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フローリアの「告白」

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制作 : 須田 朗  Jostein Gaarder  池田 香代子 
  • 日本放送出版協会 (1998年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140803974

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フローリアの「告白」の感想・レビュー・書評

  • 手紙の宛名は聖人アウグスティヌス。
    差出人は彼のかつての愛人だったフローリアという女性。
    二人はどんな出会いをして、どのように別れたのか。
    フローリアの手紙から真実が見えてくる。

    手紙の内容はひと言で言えば、男の不実ぶりを綿々と書き綴ったもの。
    こういうのを長々と書くのはどんな女性?と思うけど、文面を見る限りではフローリアは聡明な女性だと感じました。
    そんな女性が心の内にずっとためていたものを吐き出した手紙。
    これは、高潔な聖人にとってはさぞや見たくない手紙だったろうと思います。
    過去の自分の見たくない部分を赤裸々に見せつけられてしまった・・・。
    ただ、この手紙がアウグスティヌスの手に届いたのかどうかは定かでないそうです。
    ラテン語で書かれたこの手紙をブエノスアイレスの蚤の市で見つけ訳し、こうやって一冊の本にしたのは「ソフィーの世界」のヨースタイン・ゴルデル。
    作者の名前はすっかり忘れていてふと手にした本ですが、何となく無意識に覚えていたのかな~という気がしました。

    フローリアが書いてあるように、何かを頑なに禁じるという事はむしろそれに振り回されているという事なのだと思います。
    『愛することや食べることがわたしたちをあまりに楽しませて困るのなら、これらをあやつる技を身につけさえすればいいのです』

  • 禁欲を説く宗教家に対して元愛人を仕立て、徹底的に愛欲で反論するという展開。フィクションと現実の混ぜ具合が、絶妙。

  • 「フローリアがアウグスティヌスに宛てた手紙を発見し翻訳しました。翻訳できない箇所もあるけど、できるだけ注約もつけて分かりやすくしましたよ。」
    っていう演出がいかにもこの作者らしい。にやりとしてしまいます。

    内容は、自分を捨てて出世した元カレに皮肉と愛情をたっぷり込めた手紙。
    真面目に読み解けば、アウグスティヌス(元カレ)が示した宗教における性愛に対して、フローリア(元カノ)が、自分達たちが愛し合った日々の実例を出しながら、真っ向から反論している。ってこの本、出版当時、宗教家たちからクレームこなかったのか?


    ソフィーの世界に出てくる哲学者の名前があったりして、なかなか興味深く読めました。

    アウグスティヌスの方もいつか読んでみたいな。

  • 「告白」で知られるアウグスティヌスに宛ててフローリアという女性が書いた手紙。あくまでゴルデルは手紙を発見し、それを翻訳しているという形式を取っているけれど、どう考えても作者でしょう。。わざわざ注釈をつけ、ここはフローリアの勘違いと思われる、と説明する等、綿密な演出ににやりとさせられる。

    胸のすく思いがした。「告白」はちゃんと読んだことはないけれど、現世の喜びの一切を禁じる生き方には宗教の違いを認識してもなおまるで納得できなかった。フローリアはそんなアウグスティヌスに優しく教え諭す。人生は短いのです、アウレリウス。あなたそんなこと、本気で考えていらっしゃるの? この世の喜びを捨てることこそ世界を美しく作りたもうた神への冒涜だと訴えるフローリアの言葉が心地良く響く。神への、人への愛に溢れた手紙だと思う。

  • 司祭に昔の妻が宛てた、あまりにも生々しい「愛」の手紙。
    フィクションとノンフィクションの狭間の、とても面白い話でした。

  • これはノンフィクションなんでしょうか。
    てっきりそう思い込んでいたんだけど、もしかして著者も出演する小説なのかな・・
    だまされていたようで悔しい・・

  • フローリアの「告白」は中2の私には難しかった。
    結構単調だから、途中でお腹いっぱい、もう沢山ってきぶんになっちゃう。
    受験終わったら再チャレンジしようかな。

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