乾燥標本収蔵1号室―大英自然史博物館 迷宮への招待

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制作 : 渡辺 政隆  野中 香方子 
  • NHK出版 (2011年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140814734

乾燥標本収蔵1号室―大英自然史博物館 迷宮への招待の感想・レビュー・書評

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  • 博物館に保管されている標本、
    そこで働く人たち、
    それらを含む大英自然史博物館の歴史と今。
    著者が経験してきたエピソードを多数紹介。

    ゲノム解析を筆頭とした科学技術の進歩。
    "稼ぐ"ためにテーマパーク化される博物館。
    理解と感謝を示しつつ、
    古き良き時代として昔を懐かしみつつ、
    著者のちょっぴり複雑な心境も伝わってくる。

    軽妙な文章なので読みやすくはあるが、
    あくまで「著者自身のアーカイブ」の紹介であり、
    分類されているようで、
    全体としてはまとまってはいない印象を受ける。
    まさに、自然史博物館らしいのかもしれない。

    一番印象的だったエピソードは、
    「ラセンウジバエとの戦い」だった。
    遺伝子操作で不妊化したオスを大量に放つことで、
    集団としての繁殖力を失い絶滅させる。
    生物学者からすれば普通なのかもしれないが、
    私にはとても斬新な発想に感じて新鮮だった!

  • 大映自然史博物館の学芸員である筆者がその裏舞台で活躍する、してきた人たちとその人たちを取り巻く政治的な、社会的な変化を書いた一冊。 学芸員という仕事に興味があるので読み始めたが、長期的な目では大変必要な仕事であるにも関わらず、短期的な利益を上げられないため、境遇が悪い状態であるのは悲しいことだ。日本ではキュレーターの仕事も学芸員に含まれているので余計に仕事は多いだろう。 いつか分類学の長期的研究が必要であると理解を示してくれる社会がやってくるのであろうか。

  • (欲しい!) やくみつる

  • 著者いわく博物館の魅力は収蔵品ではなく、来館者に見えないところで働く人々で決まるそうだ。プロフェッショナルの世界には変わり者も多く、熱心が故の奇妙な行動の数々から博物館の裏の歴史を垣間見ることができる。

  • 大英自然史博物館で働く学者・研究者のレジェンドが盛りだくさん。世の中、いろんな人がいる。

  •  本書は、「大英自然史博物館の磨き込まれた扉の裏側で起きていること」を、同博物館で30年を過ごした著者が語り下ろした一冊。
     「長い目で見れば、博物館の魅力は収蔵しているものではなく、来館者に見えないところで働く人々によって決まる」と言うように、本書では、外からは見えない、同博物館で起きている物語の一端が、ウィットに富んだ形で紹介される。
     タイトルとなっている乾燥標本収蔵1号室は「雑多なものの倉庫であり、すっかり忘れられている場所」である。けれども著者はこの場所が、自分の頭の中のようだと思えてならない。「ばらばらな記憶が無秩序にしまい込まれている脳のなかが、そのまま形になったように思える」のだ。
     自らの住む<世界>への、全幅の信頼と憧憬に彩られた、緻密で壮大なアーカイヴ。

  • 資料ID:21101539
    請求記号:

  • 大英”自然史博”物館の舞台裏の話。 ずっと挑戦しているが、読み進められず、とりあえず断念。レビューを見ると、面白いらしい。 最初の山を越えてなかったのだろう。いずれまた。

  • 大英自然史博物館に巣くう、浮世離れした研究者たちを語った本。
    キリンの頭がずらり15本くらい並んだバックヤードの写真とか、〝送られてきた標本を包んでいた紐〟まで取っておいた学者の話とか、どこを切り取っても興味深い話ばかり。
    イギリスらしい皮肉も効いてて面白かった。

  • 大英博物館ではなく大英「自然史」博物館。
    ちょっとなじみが薄いので全体に無味乾燥に感じるが、飛ばし読みして雰囲気を感じるだけでも、博物館の品質が国家の品格であることが理解できる。
    国立科学博物館は大好きなのだが、もっと欲張って欲しい。

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乾燥標本収蔵1号室―大英自然史博物館 迷宮への招待の作品紹介

博物館には、別の顔がある。展示室の裏側に縦横に広がる巨大な迷路、人目に触れることのない秘密のコレクション、繭のような小部屋で一心不乱に研究にのめり込む人々。なかでも世界最大級の大英自然史博物館には、ここでしか通用しない大原則がある。いわく、「なにものも永遠に捨ててはならない」「おしゃれをしてはならない」「粗忽者と言われるくらいがよい(研究以外では)」。古生物学の世界的権威である著者が、30年間を過ごした古巣の素顔と、そこに生息する浮世離れした住人たちの姿を、軽妙な語り口で綴った「大英自然史博物館全史」。

乾燥標本収蔵1号室―大英自然史博物館 迷宮への招待のKindle版

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