- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140883815
作品紹介・あらすじ
ズルズルとした対応が続くエネルギー政策。税と社会保障についての相変わらずの弥縫策。TPP交渉参加表明に象徴される「グローバリズム」への安易な追随…このままでは間違いなく「失われた30年」に突入してしまう。これがラスト・チャンス、最後の提言だ。危機の本質を明らかにし、新しい社会や経済システムへの抜本的改革案を打ち出す緊迫感に満ちた討論。
感想・レビュー・書評
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神野直彦氏の本は何冊か読んだが、自由主義、市場万能主義を強烈に批判している。僕も同感だ。自由競争の結果生まれる格差を肯定する事などありえないし、弱肉強食の社会が正しいわけがない。僕がもっとも共感できたのは、TPPは自由貿易ではなく、どちらかといえば加盟国内でのブロック経済に近いという主張。そして、国際分業というのは、「食糧とエネルギーは無限に安定的に手に入れられる」事を前提にしており何の現実味もない、という事。規模の経済を否定している点にも好感が持てた。
対談形式なので大変読みやすい。
多くの人にオススメしたい一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金子氏の著作,お二人の共著はこれまでも読んできたが,東日本大震災を経た日本社会の今後をどうしていくか,について示唆に富んだ図書である。といっても,金子氏がこれまでの著書で繰り返し指摘してきて,この書でも強調しているとおり,社会的セーフティネットを現実の課題に即して張り替え,安心とチャレンジをしやすくする社会にしていくべき,という点には強く同意できる。経済理論について話題となっているくだりは,正直難しいのだけど。
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政治家、官僚の言っていること
テレビ、新聞のマスコミが言っていること
本当の真実なのか、自分で目利きする力を身につけなければならない。
この本に書いている内容は、なかなか知ることができない。