- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816028
作品紹介・あらすじ
思いやりがなく、自己中心的で、破滅的だが、一方で自信にあふれ、カリスマ性があり、冷静に目的を達成する有能なサイコパスがいる。「光」と「影」両方の性質を解き明かし、典型的なサイコパス観をくつがえす社会心理学のニューウェーブ。大統領も、CEOも、凄腕スパイも、じつはサイコパスだった!?「犯罪者」と「成功者」、その分かれ目はどこにあるのか。
感想・レビュー・書評
-
サイコパスと言うとネガティブなイメージだが実はかなり優秀な能力。
冷静
マインドフルネス
恐怖心の欠如
精神の強靭さ
新しい経験への開放性
功利主義
一点集中
精力的
独創性
執着のなさ
彼らの特徴は仏教僧やスポーツ選手にも近いのが驚き。
今ここ、の瞬間だけに集中するので不安や恐怖心もない。必要なことだけ集中できてメンタルもタフになる。
サイコパスになる必要はないけど、サイコパスの持っている能力だけ身につけるのは人生に役立つので参考にしてみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても面白い。
たんなる猟奇殺人者だけかと思っていたサイコパスが
意外と社会の成功者にも多いということ。
その集中力と、成功に向かっての合理性が強みということ。。
新鮮で、著者の意図通り実は参考にするといいこともあると感じた -
サイコパスという人物像について学問的な検証の対象になりうるということがよくわかるまじめな本。2024年現在からするとちょっと古そうな知識もある。
社会でそれなりにキーになる役割を果たしている「機能的サイコパス」は本書の中心的なアイデアで、それなりに説得力がある。一方で、ビッグファイブの特性の「経験への開放性」にサイコパスが関係するというのはこの著者の独自の見解だとおもう。
個人的に、ポール・ブルームの『反共感論』やサイモン・バロン=コーエンの”Zero Degrees of Empathy”などの同時代の本とくらべて読むとおもしろいとおもう。とくにこの二つの本の「認知的共感」と「情動的共感」について、本書の場合またちがった捉え方をしている。 -
ページ数は多いが、読み物として非常に面白かったので最後まで飽きずに読めた。知識を得たいだけなら冗長に感じるだろう。
-
感想
特性それ自体に善悪はない。どのように解釈し、利用するか。能力に飲まれるものと生かすものの差はそこにある。無理解による恐怖は避けなければ。 -
森岡氏が日本人の相手とまでいわせたサイコパス。
その凄まじいポテンシャルがわかる。サイコパスがおおい職業もわかる。 -
サイコパスのよく知られた特性を科学実験で証明しながらも、ただその特性を否定するだけではなくて、活かし方まで提言する本。周りにサイコパスがいれば、その人のことをよく理解できるようになる。
-
前作の方が好きだった
-
2020/09/02 読了
-
サイコパスといえばシリアルキラーなどの異常殺人鬼を思い浮かべるけど、サイコパスの脳の構造を科学的に分析すればわりと身近にいる人たちも同じである。
サイコパスの良いところは、冷静で一点集中型で行動力があって…と、ビジネスを進める上で参考にしたい部分でもある。
だったら良いとこ取りしていこうよ。
という面白い内容であった。
サイコパスになるのではなくサイコパスの真似をする。
というのはとても合点がいった。
一番驚いたのは、サイコパスとマインドフルネスの関係。
まさかそこに繋がるとは。
脳科学の専門用語なども満載だけど頑張って読めばそれなりに面白い。