柳井 正 わがドラッカー流経営論

制作 : NHK「仕事学のすすめ」制作班 
  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140814123

感想・レビュー・書評

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  • 507
    あのユニクロの柳井さんが、自分の体験の中で、ドラッカーをどう捉え、どう活かしたかを語った本。
    所謂ドラッカー解説本は、他にもいい本(例えば、「実践するドラッカー」)たくさん有り、ドラッカー自身の著書を読む方が内容は間違いなく濃い。しかしながら柳井さんが、ドラッカーの「顧客の創造」や「知識労働者による全員経営」を実践した様から、理解のきっかけを得られる。

  • ■友達に借りました。買おうかなぁレベル。
    ドラッカーについて興味を持って、もしドラ読んで、このタイミングで借りれたのは良かったかなぁ。
    柳井さんの本も読んでみたかったし。
    若い人に読んで欲しい、というところで、人生のピークは25歳くらい、といっていて、すごく焦った。
    今、25だからこそ、もっといろんなこと吸収しようと思えた。

  • ドラッカーの教えとユニクロで実践していることを紹介している。
    全員経営、ホワイトカラーをキーワードとして、上層部の在り方をわかりやすく説明している。

  • ユニクロの経営者である柳井氏が若い頃からドラッカーの書籍を愛用していることは知らなかった。
    柳井氏の経営手腕は色々なメディアで取り上げられており、同氏の経営能力には注目していた。 その才能は柳井氏の育ってきた環境に培われてきたのだと思っていた。

    柳井氏の著作である「1勝9敗」を読んだことがあるが、多くの失敗をしながら今の状態に持ってきていると知り、単純な才能だけに依存した人物ではないことが理解できた。 1勝9敗の中で、「命取りになるような失敗だけしなければ、失敗は幾らでもしても良い」という意味の文言が有ったが、まさしく柳井氏の経営人生を裏付けるような言葉だと思った。 その一方、柳井氏の自信、判断力、失敗してからの方向転換の早さは、何故、何処で培われたのだろうという疑問があった。 この様な経営感覚は、経営現場で経験を積み重ねることによって習得してゆくものだと信じていたが、柳井氏は経験の浅いうちから思い切った改革をしてきていた。 何故か?

    恐らく、1つは同じく経営者であった父親の影響もあろうかと思う。 厳格な父だと記されているが、その背中を見つつ、柳井氏に刻み込まれた何かしらのモノはあったと思う。 しかし、今回本書を読むことにより、従来漠然と抱いていた私の疑問が解けた。 柳井氏はドラッカーを読んで、自らの指針にしていたのだ。

    ドラッカーの本はかじっただけで、本格的に読み解いていないが、先見性のある、また本質を突いた分析を展開しており、あの時代に現代を見据えていたのは驚異的である。
    ドラッカーの文章は漠然としているので、なかなか読みにくいと感じていたが、本書を読んでドラッカーの理論を自らの事業に応用した柳井氏の足跡を見てゆくと、ドラッカーが言うことが身にしみて理解できた。

    巻末に勝間氏があとがきを寄稿しているが、その中で「ドラッカーは後から効いて来る」とあるが、まさしくそうなのであろう。 自分がその立場にたってやっと理解できるものなのだと実感した。

  • 柳井正氏はユニクロの創設者にして、同社の現役のトップ。他にも何冊か、「たなぞう」で著書を紹介したけれども、私自身としては、最も興味を持っている日本人経営者の1人だ。ドラッカーは、何と言って紹介したらよいのだろうか。世界中で読まれている数多くの経営書の著者なのだが、学者ということでもないし、ジャーナリストという括りでもない。まぁ、そういう括りはどうでも良い。既に亡くなられているが、日本でも彼の著書は、発行の旅にほぼベストセラーとなった。私自身も、何冊も読んでいるが、特に時代の流れというか変化というか、を読み解く能力が秀逸な人だったと思っている。日本のマネジャー、経営者にはドラッカーのファンが多いと思うが、柳井氏もその一人であり、ドラッカーの説いているところを、現実のユニクロの経営に例をとりながら解説している本だ。"ドラッカーの経営論は結局、「どうすれば人間は幸せになれるのか、どうすればよい社会が実現できるのか」ということを命題としている"という意味のことを、まとめとして柳井氏は述べているが、同意であり、それを考えない経営者は経営者とは呼べない、とも思う。

