ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

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制作 : 瀧本 哲史  関 美和 
  • NHK出版 (2014年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816585

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ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるかの感想・レビュー・書評

  • この本で読んだことで

    ・『競争を避けるためにはどうしたらよいか』と考えるようになった。

    ・『いきなり大きな市場を取るのではなく小さい市場から寡占していく』ように考えるようになった。

    ・今後市場に投入する製品を含め今のビジネスが7つの問い(※)に答えられているかをひとつ目安として意識するようにしたいと思った。


    【読んで思ったこと(上記に至った理由)】
    この本の中で筆者は
    「ビジネスマンはビジネスを戦争に例えるのが好きでたまらない」しかし「競争は価値の証ではなく破壊的な力」
    「実際には資本主義と競争は対極にある。資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つが、完全競争下ではすべての収益が消滅する」
    と言っている。

    ちなみに経済学者が「競争を理想的な状態と説く」理由を
    経済学の数式は19世紀の物理学の理論をそのまま模倣したものであり
    完全競争の均衡状態を理想とするのはモデル化が単純だからであって、それがビジネスにとって最善だからではない。
    完全均衡にある業界では一企業の死(均衡(静止状態))はなんの重要性ももたない。必ず同じようなライバルがその企業に替わるからだ。
    と記している。

    でも新しい何かが創造される場は均衡とは程遠く
    経済理論の当てはまらない現実世界では“他社のできないことをどれだけ出来るかで成功の度合いが決まる”
    “独占はすべての成功企業の成功条件”と筆者は言っており、実例にはグーグルやアップル、アマゾンなどをあげて書かれている。

    こういった内容に非常に納得した。


    【その他印象に残ったこと】
    ◎グローバリゼーション(1 to n)よりテクノロジー(0 to 1)が重要
    ◎競争の激しい市場では収益が消失する
    ◎販売はプロダクトと同じくらい大切
    ◎小さく始めて独占する
    ◎永続的な価値を創造してそれを取り込むためには差別化のないコモディティビジネスを行ってはならない

    ※どんなビジネスも答えを出すべき7つの質問
    1 エンジニアリング「段階的な改善ではなくブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか?」
    2 タイミング「このビジネスを始めるのに今が適したタイミングか?」
    3 独占「大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか?」
    4 人材「正しいチーム作りができているか?」
    5 販売「プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか?」
    6 永続性「この先10年、20年と生き残れるポジショニングが出来ているか?」
    7 隠れた真実「他社が気づいていない独自のチャンスを見つけているか?」

  • おもしろかった!が盲信するのは危険かとも思う。そしてまた自分は少なくとも起業家になりたいのではないという確信を深めた。流行中の社会起業に感じる疑問、取り残しなく批判されている。社会性を持った企業は確かに必要だが、方法が間違っているんだろうか。Nick Bostrom、Extential Risksが気になる。


    「隠れた真実」=みんなが真でないとしているが、君が正しいと思っているもの
    模倣による拡大では勝てないので、ゼロから1を生み出して独占する
    起業家と研究者のメンタリティの類似性 第一次ドットコムバブルの終焉によって多くの人が反省した。しかし、反省自体を間違っている可能性はないのだろうか?熱狂は今のシリコンバレーやフィランソロピー業界でも確かに感じられる。

    競争崇拝の資本主義は実際には競争と対極にある。そこで永続的価値想像をして収益を上げるなら差別化・個性化をすべき。(競争によってこそ逆に個性化が促されるのでは?)

    独占企業は独占を隠すためにライバルをでっち上げる。各市場の和集合とすることで独占を隠す。(Googleの例)
    競争企業は市場を小さく見積もっているために自分たちが独占していると言い切る。各市場の共通部分と位置付けることにより自身の独自性を主張。

    (そういえば優秀な人ほどものすごい謙虚でびっくりしたりする。)
    独占企業の方がライバルを気にする必要がないため社員やプロダクトや広い社会への影響を考える余裕がある。Googleのモットーは「邪魔になるな」。(笑)←潰れることなど考えずに倫理的でいられるという証。(倫理について考えられるというのはある意味余裕のなせる技か....)しかし短期視点での利益追求しか考えられない企業は生き残れない。

