日本人の死者の書: 往生要集の〈あの世〉と〈この世〉 (生活人新書 220)
- NHK出版 (2007年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140882207
感想・レビュー・書評
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小難しく書いてある。
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[ 内容 ]
本書は、死を語ることに主眼をおくものではない。
「生きている状態」は「死んでいない状態」だから、生と死は表裏一体である。
にもかかわらず、今は「生きる」ことのみが強調され、かえって生き方がわからなくなっているように思われる。
そうした時代に、生と死とは何であるのかを改めて問う。
[ 目次 ]
日本人の死者の書
横川に尊き人住みけり-『往生要集』の時代
心に引かれて-地獄界
さまよう亡者-餓鬼界
生きることの憂鬱-畜生界・阿修羅界・天界
無常の憂き世-人間界
はるかな仏の国-欣求浄土
阿弥陀仏を念じる-正修念仏
念仏の実践-助念の方法
念仏の行と法会-平生の別事
死の儀礼-臨終行儀と二十五三昧会
善悪を超えて-十念具足
地蔵菩薩と賽の河原-『往生要集』その後
五輪塔 数をしらずも
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
往生要集の解説でもあるのでわかりやすい。
そもそも地獄ばかり強調されるものではなくて、極楽往生するためにはどうするかが書かれているのが源信の往生要集なのだということ。
宮沢賢治から最近の千の風になってまで引用されているからおもしろい。
ヒトはどのように生きればいいのか・・・、ということが、すなわち「死に方」なのだろうなぁ・・と思う。