NHKスペシャル 超常現象 科学者たちの挑戦

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816325

作品紹介・あらすじ

幽霊、臨死体験、生まれ変わり、念力、透視、予知、テレパシー…。超常現象VS科学どこまでが判明し、どこからが謎なのか。世界各地を取材した果てに、たどりついた"答え"とは-。

感想・レビュー・書評

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  • 私は超常現象においては、
    半信半疑だけどあった方が世の中楽しいよね! 
    あ、でも超常現象が科学で割り切れるなら、それはそれでいいと思うの。
    だって、様々な不可解な現象が解釈しやすくなるしー! 
    というスタンスなんですが。
    だって、実際色々あるじゃないのよ、不思議なことって。

    ですが、こうやって心霊現象やら超能力やらが科学でぶったぎられていく様はいっそ爽快。
    とりあえずゲラーは怪しいと思ってたんだよね、常々。
    科学者の皆様におかれましては、キワモノと鼻で笑っているばかりでなく、こっち方面の研究も深めていただけるとありがたいです。

  • 超常現象を検証している科学者たちが出てきて、それに対する様々な仮説も紹介されていた。どれも面白くロマンはある説ばかりだったが実際に証明されるのには相当な時間がかかりそうと思った。

    特に面白いと思ったところとしては、生まれかわりの章にあった宇宙を通じて意識が移動してる説と、最後の章の予知の実験のところ。

  • 超常現象を科学で解明する、という文系の自分では絶対選ばないような内容の本。
    (新潮文庫100にあり読了)

    前半のポルターガイストは面白かった!
    いわゆる「背筋が凍る」っていうのがどういうことか、科学的に説明されていて、納得。
    人の顔に見えてしまうという「パレイドリア現象」も初耳だった。
    一方、後半の超能力はいまひとつ。。いわゆるスプーン曲げの話とかが主な事象だが、初心者には説明が理解し難く、間延びしていた印象だった。前半良かった分、ちょっと拍子抜けした。

  • 超常現象の有る無しを云々する本というよりは、超常現象と言われる何らかの現象を、科学的に解明しようとする科学者たちを追うドキュメントです。NHKでTV放映したものの書籍版です。
    このNHK出版のこういうドキュメントってとっても面白いので好きです。これも表紙だけ見るとオカルトの本みたいですが、あくまで科学的に解明する事を主眼としているので、基本盛り上がる部分は無いです。
    心霊や超能力が何らか人間の脳の動きによって引き起こされる部分が有るのではないか。それを数十年に渡って調査し続けるのはすごい精神力です。胡散臭く思われるのはとても辛い事ですからね・・・。
    ユリゲラーは実はリアルタイムではないのですが、小さいながらもユリゲラーのスプーン曲げはワクワクしたし、自分でも試したことがあります。皆そうだったんじゃないかな。
    科学的にいつか解明されてESPが使えるようになるのでは??と思った事もあります。

    アメリカとソ連が超能力スパイを抱えていたというのが一番わくわくしました。まさに冷戦時の大国同士の意地の張り合いです。80年代のスパイ映画やアクション映画の大多数はこの2大国の水面下の争いに端を発していますから。そんな中で超能力戦が展開されていたなんて思うとちょっとうずうずします。

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  • ☆ふむ

  • 超常現象を科学的に解明しようとしている科学者を取材している。超常現象の99%は間違いだが残された1%には説明がつかない現象がある。量子論が超常現象と関係しているかもしれないという。量子もつれが人間の意識と影響をしているという仮説だ。

  • 超常現象、すなわち幽霊、臨死体験、生まれ変わり、念力、透視、予知、テレパシーは実在するのか、科学的な説明ができるのか。研究している科学者への取材を基に作られたNHKスペシャルの書籍版。例えば幽霊の目撃談を検証すると99%は説明できる現象ということらしい。ただし1%は…?テレパシーやいわゆる第六感的な意志伝達はかつて米国では戦争に使われてたとか、量子論で説明がつく説があるとか初耳。テレビなので何かを証明する責任もないので軽さは否めないが、本気の科学者による研究が継続され自分の生きている間に一つでも解明されて欲しい。