    静的な世界においては独占企業は悪となりうる。動的な世界においては善になりうる。(まるで世界全体のバランスを取るために働いているかのようだ、日本はまだ静的な部分も多いと思う。)発明や特許権は独占企業を生み出す土壌となる。(特に業界によって違うと思うが芸術、技術系は独占の方が相性がいい。)

    進化の歴史はより良い独占企業が既存企業に変わってきた歴史。独占という安定がイノベーションへの強力な味方となる。長期計画を立てる余裕、資金。経済理論が完全競争の均衡状態を理想とするのはモデル化が簡単だからであってそれがビジネスに最適だからではない。(えw)企業は独自の解決策を提案することで独占を勝ち取っている。不幸な企業はいつまでも競争している。

    すべての悲劇がそうであるように、衝突が避けられなかったというのは後付けでしかない。実際には避けられないはずがない。 シリコンバレーでアスペが有利なのは模倣競争が不毛だから。空気を読めない人は周囲と同じことをしようと思わない。一人淡々と熱中して卓越した技能を身につける。そのスキルを使うとき、普通の人と違ってあまり自分の信念を曲げない。だからわかりやすい成功につられて周囲大勢との競争にとらわれることがない。 競争は存在しないチャンスがあるかのような幻想を抱かせる。戦う前に戦争自体に戦う意味があるかどうか見極める視点が大事。(そうしないと全員が負ける)

    遠い未来のキャッシュフローの方が大事。「その企業は10年後も存続しているか?」成長+存続が必要。

    独占企業の特徴。
    プロプライエタリ(製品やシステムの仕様や規格、構造、技術を開発メーカーなどが独占的に保持し、情報公開をしていないこと)ー模倣不可能、グーグルの場合は検索アルゴリズム
    テクノロジー
    ネットワーク効果
    規模の経済
    ブランド

    全く何もなかったところで価値あるものをつくれば価値の増加は理論的には無限大となる。もしくは既存のソリューションの劇的改善。

    ネットワーク効果ー小規模なときの初期ユーザーに効果ある... 続きを読む

  • 読んでて納得させられることが多かった。ただ、自分の頭にはそれらがあまり残らなかった。。でも特に後半以降は一気に読めました。ただ、自分がこの本を生かすにはもう1回読む必要がありそう。

  • ペイパル創業者の企業分析書といったところか。最近のアメリカビジネスの浮き沈みの理由みたいなものが、よくわかる。

  • 1971年以来、テクノロジーの進歩はIT分野にほぼ限られているが、地球の資源が有限であること、グローバル化による労働力供給の競争が激しくなることなどを考えると、更なるテクノロジーの発展が必要であり、それがスタートアップの役割である。また、そのような企業は大きな雇用を生み出す。そのためには、ドットコムバブル以来、間違って学んでしまった教訓を破棄して、「隠れた真実」に気が付かないといけない。
    筆者は、一貫して「隠れた真実」という逆張り的な発想を重視しており、特に、「競争は何の利益を生み出さず、圧倒的なテクノロジー等の要因によって、独占的な地位を小さな市場から築いていくべきである」という主張は、なるほどなと思った。独占企業がイノベーションを起こすという考え方は、『企業家としての国家』でも指摘されているうえ、ドワンゴの川上さんも、とあるネット記事で「競争しないことの重要性」を説いていた。
    太陽光発電事業やネット事業の多くはコモディティ産業(=隠れていない真実)であり、社会的価値は薄い。圧倒的な技術力を持つことが一つの重要な要素であることを考えると、大学の最先端技術を起点としてベンチャーを創造していくプロセスは非常に重要であると思われる。

  • PayPalの創業者で注目されている投資家の著者。
    スタートアップの成功のポイントが書かれていました。
    こんな人だから攻撃的な面を想像しがちですが意外にも競争は避けろとのこと。

    まとめますと
    ・まずは小規模で独占を築く(慎重な市場選びが重要)
    ・ニッチな市場を独占をしたら徐々に市場を拡大する
    ・破壊は市場全体を損させるのでしない
    ・先手必勝だが最後まで市場を牽引できるよう目標を立てて規模を拡大し続ける

