NHKスペシャルローマ帝国 2 ポンペイの落書き

著者 : 青柳正規 NHK「ローマ帝国」プロジェクト

• NHK出版 (2004年11月21日発売)

作品紹介・あらすじ

アウグストゥスの基軸をもとに盛り上がるローマ。皇帝ネロに代表される帝国の爛熟-埋没したポンペイの落書きから、人びとの豊かさと、極まる繁栄のなかに芽生えた帝国の慢心を読み解く。

感想・レビュー・書評

[名無しさんの感想 · 2012年12月25日]

繁栄の中に退廃も忍び寄るポンペイ
居酒屋は24時間営業だったらしい

一方、皇帝の世継ぎを巡る争い
こちらはいかに自分の子供を王位につけるか
暗殺、毒殺、裏切りの世界

13　居酒屋
16　犬のモザイクは猛犬注意
19　ティベリウス、54歳で皇位
・実母の政治干渉
・財政再建
・行政組織の整備

27　カリグラの大判ぶるまい
・大病後に人格変わる

クラウディウス
・吃音、風采の上がらぬ人物、でも有能だった
・悪妻メッサリナ
・アグリッピナ（ネロの母）による毒殺

ネロ
・女奴隷アクテ
・ポッパエアの虜（後に蹴り殺す）

ウェパスシアヌス
・人材登用で出世、名将
・小便税、貨幣を取り出して「臭いかね？」
・コロッセオ建設

144　屋敷で魚養殖
156　秘儀荘、ワイン
170　ガーデニングの誕生

パンとサーカスに代表される時代

[fukinotooさんの感想 · 2010年3月3日]

ローマ帝国の繁栄時について論じた本。現代日本とさほど変わらぬ暮らしがローマ帝国の各所に根付いていたと感じた。

[seihuuさんの感想 · 2008年11月22日]

「ローマ人の物語」の副読本として読む。遺跡の写真・図版もきれいで見やすく、説明も簡潔で読みやすい。

著者プロフィール

1944年生まれ。東京大学副学長、国立西洋美術館館長、国立美術館理事長を経て、2013年より第21代文化庁長官。

「2014年 『アーカイブ立国宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」