  • 第1部では、心霊現象、幽霊、死後の世界、生まれ変わり、第2部では、超能力、テレパシー、人の意識へと展開される。

    全体を通して、出来る限り、先入観を排除して科学的なアプローチを取りながら、分析をしようという意図は理解できる。

    1部は、人間の脳が作り出す幻影?がある程度の説明になりそうではあるが、「生まれ変わりの子供たち」では、なかなか証明ができない。最後に、アメリカ、アリゾナ大学の意識研究センター所長のスチュアート・ハメロフ博士の「人が普通に生きている状態では”意識”は脳の中に納まっています。しかし、心臓が止まると、意識は宇宙に拡散します。〜患者が蘇生しなければ、その情報は宇宙のなかに在り続けるか、別の生命体と結びついて、生まれ変わるのかもしれません。〜」って言うのが気になった。ここまでは、脳の動作だよなという感じだっただけに。

    第2部は、超能力をトリックとして見る向きと、真面目に考える部分があって、テレパシーについては、人間同士がコミュニケーションとして、まだ見えていない何かを使っているのではないかと調べて行く… 最後に、このまだあるかどうか、本当かどうかも不明なテレパシーについて、量子論の量子もつれとの類似性を用いて解説を試みている。

    全般を通じて、西洋哲学をベースに発展してきた科学的な思考で問いを立て解明しようとしていて、1部2部を通して、”意識”とは何か?という哲学的、宗教的な領域に入りそうで入らないまとめ方で終わりにしていた。たまたま、手にとった本だったが、読みやすくて娯楽要素ありで面白かった。次は、哲学的・宗教的な切り口で斬り込んだ取材を期待したい。

  • 新しさはあまりないアプローチだった。
    脳を器質的に調べるのは基礎研究として大事だが、
    若干怪しい科学実験もやってみてはほしい。

  • 以前、NHKスペシャルで超常現象をテーマにした物が放送されると聞いたことが有ります。
    ちょっと興味を抱いたので録画してみてみようかとも思ったのですが、結局それっきりでまだ見ていません。

    さて、本書の方ですが、この番組のメーキング物となり、制作の舞台裏や制作者個人の超常現象に対する思い等が書かれています。
    またそれ以外に、第2次世界大戦終終結まもない時期から現在に至る超能力・超常現象研究の流れに触れており、現在の技術で超常現象を解明しようとしている科学者たちの様子も知る事ができるものとなっています。


    超常現象について、個人的には、人類はこの宇宙の全ての謎を解き明かした訳ではないと言う絶対的な事実がある以上、過去の人類の認識が科学の発展によって覆されてた来たように、現在を生きる私達の認識も覆されるのではないかと思っています。
    そして覆った先には、今超常現象と呼ばれている現象に対する合理的な説明が待っているのかも知れません。

    #最もこれは現象自体がちゃんと存在しているのであればの話になりますが・・・

    以前読んだコチラの本によれば、かつて物理学とタッグを組んで共に発展してきた数学が、その提携先を生物学に変えてきているそうです。
    生物学分野に数学を導入する事により、新しい発見もあるようですので、今後、数学と生物学、そして量子論等、複数分野に渡る提携が進めば、人間に関する謎が今以上に解明されるのでしょう。

    超常現象に対しては、これをひたすら肯定的に受け止める方やその態度を毛嫌いし、現象ごと否定しようと躍起になる方などが見受けられますが、案外、真相は今の私達の想像の範疇を超え、そして分かってしまえばあっけないものなのかも知れませんね。

  • NHKが取材し編集した割に科学的読み物としてもエンターテイメント性のあるオカルト系読み物としても新たな知見や面白さ感じられない残念な作品であると感じた。ただし、人間の意識の繋がりと量子論との話は興味深く、この2点についてより詳しく調べてみたいと思う。

  • NHKスペシャルで同番組を見て、大変面白かったので手にとってみた。超常現象に対するフェアなアプローチは極めて共感。わたしも基本的には、全く同じスタンス。
    書籍としては面白いのだが、基本的にはテレビと全く同じ内容で、特に詳細な内容が語られているわけでも無く、だったら映像の方がインパクトがある、といった感じ。活字ならではの掘り下げが欲しかった。
    内容的には、何よりも乱数発生器の偏りが人の意識によって偏るという下り。量子論との絡みも、何かの可能性を感じさせる。

