サイコパス 秘められた能力

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制作 : 小林 由香利 
  • NHK出版 (2013年4月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816028

サイコパス 秘められた能力の感想・レビュー・書評

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  • とても面白い。
    たんなる猟奇殺人者だけかと思っていたサイコパスが
    意外と社会の成功者にも多いということ。
    その集中力と、成功に向かっての合理性が強みということ。。
    新鮮で、著者の意図通り実は参考にするといいこともあると感じた

  • 【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/207168

  • 単にサイコパスを怖がらせるのではなく、サイコパスの卑劣な手段を使わない成功要因を教えてくれた。
     1.非情さ
     2.魅力
     3.一点集中
     4.精神の強靭さ
     5.恐怖心の欠如
     6.マインドフルネス
     7.行動力
    これらの出力を状況をみてバランス良く調整することが大切とのこと。
    常に出力を上げ続けると暴君(悪いサイコパス)と化す恐れがあるらしい。

    またサイコパスと聖人は共通して上記の成功要因を持つが、次の対称的な要因を持つ。
    我々、通常の人間はできるだけ聖人要因を増やし強めることで対外的かつ内面的な成功と成長を続けることが出来ると感じた。
    以下、左はサイコパス、右が聖人。
    ナルシズム←→愛
    衝動性  ←→思いやり
    良心の欠如←→優しさ
    他人を操る←→謙虚さ
    病的な嘘 ←→誠実さ
    冷淡   ←→信頼できること

    出来ればサイコパスへの対処法など書かれていれば文句なしだった。

  • 「ブッダのことば」を読んで, 仏陀にどことなくサイコパスに似た気質を感じていたのだが, それはどうやら一概に勘違いと呼べるものではなかったようで, 著者は本書において, 機能的サイコパスと聖人の表裏一体さを説明している。そのなかでも特筆すべき共通点とは, 恐怖心の欠如, 目的への比類なき集中力, ときには非情にみえる状況に応じた功利主義的気質, 執着のなさである。
    特に執着のなさという観点について, 機能的サイコパスは, 他者の感情を知覚できるがまったく影響されないがゆえに, 他者に裏切られたときにも, 感情的にならずに復讐しないという自制的行為を選択できるらしい。その根幹を貫くのが無関心さであるようだ。その無関心さは, あらゆる逆境, 他者の偏見, 恐怖, 不安など, 目的以外のすべてに適用される。これによって全精神を現在の行為に集中し, 飛躍的な性能を発揮する「フロー」と呼ばれる心理的状態を発揚させることができる。

    功利主義的特性に関しては, 著者は, たとえばトロッコ問題における功利主義的選択をサイコパスの優れた機能として結びつけようとするが, その単なる数量的判断には軽薄さを感じた。その判断による帰結点, その帰結点によるさらなる帰結点をも考量するときに, はじめて功利主義的知性を伺い知ることができるが, 本書のそれを語るサイコパスは稚拙じみているように思える。それは単に, 仲裁者の素質に「便乗」するサイコパスである。

    いずれにせよ, ときに悲惨な結果をもたらす批判性の欠如した集団思考に囚われずに, 新しい経験への開放性(知性)を志向することの重要性が改めて啓示される良書であった。そのために, 「非情に, 冷酷に, 執拗に, 今このときに集中する」サイコパス/聖人の気質には, 大いに学べるものがある。というのも, 基本的には誰しもこのように機能的に振る舞うことができるのであるが, 目的に集中し, 幸福を希求することを否定する心的システムの自己が作り出した観察者によって, 自らを過度に無益的に抑圧してしまうからだ。サマセット・モームは「人間の絆」において,
    「すべての美徳の下にひそんでるのは, 快楽さ。人が行動するのは, それが自分のためになるため」
    と書いた。どれだけ世間を志向し自己を脚色しようとも, 自己産出系として影向している性質そのものが自己たらしめているのだから, 自己目的性を避けることはできない。涅槃の境地に至る道とは, この自己目的的行為に集中し作動し続けるという唯一の簡潔的格率を認識することからはじまるのだ。

  • サイコパスを特性として調査すると、CEOや裁判官、大統領などリーダーにも多く見られる。スパイや非常に優秀なディーラーにも。彼らに共通するのは、不安を感じず、逆に研ぎ澄まされる集中力。過去や感情に捕らわれず、最適な選択をする能力だった。
    いろいろな実験やインタビューを重ねた力作。

  • 原題:THE WISDOM OF PSYCHOPATHS: what saints, spies, and serial killers can teach us about success
    著者:Kevin Dutton(1967-)
    翻訳:小林 由香利(1966-)

    面白いが議論がやや大雑把。そこに注意して再読中。
    あと、著者自信が魅入られているのはどうなのか。

  • 某企業の社長などこのサイコパスに該当する人物が世を賑わす事がしばしばあるので気になりこの本を選びました。

    *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50103203&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 非情さ、魅力、一点集中力、精神の強靱さ、恐怖心の欠如、マインドフルネス、行動力。これらを持ち合わせた人格特性が本書のタイトルにあるサイコパスであり、本書はその解説本である。サイコパスは、遺伝するのか、共感能力が低いのかなどの調査結果も記載されており、読む程に正常な精神とはどういう状態なのか分からなくなる。


    サイコパス特性(本書内ではスペクトラム)は、凶悪犯罪の方面で注目を集めることが多いが、勇敢さやチャレンジ精神との相性も良いため、リーダー、外科医、特殊工作員、トレーダー、弁護士、詐欺師などにもその特性が見られることが紹介されている。

    本書内で筆者らが懸念を示しているが、学生の共感能力が年々低下しているとの情報もある。その流れに乗って、ますますサイコパスと相性の良い功利主義が台頭する可能性も感じずにはいられない。ただ、このような研究が進むことで、より一層精神の分析が進むことに期待したい。

  • サイコパスと聖職者の共通点とか。
    サイコパスをスペクトラムとして考える。

  • 恐ろしい存在として認識され、名前だけが一人歩きしているサイコパス。
    しかし、犯罪者だけでなく聖職者やエリート役員、特殊部隊員等にもサイコパスと共通する素質があります。
    その素質は時と場合によっては有益であるようです。
    他の同類本に比べ、健常者とサイコパスの将来に焦点を絞っています。
    彼らサイコパスの脳の、新たな可能性を見出している一冊。

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サイコパス 秘められた能力の作品紹介

思いやりがなく、自己中心的で、破滅的だが、一方で自信にあふれ、カリスマ性があり、冷静に目的を達成する有能なサイコパスがいる。「光」と「影」両方の性質を解き明かし、典型的なサイコパス観をくつがえす社会心理学のニューウェーブ。大統領も、CEOも、凄腕スパイも、じつはサイコパスだった!?「犯罪者」と「成功者」、その分かれ目はどこにあるのか。

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