    著者がいう「隠れた真実」も上記の考えに通ずるものがあります。
    隠れた真実は達成不可能でないが難しく
    重要だけれでも誰にも築かれていないもの。
    ここにビジネスチャンスがあります。
    振り返れば当たり前のことでも誰も気づいていないものを見つける
    その洞察力が価値ある企業につながとのことです。

    この本はなにも企業家だけにとどまらず
    多くの人たちが持てる考え方です。
    社内の業務フローでも気づいていない盲点や
    新しいことなどみつける、
    ゼロから1を生む可能性を探すことができると思います。

  • 尖ってると思います。言ってることも正しいと思います。でも自分にはしっくりきませんでした。

  • 0から1を生み出すHowToが書かれているわけではありません(笑)
    ピーターティールの起業についての考え方が述べられている本。新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書かれている本です。
    ティールのスタンフォード大学での起業についての講義の内容がまとめられています。

    本書の主なメッセージはシリコンバレーで言われているスタートアップの教訓を覆します。
    ---
    1.小さい違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい
    2.出来の悪い計画でも、ないよりはいい
    3.競争の激しい市場では収益が喪失する
    4.販売はプロダクトと同じくらい大切だ
    ---
    リーンを否定し、少なからず大胆な計画を立て、競争よりも独占を目指し、販売も重視する、そんなメッセージです。

    ティールが考える起業についての大事な質問は
    --
    (1)エンジニアリング
    段階的な改善ではなく、ブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか?
    (2)タイミング
    このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか?
    (3)独占
    大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか?
    (4)人材
    正しいチーム作りができているか?
    (5)販売
    プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか?
    (6)永続性
    この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか?
    (7)隠れた真実
    他社が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか?
    --
    これらの質問に答えられなければ、起業はうまくいかないと言っています。
    本書の中で、腹に落ちたのが
    「競争ではなく独占」
    「販売、マーケティングも重要」
    です。
    とりわけ、小さく始めて独占することの重要性が納得。さらに、物さえよければ売れるという幻想を明確に否定しているところは、ほんとそのとおりだと思います。

    ということで、本書ではコピーではなく、自らが1を生み出すようになる、そのような企業を作るためのティールの思いが語られています。しかし、その唯一の答えは、  「自分の頭で考えろ」
    とのこと。マニュアルではなく、知識でもなく、従来の考え方を疑い、自らが考えること。それがもっとも重要なこと。そんなメッセージです。

  • 未だ知られざる真実がある事を信じて貫く事が大事。未踏の場所は一見ないが未認知のとこや、スルーされている事柄がある。

  • 言うほど面白いかあ?というのが第一の感想。
    まず対象としている読者が狭すぎる。
    ハーバードやスタンフォードでMBAを優秀な成績で修めることができるのは"当然として"、さらに世の中を変えることができるイノベーションのアイデアを持ち(またはそういったことを成し遂げようとしている企業数社に1000万円単位で投資でき)、世の中の大半が間違っていて自分が正しいという確固たる意志を持った超天才には得るものが多そうだが、僕のような小賢しい皮肉屋には難解すぎた。
    タイトルでZero to Oneと言っているが要は破壊的イノベーション。市場を独占すれば競争から解放されて高い利益率を得られるということだが、年々短くなっている後発企業登場後のアドバンテージの守り方は書かれていない。なぜならこの本を読む天才はそんなこと書かずともわかるからである。
    成功企業の実例も多数載せているが、現状そこへ至ろうとしている企業は記載されていない。なぜなら(ry

    21世紀のベンチャーキャピタル事情を知ることができるということで星2つ。いつもなら本棚にも載せないが、関さんの見事な翻訳と丁寧な脚注で星1つ追加。

    追記:
    日本のamazonでも高評価ばかりだったがamazon.comで見つけたこのレビューが秀逸。
    "もしピーターに「賛成する人がほとんどいない大切な真実は何だろう?」と聞かれたらこう答えるんだ「この本はクソ」ってね。"

