周五郎流: 激情が人を変える (生活人新書 86)

著者 :
  • NHK出版
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140880869

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • [ 内容 ]
    市井の人々の、生きる苦しみや哀しみ、そして喜びを描きつづけた山本周五郎。
    登場人物たちは、苦悶し、号泣し、哄笑し、激怒し、それゆえに歓喜の表情を隠さない。
    強く、激しい感情体験を通して、新しい、豊かな人間が生成されてゆく珠玉の物語。
    作品に託されたメッセージを読み解き、周五郎のまなざしを逆照射する。

    [ 目次 ]
    第1章 これだけは、どうしても、譲れない(どう云いようもない、ただもう胸がむかついて;たしかに、その客は嗚咽していた ほか)
    第2章 不幸が不幸に交叉する(あんたはただの悪党、ただの人殺しだわ;あの人はもうゆき止りだわ、これからはただ落ちるだけよ ほか)
    第3章 「成功」と「幸運」への異和感(たったいまここから逃げだせ;私には、あの娘を追い出すことはできません ほか)
    第4章 弱い者のたたかい方(こんどはおれの笑う番だ;強さというものにはそれを打ち砕く法が必ずある ほか)
    第5章 貧困と集団と理想と、ふたたび(なんにもおっ建たなかっただよ;殺すな、盗むなという原則でさえ絶対ではない ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

◎高橋敏夫(たかはし・としお)
1952年生まれ。文芸評論家、早稲田大学文学部・大学院文学研究科教授。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。『藤沢周平 負を生きる物語』、『ホラー小説でめぐる「現代文学論」』、『井上ひさし 希望としての笑い』、『松本清張 「隠蔽と暴露」の作家』など著書は30冊をこえる。

「2019年 『抗う 時代小説と今ここにある「戦争」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋敏夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×