金メダルへの道

  • NHK出版
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本棚登録 : 36
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140811269

作品紹介・あらすじ

自分らしく滑りたい!トリノの女神がキスをした荒川静香。メダルへの軌跡とこれからを語る。

感想・レビュー・書評

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  • (15-61) 放送された番組は見たのだがこの本は未読だった。たまたま図書館で出会ったので手に取った。その後の荒川さんの活躍を知ってるので、そういうことからも大変興味深く読んだ。印象に残ったのは「金メダルは到達点ではなくて、今後の活動のチャンスをもらったのだと思う」という言葉。ショーの出演、試合の解説、スケート連盟理事としても活躍、私生活も充実させ、彼女はまさにそれを実践してきた。素晴らしいと思う。ここ数年行きたいと願いながらチケットが取れなかったフレンズオンアイス。今年は取れたので荒川さんの演技を楽しみにしている。

  • 荒川静香さんのインタビュー。
    日本フィギュアスケートで初の金メダル獲得の快挙の裏側はどうなっていたのか、それほど深く切り込んでいないが、素人には丁度よいかもしれない。

    トリノの前の年、フィギュアの採点ルールが変更になったという。これまでは、最大6点だった点数が、加点方式で上限なしになったことで、より難度の高い技による得点が有利になる中、ジャンプが武器ではない荒川は目立たない存在だった。トリノの代表選考でも、最後の全日本で浅田真央や安藤美姫の後塵を拝して3位となり、ギリギリ滑り込んだような状況だったという。

    トリノへの準備をすすめる中、一通のファンからのメールが目に留まったという。アスリートとして得点を稼ぐのも大切だが、美しくあってほしい、と。この考えは自分自身が思っていた事でもあり、後にプログラムで、得点にはならないが観た人に強烈な印象を残す、今や彼女の代名詞ともなったイナバウアーを演じる事へとつながっていく。

    コーエンやスルツカヤなどのライバル達もオリンピックのプレッシャーに打ち勝てず、大技で相次ぎ失敗や転倒を重ね、勝利の女神が荒川に微笑むのである。

    インタービュー中、ジャンプを3回転+3回転ではなく、3+2で確実に収める事を選択したことが述べられている。よくある、挑戦しないで後悔するよりも挑戦して後悔したほうがいいとは逆のパターンである。しかし、堅実に自分自身を理解し、先述の”美しく”という芯があったからこそ、結果論ではあるだろうが、これが正しい選択として機能したのかもしれない。

    浅田真央や安藤美姫などの若い世代の台頭で、少し焦りを感じたこともあったらしいが、この人は他人と自分を比較するよりも自分に何ができるか、自分は何がしたいかという事が強さなのであろう。

  • 荒川静香さんを追った、NHK取材班の本。
    ルール改正による不利を乗り越えるまでの苦労を描いている。荒川さんは表に喜怒哀楽が出にくく、淡々としているように見えるので、その裏側を知って、やっぱり努力を重ねられたんだなあと。

    美しく見せることや、自分らしさと得点の高さを両立させたり、コーチの選択だったり、沢山のハードルを越えてこられてます。

  • トリノオリンピックで金メダルを取った荒川静香さんを取材してきたNHKがまとめた本。
    ちょうど6点満点から今の採点法に変わったときで、荒川さんは新しいルールでいかに点を取るか、そのためには普段できることでも本番前に悩んだらやらない主義で通したらしい。
    どっちが良いかではなくて、真央ちゃんとの違いを感じました。
    荒川さんはご結婚や出産も含めて、王道を歩いてる人って感じだものね。

  • 荒川静香「金メダルへの道」「Tira mi su」
    http://sinsei.coolblog.jp/nnnoblog/index.php?UID=1177937940

  • 惹きつけられる人です。

    彼女のトリノのフリーの演技、一生忘れないと思う。

    この時の年齢の彼女の素の言葉を、心に刻印しておきたくて。

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