  • ペイパルマフィアの首領、ピーター・ティールのぶっちゃけスタートアップ指南。
    指南書といいつつ、本当に未来をかえるスタートアップはベキ分布でしか存在しないし、それを作るためのステップやノウハウなんてあるわけねぇだろボケが!という思いもにじませてるのがティールの面白いところ。でも、それだけだと話が終わってしまうので、そこに近づくための尊重すべき考え方も書かれてます。よきスタートアップかどうかをはかるための7つの質問は、買って自分で読んでみてください。
    「人類の良き未来っつうのは俺たちが自分で一歩ずつ作ってかないといかんのだよ」とさらりと言い切っているティールは素敵。こういうの意外と言える人って、企業家でも少ない。政府がー、グローバルがー、と他責にしないかっこよさ。シビれます。
    米国でのクリーンエコノミーの失敗を実名出して「あいまいな楽観主義者の投資家が未来を作る事は決してない」とけちょんけちょんにこき下ろしてます。小さな独占からスタートできなければ、市場がどんなに大きくても全員負けになる、とばっさり。日本でも同様のことが起きそうではあります。
    個人的に好きなのは、
    ・競争ダメ絶対。独占。イーロン・マスクだって始めは敵だったよ。
    ・独占しても、存在しないライバルを誇張して独占をシレっと秘匿しよう。
    ・偉大な企業とは世界を変える陰謀なのだよ
    ・営業大事、計画大事よ。リーンは手段よ。
    ・盤石な計画を持つ意志の固い創業者にとって、事業売却はどんな価格でも安いのよ。
     曖昧な創業者にとっては高いのよ。
    ・スタートアップはtribeたるべし。内部闘争が一番怖い。
    あたりの含蓄。
    しかし、ペイパル創業者6人中、4人が学生時代に爆弾作ってたって、クレイジーで最高ですな。(競合対策に爆破案が出たとか・・・)
    普通にストーリーとしても面白い本です。

  • 「優秀な学生が、コンサルタントや弁護士、投資銀行などのキャリアについて、曖昧な楽観主義に基づいた小さな成功(選択肢が広がるだけである)しか手にせず、社会を大きく進化させる力を持たないことを批判する。むしろ、積極的な計画、あるべきものを提示することで社会を動かし、自分の人生のコントロールを取り戻す試みとしての起業を人生の正しいアプローチと位置付ける」


    「あいまいな楽観主義の広がりは、哲学でも、政治でも、またビジネスでも、議論されるのはプロセスばかりで、より良い未来への具体的な計画は延々と先送りされてきた。」

    「1 エンジニアリング:段階的な改善だけではなく、ブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか?

    2 タイミング: このビジネスを始めるのに、今が最適なタイミングか?

    3 独占 : 大きなシェアが取れるような小さな市場から始めているか

    4 人材 : 正しいチームづくりができているか

    5 販売 : プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか

    6 永続性 : この先10年、20年と生き残れるポジションができているか

    7 隠れた真実 : 他社が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか」

  • 2017.07.03-0720
    ・これまでにないビジネスを成功させるために自ら問うべきこと、答えるべきことを明確にする事が目的
    ・飛び抜けて優秀な頭脳の持ち主にとって大学は、集中すべき活動に割くための時間を奪い、一般的な活動しか与えていない有害なもの。莫大な機会損失
    ・ティールが最も最重要視している質問「世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か?」
    世界でまだ信じられていない新しい真理、知識を発見し、人類をさらに進歩させ、社会を変えていくことを自らの究極の目的としている。多数派の意見を積極的に覆すことを意義あると考える
    ・スタートアップのあるべき姿
    「競合とは大きく違うどころか競合がいないので圧倒的に独占できるような全く違うコンセプトを事前に計画し、それに全てを賭けろ」競争ではなく、独占が重要

    ◆ドットコム・バブルの崩壊から学んだ四つの大きな教訓
    1.少しずつ段階的に前進すること
    壮大なビジョンがバブルを膨張させた。だから、自分に酔ってはいけない。大口を叩く人は怪しいし、世界を変えたいなら謙虚でなければならない。小さく段階的な歩みだけが安全な道。

