レッドムーン・ショック―スプートニクと宇宙時代のはじまり

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制作 : Matthew Brzezinski  野中 香方子 
  • 日本放送出版協会 (2009年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140813348

レッドムーン・ショック―スプートニクと宇宙時代のはじまりの感想・レビュー・書評

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  • 文句なく面白い。
    魅力的かつ個性的な登場人物と、無名の国民たちが
    壮絶なうねりをもって宇宙時代に突入してゆく流れが
    ドラマチックに描かれる。

    特にスプートニク発射の描写と
    それに続くアメリカの大混乱の詳細な解説。
    そしてアメリカ海軍と陸軍の争いの中で
    ジュピターCが成功を納めるまでの後半の展開は
    実にスリリングで一気に読み込めた。

    分厚い本ではあるがハマればすんなり入り込める良書。
    たくさんの人に読んでほしい。

  • 初めて知った「スプートニク・ショック」宇宙時代の幕開け。巨額の予算と、科学者や作業員を注ぎ込んで成し遂げられたのに、その意味が理解できていたのは、一部の科学者たちだけとは・・・多くの資料や証言をもとに、米ソ交互にそれぞれの立場や実情が描かれるので、読んでいて息を呑む。鉄の壁の向こう側の話は、いままであまり聞くことのできなかったものだと思うので、スパイ映画か小説のようにおもしろい。いや、おもしろいなんて、みな文字通り必死なのだから、簡単に言えないことだけど。

  • トム・ロブ・スミス著「グラーグ57」とスターリン体制からフルシチョフ政権への激動の時代つながり東西冷戦時代のスプートニクの衝撃は第二次大戦直後からはじまっていることがよくわかります。アメリカとロシアによるドイツロケット科学者の争奪戦、まさに秘密工場とされたV2ミサイル工場からのミサイルの奪取。スパイ映画を超える物語。ソ連崩壊後でなくては明かさなかった情報が多く、宇宙開発そのものが多くの血の犠牲の上になりたっている事実に背筋が凍ってしまいます。ドイツではヒトラーの時代を生き延びようと、フォン・ブラウンら科学者はナチとして生き延び、レーニン体制下のソ連では失敗すれば本当に命を奪われてしまう粛清(僕なんかは、あっというまに粛清対象だな。失神)から逃れようとコロリョフらは必死で開発を続けます。燃料を抜き取らないで修理を命令され、修理中に爆発、112人死亡等、いったい何人の科学者が死んでいったのか・・・仕事がなくなるどころか命がなくなるのだものなぁ。絶対絶命の窮地に立たされた科学者らの命がけの脱出劇として読めてしまうから恐ろしい。ここまではミサイル戦争時代の話ですが、宇宙ステーション時代のソユーズ開発でも裏事情がいろいろあるのだろうな。

  • 宇宙開発前史。ソ連が何故人類初の人工衛星「スプートニク」を打ち上げたのかに迫るドキュメンタリ。同じ頃、アメリカは何をしていのかを並列に記述しているのが面白い。コロリョフとフォン・ブラウンといった技術者の話に、フルシチョフとアイゼンハワーの米ソ双頭の動向を交え、単なる技術的な開発史だけでない、計画の裏側から迫ることに成功してる。ソ連側から見えば大陸間弾道ミサイルの開発の副産物として誕生した人工衛星計画だったが、肝心のICBMとしてはあまり役に立たなかったものであったとか、米国での過剰とも言える反応が想定外だったとか、今だから語られる意外な事実が明らかになってる。対する米国側は陸軍と空軍の間でミサイル開発の縄張り争いが起き、開発は遅々として進まずに誤った方向に進み、ソ連に先を越されることに。ただ、スプートニクのおかげでNASAが設立されて宇宙開発に弾みがついたのだから、今から見ると悪くなかったのかもしれないが、、、第三帝国時代のドイツで開発されたV3ロケットから物語が始るけれど、初期の宇宙開発が兵器としてのミサイル開発の副産物であったことが如実に語られる。ドラマチックかつ広い視野から宇宙開発の前史を概観できる良書。宇宙開発に興味のあるヒトはもちろん、現代ソ連史あたりに興味のある人にもお勧め。本書の続きはレオーノフ&スコット『アポロとソユーズ』(ソニーマガジンズ/2005年)でどぞ。

  • 米国・ソ連両国のロケット開発のドキュメントすっごい面白かった!これ迄、あまりなかったソ連側の話が読めたのも嬉しい。ライカ犬…

  • スプートニク 宇宙開発と言う文字だけではかたれない
    そう、制空権やり遥かに強大な誇示
    この赤い月にフルシチョフ、米国、NATO アジアが揺れていた

    この時点でソ連は世界を掌握した一瞬であった
    冷戦はここから始まる

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