- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816721
作品紹介・あらすじ
国土の約7割を山岳地帯が占める日本。山の数は一万を超えるともいわれるなかで、文筆家であり登山家でもあった深田久弥(1903‐71)が日本各地の山を実際に登頂し、山の品格、歴史、個性から選んだ百の山があった。これを「日本百名山」という。その百の山を南北に屋久島から利尻島まで一本の線で繋ぎあわせ、海はシーカヤック、陸は徒歩だけで移動するという壮大な冒険にプロアドベンチャーレーサーの田中陽希が挑んだ。本書は、日本百名山連続踏破を目指して約7800kmに及んだ、前人未到の旅の記録である。
感想・レビュー・書評
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一気に読んでしまった。前人未到の百名山を人力だけで踏破するという大冒険。テレビではわからない、歩いている時の様子がわかり、あっという間に読み切ってしまった。
今、猛烈に歩きたい。始めたばかりの登山にまた早くチャレンジしたいと思う。それにしても、本当に歩いているのかを確認するとか疑う人が結構な人数いたことに、なんともいえない気持ちになる。頑張っている人、チャレンジしている人に対して、どうして?と思い、憤りを感じた。だが、そうしたことも含めて笑顔で歩いています、と答えていたという田中陽希さんは素晴らしい人だなぁとしみじみと思った。
グレートトラバースは今も続いている。会いに行くまではしないけど、書籍を購入して読むこと、私なりの登山を楽しむことで田中さんや撮影チームの人たちを応援したいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼はまさに鉄人だと思った。
私も冒険がしたくなった。
本文は陽希さんの日記のような文体で、必ずしも登頂した山のことが詳しく描かれているわけではなかった。
しかし、彼の心の動きや目線が感じられ、少ない言葉の中に強い痛みや苦しみ、戸惑い、喜び、感激などが詰め込まれているように感じた。
陽希さんの真っ直ぐで温かい人柄が感じられる文章だった。 -
★★★
今月6冊目
グレートトラバース。
前人未到の100名山を山から山までも徒歩と船で。7000キロ。TV見てたけど人間と思えない。
山下りてから40キロを30キロ荷物持ってとかすごすぎ -
NHKで放映されていた田中陽希さんの百名山一筆書き。テレビでは断片的にしか見ていなかったで、この旅がいかに困難に満ちたものだったのか、本書で初めてわかりました。文章は淡々とした日記みたいなもので少し物足りないが、まあ、作家さんではないから致し方ない。
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山を愛する私にとって、この作品はバイブルになる
100名山は目指してはいないが、また登りたい山がいくつもあった
登った山を含めこれからの人生で登りたい山
もう一度考え、挑戦したい
田中陽希さんにありがとう -
登山好きがきっかけで知った田中陽希さん。
人力だけで百名山なんて自分では到底無理なことを成し遂げ感銘を受けた。
目標をたててそれを成し遂げることの大切さを学べた。 -
231ページ「道路脇の標識に羅臼まで56 km と記されていた」とあるが、読者には登山口まで56 km と誤解されやすい。
羅臼は山を越えて反対側の麓ある街なのでこの距離には意味がない。
彼は確かにすごいことをやったが、その彼でも自分の功績を少し大きく見せたいと言う意識があるのを感じた。 -
前人未到のような、凄い事をしようとする人には、多くの人を惹きつける魅力があるのだと感じさせれた。
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読むと体を動かしたくなる良い本。どんなにきついトレーニングでも、この旅ほど継続的にしんどいってことはないだろうし。
内容的にも、ネガティブなものはさらりと流し、不快になる点は少ない。応援者を気にしすぎているきらいはあるけれど。ただどうしても行程の記述は似たり寄ったりになってしまっているので、各章ごとに地図を付けるなどの飽きない工夫が欲しかった。 -
田中陽希さんの「グレートトラバース」、大変に恥ずかしながら、TVで知ってから「面白い企画だな~」程度に何も考えず調べず観てて、キャスト・食事・宿等すべてがNHKの企画によるものだとず~っと思いこんでました...。
そうじゃなかった。これは田中さん自身のアドベンチャーレーサーとして自身の限界を認知しつつそれを突破できるかといったチャレンジングな熱い活動で、費用、計画も田中さん持ちだったなんて...!
TVで田中さんは言葉少なめな印象だったが、文章が以外にもとても表現豊かで面白い!また純粋な思いや出会った方々に対しての感謝や優しさを感じることができた。
TV放送が好きなら本も絶対読むべき!おすすめです! -
山だけでなく、その土地の様子やそこに住む人の様子も描かれていて、行ってみたいなと思える内容だった。
それぞれの百名山に登る前に、読み返したい本だ。 -
前半はワクワクして読んで、後半はちょっと飽きちゃった。
それでも何か挑戦したくなるような本 -
放送では分からなかった話が結構載っている。
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2018.1.13
#2 -
大阪に向かう新幹線で読了。
山、最近登ってないなぁ…。 -
テレビ放映中は欠かさず見ていた。
とても大好きなチャレンジ。過酷とも言える人力での百名山踏破を成し遂げる彼に随分とワクワクさせられた。
また、過酷な旅の中で見せる彼の喜怒哀楽は、時にとてもストレートで、喜び、悲しみ、苛立ち、それらは彼の人柄の良さを浮かび上がらせていた。
最後までカメラに慣れることはなかったと後に述懐していたが、むしろそれが良かったのだろう。 -
このチャレンジは旅の初めから注目していて、HPでGPSを追ったり逐一寄り添ってきた。
ニアミスしてみたり、自宅近くまで接近したときにはファンミーティングに参加したり(放送に映りこんだりw)、無事にゴールを迎えたあとも、トークショーを見に行ったりと、かなり影響をうけた。
この本ではテレビ放送よりもさらにあっさりと山ひとつひとつを記してあり、なんだか物足りなさもある。
それだけ濃密な旅だったと一緒に疑似体感していたので、この旅を知らない人にはさらに物足りないだろうなと思う。
あの追い続けた7ヶ月が懐かしい。 -
番組を見始めたのは二百名山からなので、百名山のときのエピソードを知れてよかった。コースタイムが尋常じゃない速さなので、登山をする者としては崇め奉りたい。
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2015/11/25読了。
山に登りたくなった。 -
テレビシリーズがなかなか面白かったのと、応援の意味もこめて買ってみた。
テレビの構成と、微妙にニュアンスが異なるあたりも感じられるので、テレビシリーズを見ていた人はそれなりに楽しめるかも。
本自体は、日記風のため、これ単品だとちょっと??となってしまうかもしれない。
前提をもう少し解説するとか、写真とか、そういうものがあったほうが、親切な読み物になるかも。紀行文ではないから仕方ないだろうが。
万人向けではないけれど、テレビシリーズを見てた人にはおすすめ。