    2.無駄なく柔軟であること
    全ての企業は「リーン」でなければならず、それはすなわち「計画しない」こと。ビジネスの行き先は誰にも分からない。計画を立てるのは傲慢であり、柔軟性に欠ける。むしろ、試行錯誤を繰り返し先の見えない実験として起業を扱うべき。
    ※リーンスタートアップ:消費者の需要を探るため必要な最小限のプロセス(仮説構築、製品実装、軌道修正)を繰り返しながらプロダクトを改良するビジネス開発手法

    3.ライバルのものを改良すること
    機が熟さないうちに新しい市場を創ろうとしてはならない。本当に商売になるかどうかを知るには、既存顧客のいる市場から始めるしかない。つまり成功しているライバルのにんきしょうひんを改良することから始めるべきだ

    4.販売ではなくプロダクトに集中すること
    販売のために広告や営業が必要だとしたらプロダクトに問題がある。テクノロジーは製品開発にこそ、活かされるべきで販売は二の次でいい。バブル時代の広告は明らかな浪費だった。ウイルス的に広がるバイラルな成長だけが持続可能

    ◆ピーターティールの原則
    1.小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい
    2.出来の悪い計画でもないよりはいい
    3.競争の激しい市場では収益が消失する
    4.販売はプロダクトと同じくらい大切だ

    ・完全競争下では長期的に利益を出す企業は存在しない
    ・永続的な価値を創造してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティビジネスをやってはいけない。
    ※コモディティ
    必需品、日用品。コモディティ化とは、ある製品カテゴリ中の商品において、メーカーごとの機能や品質の差異均質化し、消費者にとっての商品選択基準が販売価格しかなくなることで低価格化が起こること

    ・おばあさん秘伝のレシピで作ったナンがいくらおいしいからといっても、競争の現実に目を向けず、ささいな差別化に力を注ぐだけでは生き残りはできない

    ・競争的な生態系は人々を追い詰め、死に追いやる
    ・完全競争下の企業は目先の利益を追うのに精一杯で、長期的な未来に備える余裕はない。生き残りを賭けた厳しい闘いからの脱却を可能にするものは、ただひとつ-独占的利益を出すこと
    ・他社のできないことをどれだけできるかで成功の度合いが決まる。独占は全ての成功企業の条件
    ・幸福な企業は皆違っている。それぞれが独自の問題を解決することで独占を勝ち取っている。不幸な企業はみな同じ。彼らは競争から抜け出せずにいる
    ・社員は出世のためにライバルとの競争に執着する。企業もまた、市場の競合他社に執着する。そんな人間ドラマの常としての「競争」は人として... 続きを読む

  • 『クリエイティブな独占環境では、社会に役立つ新製品が開発され、クリエイターに持続的な利益がもたらされる。競争環境では、誰も得をせず、たいした差別化も生まれず、みんなが生き残りに苦しむことになる。

    それなら、なぜ人は競争を健全だと思い込んでいるのだろう?

    それは、競争が単なる経済概念でもなければ、市場において人や企業が対処すべきただのやっかいごとでもないからだ。何よりも、競争とはイデオロギーなのだ。

    社会に浸透し、僕たちの思考を歪めているのが、まさにこのイデオロギーだ。僕たちは競争を説き、その必要性を正当化し、その教義を実践する。その結果、自分自身が競争の中に捕われてしまう。競争すればするほど得られるものは減っていくのに。』

    多くのイノベーションを起こせない企業が陥っているのは、彼の言う七つの質問をなおざりにしているのと、そもそも自分の頭で考えていないことにあるんだと思うなぁ〜。

  • 基本的にまとめるとこうなる

    ・べき乗論を意識すべき
    スタートアップが生き残れるのは、ほんの数パーセント。投資すべき対象をしっかり見極めるべき

    ・個人のキャリアにおいても、投資すべき対象は選ばなければならない。

    ・ブルーオーシャンを行かなければいけない。レッドオーシャンで戦うと、コモディティ化によって収益はどんどん減っていく。

    ・ピーターティールの「賛成する人がほとんどいない、大切な真実を見つけろ

  • 2015年のビジネス書大賞受賞作。

    世の中の流れに対する鋭い洞察と、
    「えーっそこ何でそうつながる?」みたいな大雑把な議論が
    ジェットコースターのように、行ったり来たり。

    そのスリリングさが、この本の不思議な魅力になっています。

    ドットコムバブルの中で何が起きていたか、とか、
    独占企業は独占を隠したがり、シェアが低い企業ほど独占的な地位にいることを強調したがる、
    という話は、鋭い洞察だなと思いました。

