- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816516
作品紹介・あらすじ
千三百年にもわたり受け継がれてきた日本最古の歴史書『古事記』には、稲羽のシロウサギやヤマトタケルなど、日本人に愛されてきた物語が数多く収められる。近年の研究により、それらに込められた寓意や、史実との関連などが明らかになってきた。世界と人間の誕生を記した神話や、情感豊かな人間たちの物語を読み解きながら、日本の成り立ちや文化的特性を考える。
感想・レビュー・書評
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[第8刷]2021年8月20日
登場する神々の表記は、カタカナではなく漢字(カタカナを括弧書き)の方が良かった。カタカナは読みやすいが、記憶しにくい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本神話の世界。これまで断片的にしか知らなかったので、漸く繋がりが理解出来ました。日本人のルーツ、考え方が少しわかった気がします!スサノオ素敵です
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古事記の入門書としては、特におすすめできる一冊になっていると思う。古事記のおもしろさがよく伝わってきて、もっと知りたい気持ちになった。
日本神話の神様たちというのは、むしろ人間よりも喜怒哀楽に富んでいて、微笑ましく思えた。 -
お手軽アプローチではあるけれど、何かと問題になっている古事記の「序」の扱いを通じて、古代史をバランス良く確認しておきたい。…という意図から読みはじめた。
基本的に日本の古文化は世界各地に見られるアニミズムのひとつであり、中国を通じて文字文化が浸透し、律令国家が成立する8世紀前後に権威の浸透という目的で官製の史書がしたためられたと考えて良いと思う。その点で深さや幅、時間軸的に大きな差があるにせよ、ハワイの、つまりポリネシアの歴史と大きく変わることはない。人は死んでアウマクアとなり…というハワイの思想基盤は、日本の八百万神とほぼ同じだ。本書ではわずかな言及ではあるが、ポリネシア文化の類似についてもページを割いているところは興味深かった。基本知識がない読者にとっては、古事記と日本書紀の対比、あるいは風土記の位置づけなどを知るのに良いガイドブックとなるはずだ。 -
古事記につきわかりやすく解説。書かれた背景や思惑の考察もあり面白かった。神話は実話が元になっている可能性があると著者も述べており、出雲に昔何があったのか非常に気になるとこである。わざわざ山陰とまで呼ばれるようになった理由は果たして何だったのか。
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初めての古事記。
神話とは、自分たちがなぜここにいるか、を語るもの。
我々が進化論を信じるように、当時の人たちは神話を当然のものとして信じたのだろう。
古事記は各地に伝承された神話の中で時の為政者が意図を持って編纂したものだとは思うが、当時の人の思想が垣間見れて興味深い。
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5年間隔くらいで定期的に読み直したくなるんだよな、古事記。
大学院のときは竹田恒泰の本を読んだっけ。
いろんな人の解説というか解釈を知るのはおもしろい。 -
日本人とは。
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SL 2018.4.14-2018.5.4