- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140802601
作品紹介・あらすじ
哲学者とアーティストのコラボレーション(共同創造)。絵と文章で哲学する本。
感想・レビュー・書評
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『知的複眼思考法』で紹介されていて拝読。
著者自身の哲学との出会いや、哲学の変遷を噛み砕いて解説している哲学への入門書、もっと言うとガイドブックというところ。
仕事に活かすべく、哲学者の思考プロセスを知りたかったので少し期待とは違った。生き方指南の印象。いや、そこまで自分が抽象化して解釈できていないのかも。しかし、優しい書き口で分かりやすい。
あと余談で、挿し絵はポップで読みやすさを助けていると思うが、よく見ると若干怖い。。笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(主に西洋の)哲学の潮流の解説とそもそも哲学とは何なのかという事を、哲学者が素人や子供にもわかるように平易に説明した本。
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文 西研 イラスト 川村易
哲学のモノサシ
哲学絵本
生きる意味、生きている実感の意味 を哲学から考えた本。イラストが前後の言葉をイメージしているらしい(イラストの意味はわからなかった)
物理学的世界への批判〜人間の生きる意味は取り出せない、人間には自由意志がない〜からスタートし、デカルト物心二元論、フッサール「物理学的世界は二次的なもの。生きていること、経験していることが先である」へ展開した流れは面白かった
哲学とは「自分の感受性の肯定からスタートして、自分を観察し理解して、さらに 他者の理解を試ることで 人間そのものの理解につなげること」と捉えた
哲学の特性は大胆に問い、理屈で勝負する
*大胆に問う=○○とは何か、その根拠は何か
*常識や権威ある人の意見をそのまま信じない。あくまでも理に適っているかどうかで判断する
著者にとってのニーチェ のメッセージ〜生きる意味と義務についめ
*正しい生き方などない。人生にここまでいかなければならない義務はない
*神や義務は存在しない。神や義務を求める自分が存在するだけ
*どう生きることが自分の正を肯定することになるのかだけが問題
現実を生きている感じ
*体験を現実と認めるには、首尾一貫性と他人の同意が必要
*価値あること(ワクワク、美しい、善い)がはっきりしていて、自分がそこめがけて生きていると感じることが、生きている実感となる
ヘーゲル 人間の精神の特性
*人間は経験を通して、それまでの価値観や世界観をあらためていく〜これらの判断基準(ルール)は感受性のかたちになっている
*人間は 「自分=プライド」を持っていて、それを価値あるものとして、自分にも他人にも認めさせようとする
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平素な文字でわかりやすく書いてあるんだけど、説明が長すぎる感じがある。大まかな哲学史も網羅してるからだろうか。西さん前から承知してる方で、NHKの100分で名著、ニーチェに出演してた。
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学校現場では「ぼくの世界、きみの世界」で有名な西研さんの著書。
哲学の歴史などについて丁寧に解説されています。ただ、僕にはちと難しかったです。 -
面白かった。
「哲学の練習問題」より絵が大きくてコラボらしい。 -
凡作
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わかりやすい言葉で哲学を語ることで知られる西研と、イラストレーターの川村易による、哲学絵本です。
日常のちょっとした疑問から哲学的な問いをつかみ出してくる著者らしい本ですが、あつかわれているテーマが散漫な印象もあります。