    一方で、ドットコムバブルから人々が学んだ4つの教訓とか、
    ヨーロッパ人が何故、長期のバカンスに執着するのかの議論は、
    「ほんとかぁ〜??」って感じです。
    そこの検証に著者が踏み込んでいないのは、
    そんな話がどこまで本当かは、著者が言いたいことの本質と全然関係ないからなんだろうなぁ。

    そんなかんじで、緻密で鋭いところと、
    雑にバッサリいくところのコントラストがすごいです。
    (良い意味です。)

    実務でキレる人(=切れ味が良いという意味。)って、
    こういう思考をするのかーと思ってしまいました。
    (キレる人にも色々タイプがあると思いますが^^;)

    大企業よりはスタートアップに勤めている人、
    会社員よりは起業者の方が、
    身近に感じられる話題が多いのかもしれませんが、

    大企業に勤める会社員として読んでも、
    読み物としては確実に面白いし、
    歯切れの良い率直な議論に、爽快な気分を味わえます。

  • 独占しないと企業としての存続が危うく、独占することが重要だと説く。
    そのためにも解決可能な真の課題をみつけ新しいテクノロジーで世界を書き直すゼロからイチが重要だと説く。
    心構え的な内容が強いが、やる気を貰える。

  • 読んでいて一理あるなあと思う。
    確かに、小さい市場を独占してどんどん広げていったほうがリターンは大きい。
    とはいってもそれは、ものすごく難しい。
    それに今私は起業する予定はない。
    ラストにもあるけど、自分の頭で考えること。
    それから今目の前にあるチャンスに飛び込んで新しいことは始まるのが一番いいし、実行しやすいと思う。

  • One to Nより、zero to one
    新たなテクノロジーで、新しい価値を生み出すことがらなにより大事。

    "グローバリゼーションが重要だというが、テクノロジーの方がはるかに重要だ"

  • 評価が難しい。タイトルの通り、0to1のための論点だが、うまく腹落ちしなかった。

  • 企業家がスタートアップの際に、考える内容が、ビック企業の事例であるがわかりやすく解説さえれている。
    社会を変えるような創造であるが、小さな市場でも参考になる。
    独占企業の強み
    ・競争ビジネスは利益が出ないが、独占企業は違う。
    ○クリエイティブな独占環境では社会に役立つ新製品が開発され、クリエイターに持続的な利益がもたらせられる。
    ○競争環境では、誰も得をせず、たいした差別かも生まれず、皆が生き残りをかけて苦しむ。
     →独占を築く。
    10倍優れたものを作る。
    10倍改善する。

    達成に努力を要する目標が必要で、その目標の少なくともいくつかを達成しなければ、幸せにならない。
    人間の3つの目標
    1.最低限の努力で遂げられる目標
    2.真剣に努力しないと遂げられない目標
    3.どれほど努力しても遂げられない目標
    簡単・難しい・不可能

    すぐれたビジネスプラン(すべて答えられるか)
    1.エンジニアリング ブレースルーとなる技術を開発できるか?
    2.タイミング 今が適切なタイミングか?
    3.独占 大きな市場を散れるような小さな市場から始めているか?
    4.人材 正しいチーム作りが出来ているか?
    5.販売 作るだけでなくそれを届ける方法があるか?
    6.永続性  この先 10年、20年生き残れるポジショニングができているか?
    7.隠れた真実 他社が気がついていない、独自のチャンスを見つけられるか?

  • よくわからなかった

  • ピーターティールはリーンスタートアップを酷評。でもたしかにゼロイチを狙うならそうかも。

  • 小さいニッチな市場から成功すること。支配しやすいから。
    新しいものを作るなら古い業界を意識するより創造に注力

  • 新しい世界構築を目指すための最高の一冊。

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ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるかの作品紹介

新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるか。スタンフォード大学起業講義録。

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるかのKindle版

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