  • NHKという看板を背負ってやる以上、科学的なアプローチを心がけようという姿勢は理解できたが、結論がぼんやりしていたのが少し残念だった。

  • ●:引用
    ●超心理学の第一人者であるレイデン博士は、この点、非常に謙虚だった。「この分野の科学的研究が系統的に始められてからおよそ130年になりますが、私たちはいまだにオムツをしているか、オムツが取れる程度の初期段階です。しかしある程度は進歩してきました。(略)
    ●しかし、もう一度繰り返しておくが、超能力を持つと称し、それを悪用する人がいるとしたらそれは絶対に許されない。それを防ぐためにも、私たちは、超能力が本当に存在するのかどうか、科学の力で見極めるようにならなければならない。第二部で取り上げたのは、うそとトリックにまみれてしまった”超能力”の世界から一線を画し、人間に備わった未知の力として超能力を捉え直そうと懸命に努力している科学者たちの物語である。一目で分かり、あっと驚くような超能力的現象はこの目で見ることはできなかった。しかし、その代わりに地道な研究者たちの取り組みによって徐々に浮かび上がってきた。不思議な未知の力が存在する可能性を実感することができた。それは本当に貴重な経験だった。

  • はっきりとした超常現象の解明には至らずもやもや感が残る。中立の立場で接してるのは良かった。

  • 超常現象を科学で解明したいと研究しているうちに、意図していなかった方向で大発見が生まれた話には驚いた。世界には科学で証明できない超常現象がまだまだ沢山あるが、それをどうにか証明しようと研究する事で科学の進歩に繋がっていく。だから超常現象を真っ向から信じすぎるのも、逆に疑って錯覚だと無かった事にするのも進歩に繋がらない。この本の中で、「この現象はこういう科学的根拠があった。」と言い切られているものは無かったけれど、それはまだまだ人類の科学がそこまで追いついていない証拠なのだと思った。

  • 臨死体験、生まれかわり、透視、テレパシーをNHKスペシャルが真正面からルポ。米情報公開法により、かつてCIAと陸軍が超能力スパイに2000万ドルもの予算を投じていた事実が9万ページもの公文書で証明された。本書帯には科学VS超常現象とあるが、超常現象にどこまで科学が追いついたかを検証するといった方がピッタリくる。超常現象の方が、科学の遥か先を行っているなと思ってしまう内容。

  • 超常現象に真摯に取り組む科学者の姿勢が印象深い。現状では理解できないことも、理解しようと追求することで、新たな発見ができ、とんでもない進化をもたらす。今後の研究成果が楽しみだ。

  • 幽霊、臨死体験、生まれ変わりといった超常現象や、スプーン曲げ、透視、テレパシー、予知といったいわゆる超能力について、NHK特集の番組で取り上げたい内容を本にしたもの。
    そういったものに懐疑的なスタッフが取り組んでも、不思議だった様、一部のことには既知のいわゆる科学で説明されるものの、それも科学的に説明が成立しているかというのに危うさも。
    ユリゲラーについても、取材している。
    超能力研究が、科学的でないというと言うために、超能力者を装いながら、後でトリックだと明かしたバナチェックの部分、科学的であるとの説明が、いい加減な記録で否定されてしまう。最近の理研の話とある意味かぶってしまった。説明のために、ちょっと近道してしまって、いろいろ否定されるのが心外だという当事者と、揚げ足取りではないが、ついつい重箱の隅をつつきたくなる門外漢、それが平行線で、科学がイマイチよくわからないものになってしまうのではなかろうか。バナチェックの暴きが超能力研究を萎縮させたところもあったというところ、、ちょっと気になった。

    人間の「意識」が何かしら繋がっているとの説も。鳥の群れの乱れぬ動きといったところの不思議さ、怖い写真を見る前から、体温が下がるといった不思議な現象、虫の知らせ、、、
    何と無く不思議なことは、確かにまだ我々が科学と出来ていないところで本当のこともきっとあるだろうとも思う今日この頃。

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