ネット心中 (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140880999

感想・レビュー・書評

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  • 悩みを周りには言えない自殺志願者にとって、自殺サイトが、その捌け口にもなっている、そんな事実に自殺サイトは必ずしも悪いものではないのだと思った。

  • 確かに、自分語りがしやすい時代ではある。
    それが自殺を含め、個人の感情に他者が関わる余地があることの一因なのだろうか。

    ドクターキリコ事件、自分は小学生の頃だ。
    たぶん、インターネット開設した頃。
    ニュースも興味なかったからよく知らない。

    確かに、インターネットは生きづらさを感じた人の駆け込み寺と考えられる。
    他者と繋がった感覚を、実体験を伴わずに得られるからだ。

    DSMを信じ、勝手に病気と思い込む。
    これが、本人だけでなく医療従事者にもあると指摘している。

    著者は、原因と解決法はケースバイケースを強調しながらも、できる限り解決法を提案する。
    これは個人的に好感を持った。

    多くの取材を経たことによる著者の迷いが感じられたが、それは決してネガティヴな評価ではない。

  • 自殺するつもりなんて全くないのだけれども、なんとなく気になって読んでみた。
    一時期、こういうネット心中というのが話題になってたけれども、最近は聞かなくなった。今でも、日本のどこかで行われていたりするんだろうか(この本は2004年の本)。
    それにしても、韓国では自殺予防を目的としたサイトを通して、ネット心中が行われたらしい。なんという皮肉。
    この本で初めて知ったのだけれども、ドクターキリコ事件とユッコシンドロームというのはすごい興味深かった。
    確かに、ブラックジャックのドクターキリコは自殺幇助に通じるものがあるのかもしれない。
    それと、ユッコシンドロームは衝撃だった。今でも、もし人気のアイドルが自殺なんかしたら、後追い自殺というのはでてくるのだろうか。上原美優が自殺したときは、後追い自殺というニュースは聞かなかったけど。

    それと、ネット心中というと、昔インパルスがやっていた『インターネット自殺』というコントを思い出す。インパルスの中では面白かった覚えがある。

  • 自殺をする人にとってネットは相談する場所であり、居場所になっている事もあり。一概にネットが自殺を助長しているとも言えない。

  • 最近は暫く話題になっていないような気がするが、一時期連日のようにネットで知り合ったもの同士が練炭で集団自殺(心中)をしたという記事が新聞に掲載されていた。またネット経由で致死薬を手に入れた人が服毒自殺を図る等の事件もあった。一人で死ぬのには勇気が足りない。ネットで募った心中相手となら、かえって気兼ねがない、のか…。
    いくつかのケースから、その心理を探る。でも本当の所、良くわからないな、私には。

  • なぜネットで仲間を求め、見知らぬ他人と死を選ぶのか。
    自殺を止めるには、ネットの果たす役割とは。

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著者プロフィール

1969年栃木県生まれ。ジャーナリスト、中央大学文学部講師。東洋大学大学院文学研究科教育学専攻博士前期課程修了。元長野日報記者。おもにネット事件、自殺問題、若者の生き方、サブカルチャーなどを取材。98年からは、ウェブと生きづらさをテーマに取材を進めている。

「2020年 『学校が子どもを殺すとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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