養老孟司 太田 光 人生の疑問に答えます

制作 : 養老孟司製作委員会 
  • NHK出版
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本棚登録 : 196
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140811665

感想・レビュー・書評

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  • タイトルそのままの、両氏が人生相談に回答するという企画本だが、両氏とも”寄り添い”とは無縁笑、はるか上空から目線で評価評論しちゃっている。宗教者やカウンセラーじゃないんだし別にそれでいいのだが、やや企画倒れというか、両氏の対談、なんなら養老センセイの独白でよかったのではないか・・・

    P27 若い人は、今、自分がいるところが当たり前のところで、「創造性」や「独創性」というものはそこから上に、何か手の届かないようなところにあるというようなイメージを持って要るようです。しかし実は、今、自分がいるところの下、足元を掘って彫って突き抜けたところにあると思うのです。[中略]つまり独創性や創造性というのは結果から生み出されるものであって、それを意図してやったことからは出てこないものだと思います。

    P43 若い人は「個」と「公」の区別、年配者は「個」と「役回り」の区別がちゃんとできていない。

    P46 今の人たちが言っている「創造性」というのは、この2つの例(頑固さやある種の偏見を持っているパスツールとひらめきのモーツァルトの例)をごちゃごちゃに混ぜってしまっているところがあるのです。

    P135 今の社会をこれだけ秩序立てられているのは石油があるおかげなんですよ。
    【中略】要するに人間の予想外のことが起こらないようにしているのが石油なんです。

    P160 仙人になりたいのなら、妻子を縁側から蹴落としても胸が痛まないくらいになるまでは、働くしかないでしょうね。出なければ、働いている格好だけでもしておかないと、今ある後ろめたさは消えませんよ。【中略】この人は自分が社会で役立っているという実感がなかったので、仙人のような生活をしたいと考えるようになったのではないか。

    P167 山を歩いていて石に躓けば「足元を見て歩きなさい」と注意されます。でも東京の銀座で石に躓いて転んだら「誰だこんなところに石を置いたのは」となりますよね、このように自分で考えていること以外のこと、今の例でいうと予想もしていないアクシデントがあると、その責任はだれかのせいになるわけです。都市とはそういう世界なのです。【中略】歳の中からひとりでに消えていくものが自然なんですね。ところがすべての自然を消そうとしても消せない自然があります。それが子供と我々の「体」でこれは人の思うようにならない自然なのです。

    P191 いくら自分が迷おうが迷うまいが、結局、何かを選択して、その選択は必ず取り返しがつかないことになっているのです。

  • 勘違いの連続が僕らの人生。

  • もう少し太田さんとの対談と思って読んでみましたが養老さんがメインの本でした。
    自分は養老さんとは考え方が違うかな

  • 会社、夢、子供、自分といったテーマで、誰もが経験・見聞したことのある身近な疑問について、両氏が対談

  • 自分があんまり悩んだことがないせいか
    うん。まぁ そういう考え方もあるよね、
    としか言えない1冊。

  • 手を抜かなきゃいけないところは手を抜いていかないと、すべてを自分が被ってしまい、悶々となってしまいます。つまり、あんまり一生懸命やらなくていいってことですよ。

  • 紀伊國屋書店 本町店

  • 養老さんの言葉は的を得ている
    と感じました

    話し方 思考の参考になります。

著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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