緊急解説! 福島第一原発事故と放射線 (NHK出版新書)

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  • NHK出版 (2011年6月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883532

緊急解説! 福島第一原発事故と放射線 (NHK出版新書)の感想・レビュー・書評

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  • 福島第一原発危機発生からずっとテレビに出ていたNHK科学解説委員の方々が、事故の状況と日本の原子力発電の問題点について簡潔に、しかし結構ズバズバと書いている。電力業界の隠蔽体質についてもキビシク指摘している。良い本。

  • 2011年刊。

     タイトルどおりの書。原発関係は沢山あるので、他の書でもいいかもしれないが、これが駄目だというわけでもない。
     特徴を言えば、NHK記者・解説委員など報道現場の人間が書いている点。
     そういう意味で、東日本大震災及び原発事故当時における、報道現場の模様(焦燥感と報道内容の吟味の有り方)が垣間見えるのが特徴といえそう。

     また、風評被害等「情報危機」の議論も、深みはないが提示されてはいる。これに関連し、明らかに正しくない情報が政府から開陳されていた例も。


     まぁ、正しさの判断に悩む情報の発信の場合、一過性的なTVという媒体がふさわしいのかとの疑義は湧くところだ。

     なお、低線量放射線の議論、廃炉の道筋とその実現性、高線量放射性廃棄物の処理問題とその帰結はほとんど触れられない。

  •  本書は「NHK」の記者と解説委員による「福島原発事故と放射能」についての解説書である。報道機関に所属しているだけに抑制されてはいるが、本書のトーンは「反原発」であるように思えた。
     「福島原発で何が起きたのか」との事故の解説。「日本はどうして原発を進めたのか?」の過去の政策経過。「放射能の健康への影響は?」の放射能への知識。本書の解説は、読むほとんどの人を「原発政策」への否定的な考え方に導くのでないかと思えた。おそらくこの内容が、冷静に考えた「原発への不安」についての回答なのだろう。
     しかし、現実政治では、経済界と次期政権を奪還しそうな「自民党」は「原発容認」を明言している。政治圧力に弱い「NHK」が、本書のような原発否定的トーンの本を出版できたのも、「福島原発事故の衝撃」と現在の政治が「民主党政権」であるからかもしれないと思えた。
     しかし、本書を読んで今までどおりの「原発推進政策」に賛成できる人間がいるのか?とつくづく痛感する。
     本書は、公共放送の出版としては、だいぶ踏み込んだ内容として評価できると思う。しかし、解説書であるだけに淡々としすぎるきらいがあるように思えた。

  • 事故2ヶ月のまとめとしては価値あり。NHKの限界。

  • 正しく恐れるために、誰が何をするべきなのか。
    想像力の必要性。

  • 120506
    水、タービンをまわす、崩壊熱を冷やす。水位下がる、空焚き、核燃料自体が溶ける。ベント、水蒸気放出。冷温停止、100℃以下。ベクレル、放射線を出す力。シーベルト、人体への影響。放射性ストロンチウム、カルシウムに似て骨にたまる。原発アメリカ104フランス59日本54ロシア27。

  • さすがNHK解説員、今回の事故の本質がよく分かる。
    テレビじゃ言わなさそうな事にも踏み込んでて面白い。
    解説員の方々の誠実さが垣間見える良書です♪

  • 2012年9冊目

  • 福島第一原発事故当時にNHKの解説委員として有名になった水野倫之氏他の福島第一原発事故と放射線を「正しく恐れる」ことを主眼に置いた新書。

    が、内容はあまりよろしくない。
    本書は序文に記載してあるとおり「正しく恐れる」を伝えるための本である。ということは、本書の主な読者は、放射線や原子力発電所をあまりよく知らない人であろう。それなのに、原子力発電所や放射線の説明は、巷に溢れかえる放射線の本や原子力発電所についての本のコピーじゃないかと思われるようなでき。たぶん著者達はニュースの専門家であるが放射線や原子力発電所については全くの素人なので、内容を構成出来なかったのではないかと推測する。
    こんな文章で書かれても、高校や大学で物理を学んだ人でない限り理解できません。理解ができないと結局、「よくわからないけれど怖いものである」という感情が消えず、正しく恐れるということができなくなるのではと危惧してします。

    また、ニュースの専門家よろしく事故の経緯や政府、東京電力についての対応の考察が加わっているが、これもマスコミの大義名分をそのままにひどく偏った書き方である。
    例えば、今回の事故が起こったからといって事故の訓練の仕方がまずかった。原子力行政のあり方がまずかった。そして日本(技術立国としての)でこのような事故が起こってしまったので原子力発電所はもうだめであろうとか。
    何も考えず読むと、論旨は明確であり、歯切れの良い言葉を使っているので、ただただ賛成してしまうが、丁寧に読んでいくと論理の杜撰さが目につきます。

    事象Aが起こったので、安直にAがわるいということを言うのはマスコミの性なのでしょう。問題は、事故本質はどこにあるのか。技術に過信した東京電力に非があるのか、津波の想定が悪かった土木学会にあるのか、規制が悪かったのか・・・(ちなみに本書は、何も言及せずに上記の全て悪かったと断言している。)

    正しく恐れるという目標は大賛成であるし、必要であると思う。しかし、本書の内容がこれだと、さすがに他人に勧められません。

  • 【私のレビュー】福島第一原発事故の重大さや放射能の危険性を概括。危険性を殊更フォーカスしてはいないが、「風評被害」を消費者の自衛のための当然の行動、と位置付けたのは大いに共感。

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