統文化の場合,言葉を直訳しても真意が伝わらないことがあるなあ,その極意を自分が知っていないと,説明できないなあ,とあらためて思いました。土地,そこに生まれる文化,そこから生まれる言葉が含むニュアンスの違い・・・奥深いなあ。でもとりあえず,間違えてもいいから発してみないとはじまらないな!

  • 2014年3月23日に開催された「ビブリオバトル関西大会inいこま」予選Dグループで発表された本です。

  • あちらで一言で表す言葉あれば、こちらで多様に表す言葉あり。
    こちらで当たり前のように使う言葉あれば、あちらにはどうしても表現しきれない(概念自体が存在しなかったりする)言葉あり。
    日本語と英語、日本とイギリス(英語圏)から、ある言葉に対し、それが意味するもの、その背景にある文化や歴史を解説しています。言葉と文化は表裏一体なのがわかります。専門書ではないですが、興味を引く読み物として面白かったです。

    一つのことが2~3ページのまとまりで長すぎないし、日本人が日本のことを知るのにもいいですね。「the」(p135)とか「R」「L」の発音(p19)の解説もわかりやすいし、いろんな言葉に対する意味の違いなども面白いです。日本人にとって外国語の発音や聞き取りが大変なのは知っていますが、英語圏の人が「っ」(促音)に苦労するとは初耳で新鮮でした。ただし、全部が正しいわけではなく、アクセント(ストレス)(p143)では、日本語には無いのではなく、確か高さアクセントなんだけどな…。

  • 一時期 流行った「MOTTAINAI」。なぜ日本語を使っているのか?
    言葉の違いは文化の差。
    日本人特有の価値観。英語にしかない表現。
    ことばに焦点を置き、違いを楽しんでみては?

    重要だと考えられてきたものは、ことばが豊富になる。
    例えば「月」。日本では月に関する表現が多いのだ。
    (月見、満月、十六夜の月、神無月などなど)
    やっぱりおもしろいなあ♪

  •  日本の文化を英語で伝えるための力を身につけるためのNHKの語学番組「トラッドジャパン」をもとにした、エッセイ。著者は番組の日本人講師とディレクターで、日本語と英語の違いの背景にある文化の違いについての内容となっている。
     著者の二人は言語学や文化人類学の専門家という訳ではないので、あくまでエッセイの域を出ないが、感覚的に当を得た分析になっているものが多いと思った。
     個人的に気になった部分としては、まず「~を愛する」と「~に恋する」の表現について、「を」が直接的に対象に影響を与えて、「に」は一方的な方向を表す、という分析は、まるで英語の二重目的語構文の書き換え(SVOOとSVO to O)に見られる違いと似ているような感じがした。fallとautumnという2つの単語の由来は、中1で習ったときから気になっていたが、この本を読むまで知らなかった。A `fresh` teacher?のエッセイも、個人的に思い出すことがあった。(高校の時、何かの文で"She is fresh."というのを見て、何かすごい違和感を感じたことを思い出した。)
     言語の習得は、単に言語そのものに堪能になるだけでは不十分である、ということを、分かりやすく、身近な例(食べ物系の話が多い)で紹介してくれる本。(11/08/0-)

  • トラッドジャパンのおいしいとこどりの本です。
    とても参考になります。

    DVDがついていないのが残念です。
    トラッドジャパンのDVDに、Words & Cultureが映像として入っていないのなら、 他の媒体でもいいので入れて欲しいと思っていました。

    内容がよいだけに残念です。

  • 語学を通して、日本と西洋の違いを知ることができる一冊。
    読みやすく、英語教材ではないので英語に拒否反応を示す方でも、気軽に手にとってもらえるかと。
    また、和英辞典では知ることのできない単語の背景などもあって、面白いです。

  • 三葛館一般 302.1||EG

    言葉というのはその国の文化とともに生まれ、発達してきたものなのだと感じさせてくれます。日本語には英語では正確に表すことができない言葉があり、そこには日本独特の文化やスピリットを垣間見ることができます。ただ単に英語を勉強するのではなく、言葉の背景にある独自の文化を知ることはとても面白いと思います。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=57375

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著者プロフィール

1957年生まれ。国立北九州高専化学工学科卒業後、プロのミュージシャンとして全国で演奏活動を展開。その後、通訳・翻訳家として活躍。1989年から一貫して通訳案内士の育成に携わる。2001年1月、東京にオンライン教育を採り入れたCEL英語ソリューションズを設立。現在、最高教育責任者として、「本物の英語力」の習得を目指した英語教育を実践中。2009年4月よりNHK教育テレビ『トラッドジャパン』講師。2013年4月より都留文科大学講師。
著書に『英語で語る日本事情』(Dan Dumas共著/The Japan Times)、『トラッドジャパンのこころ』(長野真一共著/NHK出版)『通訳案内士試験英語合格対策&模擬問題』(日本能率協会マネジメントセンター)『ふるさとジャパンVol.1、Vol2』(NHK出版)、『日本まるごと英単語帳』(NHK出版)『英語で伝えたい ふつうの日本』(Stuart Varnam-Atkin共著/DHC)などがある。

「2018年 『英語でガイド!世界とくらべてわかる日本まるごと紹介事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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