建築に夢をみた (NHKライブラリー)

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著者 : 安藤忠雄
  • NHK出版 (2002年4月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140841495

建築に夢をみた (NHKライブラリー)の感想・レビュー・書評

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  • 【建築の原点】
    建築の原点は住まいにあると私は考えています。人間の最も根源的な欲求から生まれる住まいとは、そこに住む人々の生活や気候風土の違いがそのままに表れる土着のものでした。世界各地にある土着の住まいを眺めてみると、ときに驚くような表現のものもあり、改めて人間の生活の多様な在り方に気付かされます。

    【旅について】
    旅は人間をつくります。建築を学ぶ上においても、建築とは実際に現地を訪れ、自らの五感を通じてその空間を体感して初めて理解できるものですから、建築家はとにかく歩かねばならないと思います。

    【日本の住まいについて】
    便利ではあるけれども、ヴァナキュラーな住まいの持つような、地域につちかわれてきた経験に基づく差異は失われつつあります。そこには、多様性という豊かさも、住まうことへの思いも、夢も感じられません。

    【集合住宅に関して】
    都心のマンションの廊下、階段といった共有部分が魅力のない貧しい空間となっているのも、個が確立しないままプライバシーを重視するばかりに、そこで集まって住むという意味が考慮されていないからです。

  • 安藤建築、地中美術館がその自然に対する謙虚なコンセプトすき。
    今回慰霊碑をつくられると知り読む。
    諦めない、建築になにができるか、それは、説明や弁明なしに、出来たものが良いには決まっているが、建築家にはそこまで、大きなことはできない、というより、責任を持って取り組んでおられるかんじで好感を持てる文章でした。

  • なるほど、と思った部分もあったし、そうでない部分もあった。
    掲載されている写真が少なく、白黒なので、視覚的イメージがとらえられなかったことも理由だと思う。

    8章『場をつくる』では、均質化が進む現代においての「ここでしかできない建築」の価値について書かれていた。その通りだと思う。均質化が進んでいるのは建築だけでない。「ここでしか体験できない」「リアルの」「ライブの」価値については考え直す必要があろう。そうでないと、現実世界に生きる意味がよくわからなくなってしまい、味気ない。
    11章『庭』では、日本庭園についての記述が印象に残った。庭園とは、そこに住むひとびとの「楽園」を現実世界に再現したものだという。日本では、自然とともに、自然に合わせて生きることが当然の感覚であり、その精神から生まれた日本庭園のなかにはすばらしいものが多い。現代日本の都市では、そのような精神から生まれた建築は少ない。もし、その精神を具現化できていたら、それはそれはすばらしい都市ができていたかもしれないな。
    6章『都市Ⅱ』について。自分が住んでいる都市の、歴史的・文化的積み重ねというものは、目には見えないけれどとても大きな資産だと思う。どこに住んでいるか、によって、目に飛び込んでくる景色は違うし、そうしたら興味をもつ対象も変わってくるはずだからだ。ウィーンの中心部に積み重ねられた「空気」、味わってみたい(ただ、住まないとその積み重ねの享受には到らないと思う)。

    写真が少ないのもあるだろうが、安藤さんの建築のよさはわからないものもあった。実際に行ってみないと。それから、現代アートを賛美する箇所がよくわからなかった。現代アートって、そんなにいいかな?好き勝手やってる、って印象。リートフェルトのシュレーダー邸も、そんなにいいと思わない(写真で見る限り)。(リートフェルトだと、Sonsbeek pavilionが好き。)地中美術館のコンセプトはすばらしいな、と思った。

  • 伊勢BF

  • 天才の書いた本は、面白くて読みやすい。

  • 夢見心地の西洋礼賛に疑問も浮かぶけど、感銘を受けた都市、建築を訪れた際の熱に浮かされたかんじは、批評ではなく紀行文的なエッセイとしてはなかなかいい。

  • 建築に興味があって、考え方をしりたい、という人にはおすすめ。
    建築を専門に学んでいる人には物足りないだろうなという印象。
    読み物としてはとても面白い。

    西田幾太郎記念館この人が作ったんだ!っていう発見があったので私は星五つ(笑)

  • 私は忠雄さんの信者ではないのだが、建築界で無二の叩き上げの仰ることは素直に聞いておいたほうが良いかもしれません。ただ、やっぱり人間上がっちゃったあとは、その程度と諦めも肝心でしょう。

  • (110729)
    建築の歴史+安藤さんのコメントって感じ。

  • 旅に出たい。世界を見て回りたい。
    そんな気分になる。あ、だから、持って行けばいいのか。

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