フロイトからユングへ: 無意識の世界 (NHKライブラリー 105)
- NHK出版 (1999年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140841051
作品紹介・あらすじ
自分の知らない部分、これこそが無意識であり、私たちはそれに操られている。この無意識の構造をめぐる理論をうちたてたフロイトと、彼の著作に感銘を受け親交を深めながらも訣別してしまうユング。まったく異なる方向性を持つ精神分析の巨匠二人が、ともに重要性を認識した「無意識の世界」を通して、人間の心を探究する。
感想・レビュー・書評
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心理学に無知な自分でも三巨匠であるフロイト、ユング、アードラーの人物像、無意識について非常に分かりやすく理解する事ができた。入門書としては最適かと
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"フロイトとユングとアードラーたちが構築した精神分析理論をわかりやすく解説した本。とても読みやすかった。
元々のきっかけは、精神を病んだ人たちの研究から始まったもので、当時の時代背景や民族的要因など様々な事柄が影響し合って現在伝えられる理論ができてきたことがわかる。
無意識という言葉は今では普通に使っているが、この無意識という概念?を確立してきた学者から今でも学ぶべきことは多い。" -
NHKラジオの番組『文化セミナー・心の探究』で著者がおこなった講義をもとにしています。精神分析の巨匠であるフロイトとユング、そして簡略ながらアドラーの生涯と思想をわかりやすく解説している入門書です。
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異なる価値観で心理を見る、フロイトとユングの生い立ち、物の考え方を知ることことが出来ます。
昔から様々な人々が生み出して来た心理学を、更に発展、有名にしていった二人の、それぞれの学びやそれぞれの立ち上げた、心理学を知りたい方にオススメの一冊です。 -
無意識の世界へあなたを誘います。
とてもわかりやすかった。 -
心理学の二大巨頭
大概出てくる二人 -
フロイトとユングの生い立ち、それぞれの心理分析の方法、ふたりの違いなど、知りたかったことが概ね書かれていたので満足。入門に最適。
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フロイトには前から興味あったので、入門書として購入。
前半はフロイト、後半にユング、アドラーにも少しだけ触れられています。
とりあえず、人間の無意識構造の深さに驚かされました。
何気ない過去の経験が現在の行動に結びついていたり、さらには集団に共通する影であったり。
もちろん意識なんて目には見えないし、その解釈に絶対的な正解は存在しないかもしれませんが、現在に繋がる理論を生み出した二大巨頭の考えに触れてみるのも面白いと思います。
心理学に興味がある方には、スタートの一冊としてオススメします。 -
心理学の知識はあまりなかったけれども、よく理解できた。フロイトやユングの説が正しいかどうかはわからないけれど、なるほどと思えるところもあり、なかなか面白かった。
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深層心理学が起こってから約100年。
その三巨匠であるフロイト、ユング、アードラーについて、その心理学の歴史とともに各人物について非常に分かりやすく知ることができる。
個人的には、全ては幼児期の体験にあると過去に原因を求めるフロイトよりも、目的があって今があるという未来を探るユングの考え方に魅かれた。
特に、影・ペルソナ・アニマ・アニムスといったくだりが興味深い。