  • 本が師匠というのは、すごいですよ。ボロボロになるほど読むってすごいですよ。柳井さんがとかユニクロがどうとかより、メンターとしての本、というところが響いた。

  • ドラッカーを愛する柳井さんの
    ドラッカーとユニクロ経営の接点について書かれた本。

    ドラッカーの本って難解で、
    経営等に携わっていないタイミングで読んでも、
    あまり心に響かないことが多いと思います。

    柳井さんも実際そうだったらしく、
    節目節目で読み返すことによって、
    よりドラッカーを理解することができ、
    また経営に活かすことができたと書いています。

    それ以外にも柳井さんの考え方、
    考えていることが書かれていて、
    とても参考になりました。

    要所要所で感銘を受けたのはココ(自分なりの解釈です):
    ・一流のクリエーターへの発注でも絶対に丸投げはしない。
     コンセプトはあくまで発注元であるユニクロが提案する。
     →丸投げプロジェクトを経験していると、
      この姿勢はどこも見習ってほしいものです。
    ・本部が中心ではなく、現場が中心。
     本部はあくまで現場がよりよりサービスができるようにする。
     そうでなければ、組織は成り立たない。
     →現場にいるからこそ、問題点が見えてくる。
      そして改善すべきポイントも見えてくる。
      何よりも仕事に対する愛着も湧きますよね。
    ・組織はオーケストラであれ
     →トランペッターだけでは駄目。
      チェリストだけでも駄目。
      要するに色んなパートを受け持つ人がいてこそ、
      組織は成り立つものなんです。
      仕事ができないから、合わないからって切り捨てるのではなく、
      どういった環境なら、その個性が活きるか?
      それを考えるのが経営者(ここでは指揮者)だと思う。
    ・与えられるだけでなく、自分で仕事を見つけることが大事。
     →これは営業して取ってこいって意味ではありません。
      日々の仕事の中でも様々な問題が上がってくるはずで、
      それに対してアクションをかけろって意味です。
      問題の無い組織って無いはずだから、
      こういう視点を持ち続けることは大切ですよね。

    自分にも思うところがたくさんあるので、
    すごい勉強にもなったし、
    自分自身を見つめ直すことができました。

  • 最近、柳井氏の本を読んだばかりなので、そのマトメみないな感じであった。最近ハマっているので、元気が出るには間違いない。

    ・会社が公器である意識を持って、お客様や社会に自分たちが提供できるもの、提供すべきものは何かを考える。
    ・そこで働く人は企業に使われるのではなく、自分も経営者の一人という意識を持ち、自分で考えながら働く。
    ●企業は金儲けだけじゃなく、人間を幸せにするために存在する!!

  • ■概要
    NHKのインタビュー番組を本にしたものです。
    対話形式なので非常に読みやすいですね。

    柳井さんは、ドラッカー、また、松下幸之助を「経営の師」と考えていて、度々著作を読み返すそうです。

    そんな柳井さんの考えを、ドラッカーの名言と共に整理した一冊です。

    ■仕事に役立つ点
    相変わらずワタクシの好きな柳井さんと、ドラッカーの組み合わせということで興味をひかれて読みました。

    ドラッカーって、昔読んだときは全然好きではなくて、持って回った言い回し(翻訳のせいかもしれませんが)が鼻についていやだったのですが、最近読むと、思考を促すような問いかけであったり、深みのある言葉が刺さったりします。

    ワタクシも、年取ったんですね。。。(笑)

    松下幸之助の「全員経営」という言葉がありますが、社員一人ひとりが企業家の意識を持つべし、という考えはとても重要だと思ったのでした。

    これを如何に実現していくかが企業、組織の力なのだと思います。
    (はっせー)

  • ユニクロの社長・柳井さんの本は何冊も読んだけど、今回のはドラッカーの経営哲学を基に語られていたので今までの本と比べても更に掘り下げて本質的な部分を語っていた気がする。
    ドラッカーについては色々なトコロで最近耳にして気になっているので、今後読んでいきたいと思う。

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