英文法の疑問 恥ずかしくてずっと聞けなかったこと (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140881194

感想・レビュー・書評

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  • 素人の私にも読みやすかったー。なぜ、それがそうなるのか、歴史も踏まえて話してくれるので、入ってきやすかった。こんな風に、中学の時に教えてくれたら良かったのに…

  • 分詞:形容詞として働くという意味
    I could find the answerは、実際に問題を解けたかどうかは分からないが、I was able to find the answerは答えたことになる。
    John taught the students Frenchは、実際に生徒はフランス語をものにしたという意味。John taught French to the studentは、ものにしたかどうかまでは分からない・
    関係代名詞の直後に名刺句が続いている場合に、関係代名詞を省略できる。

  • 2014/7/12図書館から借りてきた。

  • 本書は中学生向け。ピーターセン先生の本は高校生向けかなー。

    ピーターセン先生の本より平易な文章と例文だから、まずは本書を読んでから、ピーターセン先生の「日本人が誤解する英語」を読むとオススメです。

  • 構成: 第5章第25話。学習者の質問に答えるQ&A方式。

    この著者のスタンスが好きなので、読んでみた。
    そのスタンスとは、
    「英文法は語学の習得に不可欠である」
    そして「英文法は深追いしてはいけない」
    というものである。

    p.53は少し気になる。
    定形の反対は非定形であり、不定形ではない。
    非定形は不定詞と分詞であり、動名詞は含まれない。動名詞は動作を抽象化した「名詞」である。

    第7話 不定詞と動名詞は同じ意味?
    第15話 「時制」っていったいなんだ?!
    第16話 「時制」って簡単だったんだ!
    この辺に関しては田中茂範さんの『文法がわかれば英語はわかる!』を読むと、体系的に理解することができる。

    ▼---以下おもしろいと思ったところです。
    第9話 なぜ冠詞なんてめんどうなものがあるの?
     定・不定について、日本語の助詞「が」と「は」に合わせて説明されている。

    第12話 実用的な仮定法
     仮定法の実用性の高さから考えると、"If I were a bird, ~."のようなロマンチックな例文からの導入ってどうなんだろうか。

    第17話 受身文は能動文の化身ではない
    書き換えなんて存在しない。
    まったく同じことを表現するのに2つ以上の文は必要ない。
    「形が違えば意味も違う」のである。

    第18話 語順だってばかにできない!
     情報構造(旧情報と新情報)は「倒置」を引き起こす原因の一つ。

    第19話 否定の力はどこまで及ぶか
     作用域(scope)は「力の及ぶ範囲」と言えばわかりやすいのね。
     All the arrows did'nt hit the target.の2つの解釈。部分否定と全体否定。

    第20話 関係代名詞が消えるとき
    関係代名詞は、その直後に名詞句が続く場合に限り、省略可能。主格とか目的格とかではない。
    例文多数。

    第25話 子どもはいったいどうやって英文法を身につけるの?
    動物と人間の違い。大人と子どもの違い。やっぱり子どもはすごい!

  • 6/23
    おそらく2冊目だと思うが、本日「ま、いいや!」と購入。研修帰りにカフェと電車内で読むが、なかなかよい。

  • ややこしい英文法を、読みやすい文章とかわいいイラストでわかりやすく説明してくれています。

    取り上げられている内容は、どれも「難しい」「ややこしい」と思うものばかり。
    でもわからないと、英語を使いこなすようにはなりません。

    いままで習って「何でだろ?」と思っていたことがわかってすっきりします。

    ただし、入門書のようなもので、
    英文法が苦手な人・嫌いな人に、英文法の大切さとおもしろさを伝えることを第一としているため、
    もっと知りたいと思っても、それ以上書かれてないことがあります。

    大事なのは、この本を読んで英語を使ってみること、
    辞書や文法書をひいてみることです。

  • 旧情報→新情報(倒置)

  • 内容は中学生後半〜高校生でも分かる英文法の内容。ただし上記の『英文法がわからない!?』のように網羅的、体系的なものではなく、仮定法や助動詞、不定詞、時制などほんとに基本的なレベル(「節」ってなに?、「不定詞」の不定ってなに?など)から解説している。なので「恥ずかしくてずっと聞けなかったこと」と言うよりも「簡単すぎて聞かれたら困ること」とか「当たり前すぎて気にもとめなかったこと」というような英文法を解説してくれる。全体としては英文法の面白さ、奥深さ、大切さを説いている本で、英文法嫌いの人はぜひ読むといいと思う。イラストも親しみやすい。

  • 高校生用の英文法導入教材としてもよいかも。中学生でも読めそうな説明。良書。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授。関西大学・中京大学客員教授。日本学術会議連携会員。Ph.D.(MIT、1981、言語学)。東京言語研究所運営委員長、日本認知科学会会長、言語科学会会長などを歴任。専門は言語の認知科学および言語教育。言語教育関係の著作として、『日本語からはじめる小学校英語――ことばの力を育むためのマニュアル』(開拓社、2019年、浦谷淳子・齋藤菊枝と共編著)、『学習英文法を見直したい』(研究社、2012年、編著)、『ことばの力を育む』(慶應義塾大学出版会、2008年、窪園晴夫との共編著)など。

「2021年 『どうする、小学校英語?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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