NHK「100分de名著」ブックス 清少納言 枕草子

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816745

作品紹介・あらすじ

季節の美しさを、時間の観点から切り取る。「春はあけぼの」の章段で清少納言が提示したのは、それまでにない斬新な視点だった-。平安中期、中宮定子に出仕した作者が独自の観察力・批判力で綴った『枕草子』。約一〇〇〇年前に書かれた最古のエッセイ集でありながら、現在に通じる礼儀作法や男女間のエチケット集としても読める、その普遍的な魅力に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • これもまた、「光る君へ」にハマって、平安時代への理解を深めるために読んだ。
    清少納言の何がすごいのか、清少納言がどういう人物像で、宮中の中でどういう存在だったのかなどがわかりやすく書かれており、また清少納言が伝えたかった現代にも通じる思いも知ることができて良かった。

  • 知ってたけど読んだことはない古典、枕草子。
    まずは好きな100分で名著シリーズで読んでみる。
    読んで思ったのは、文化は違えど、今も昔も、人の考えることはあまり変わらないな、ということ。
    とても面白かった。

  • 「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」を読んで、「枕草子」をもっと知りたいと思って借りたのだけれど、「清少納言を求めて、・・・」を読んだ後では、かなり端折った内容に思えた。もうちょっと、深ぼりしてほしかった。面白かったのは、清少納言と紫式部と和泉式部の比較の章くらいかな。

  • このシリーズ好き。気が向いたら枕草子の原文も読んでみようかな。

  • 面白かった。「春はあけぼの」くらいしか覚えていなかったので、こんなに現代にも通じる内容が書かれていたなんて知らなかった。教養がある人はとても素敵だと思うし、キャリアはある程度積んでおいた方が良いと思う。
    清少納言にとって最も輝いていた時の話が中心に書かれているとのことなのだが、なんとなくSNSっぽくて面白いなと思った。
    清少納言と同年代の女性作家の比較も興味深かった。

  • ライバルたちとの対比が面白かった。からりとした知性で「観察」を端的に切り取る清少納言と、「感動」にまかせて詠む歌が名作になってしまう和泉式部、そしてレトリックを織り込んだ計算ずくの建築的な文章で張り合う紫式部。

  • とっても面白かった....!枕草子の内容がおもしろそうだから気になって、わかりやすく解説している本はないかと探していてこの本を見つけた。大正解。紫式部と和泉式部にも触れてくれていて、興味がまた広がった。

  • 「100分de名著ブックス」の「徒然草」と「方丈記」が面白かったので読んだ本。マナーについて書かれているところが現在でも通じる価値観だったので、「枕草子」を知っていると子供の教育に使えそうだと思った。思っていたよりも書かれている内容に共感できた。次は「100分de名著ブックス」の「源氏物語」が読みたいと思った。

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著者プロフィール

一九四三年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は、高く評価されている。論文「源氏物語の比喩表現と作者(上)(下)」で日本古典文学会賞、『平安文学の文体の研究』(明治書院)で金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波書店)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。また、「日本語に関する独創的な研究」が評価され、二〇二二年に日本学賞を受賞。二〇〇八年紫綬褒章、二〇一六年瑞宝中綬章を受章。

「2023年 『日本語が消滅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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