- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140814673
作品紹介・あらすじ
「最高の教育とは、自分自身でいかに考えるかを学ぶことである」。対話型講義の進め方や良い授業を行うための実践的なテクニック、さらに日本人の印象から政治哲学者になった理由まで、サンデルがすべてを語る。
感想・レビュー・書評
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自分も将来,大学生や市民の方を相手にInteractiveな講義をしてみたいと思っており,参考にさせてもらおうと思って読んだ本です。
まず,絶対的な知識が必要だと思いつつ,それ以外にもファシリテーション的な力の訓練が必要だなぁと思いました。
「講義には構造はあるが台本は無い」が印象的な言葉でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう少し『対話』にフォーカスした内容かと思ったんだけど、ただのインタビューだった。
内容は流石に面白い。 -
人材育成に携わる立場から、サンデル教授の対話式講義に以前から興味があった。
ソクラテスの問答に似ているといわれるが、相手に敬意を払って話を聞いていくスタイル。
その講義には、サスペンスと自然発生的で予測不可能な部分がある。
対話の中で哲学的な議論を展開し、哲学的な思考が育まれる。 -
サンデル先生の講義を受けてみたい、そう思った
完全な答えはない、そう思う -
本書は、小林正弥千葉大教授の「対話」をキーワードとしたサンデル教授へのインタビュー、サンデル教授の対話型講義についての小林教授による分析・解説という2段構えの構成になっている。
サンデル教授のような対話型講義に魅力を感じるとともに、その教育手段としての可能性を感じた。また、本書に掲載されたインタビューを通して、サンデル教授の人間味・魅力を感じることができた。インタビューや付論を通して、サンデル教授の講義(「正義論」)の全体像の理解にも役立つ内容になっている。 -
できればサンデル教授の講義をよむなり、見るなりしてからよむ方がいいと思います。対話型の講義が興味深い方法であること、同時に難しいことが、よくわかりました。受ける方の緊張感もすごいでしょうね
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マイケル・サンデルの今までの経緯と白熱教室の回顧録
白熱教室で世間を騒がせたサンデル教授の対話術について書かれた本となっている。
何回か行われたインタビューをベースに構成されている。
書籍の初めに,マイケル・サンデル本人に関する過去のエピソードなど人物がわかるようなインタビューが行われ,それから講義を進めていくうえで心がけていること,白熱教室が開催された経緯などが書かれている。
サンデル教授本人の正義に対する考えや,教授としての考えなどが書かれている。白熱教室で行われた講義内容が頻繁に参照されており,放送を見た人や書籍で講義録を知っていた自分としては,「ああ,あの場面のことだな」とニヤニヤしながら読める箇所があり面白かった。
サンデル教授の講義手法やそれを日本に適用する際の注意点をインタビュアーの小林が解説している。対話術として参考になるかというとちょっと微妙な感じだが,白熱教室の回顧録や,サンデル教授の今に至るまでの経緯を知るという,読み物として読むのが良いと思った。
なので,白熱教室の講義や講義録を事前に視聴しておかないと面白さは落ちる。対話術だけを目当てに読むというのはお勧めできない。
講義手法の中では,p. 65に書かれている「意見交換からどのような議論を引き出したいのか,その意見交換をどのように利用するか,がわかっていない限り,意見交換をしないほうがいい。」という内容は参考になった。 -
講義の仕方も中身もとっても面白いけれど、オナジヨウニやるのはなかなか難しそう。先生の側も聴講する側も。