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知の逆転 (NHK出版新書)

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  • NHK出版 (2012年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883952

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知の逆転 (NHK出版新書)の感想・レビュー・書評

  • 【分類】304/D71
    社会科学のコーナーに並んでいます。

  • 世界トップクラスの偉業を成し遂げた科学者たちへのインタビュー集。吉成さんの質問が上手いので、それだけでも必見。バックボーンを知ってからインタビューに臨むと違う角度から質問ができる。
    たけしの面白科学者図鑑 vol. 2 でもあった、「一流の先生につけ」という言葉はここにも出てきたし、この人たchの藩士自体が、一流の話だと感じる。学生の内に読むべき本。
    印象に残ったのは、最後のジェームズ・ワトソン。徹頭徹尾シビアで冷静な他者への反応が強く印象に残る。
    今の社会は「できないから諦める」という道を遅らせ、「頑張ればできるかもしれない」と希望を持たせる。はっきりと言わない、言う人が少ない。社会が丁寧になり過ぎている。と氏は述べる。
    どちらの方が良いのか分からない。今は「丁寧」な社会で、人々の能力が伸びるのか、生産性が高まるのかの実験途中だと感じる。
    再読が必要な本。

  • ☆☆☆☆
    『知の逆転』(吉成真由美)
    ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソン
    上記6名の現代の叡智に吉成真由美が「平和」「資本主義」「人生」「インターネット」「宗教」「教育」という共通の質問をぶつけながら6名の奥深い洞察を引き出してゆく。

    同じ内容の質問であっても、6名の人物の中から読者がもっとも興味があるだろうものを引き出すために、吉成がする問いが素晴らしい。
    それぞれの人物の頭のなかの観念やら、風景やらが良く伝わってくる。イメージとしては、6名の偉人を横並びにして同時にCTスキャンを撮り、6つの検査項目の画像データを披露しているような感じだ。(さすがに、どの画像データも常人のものとは違い、問題アリだ)

    個人的にはチョムスキーの「自分から知りたいと思うように励ますのが教育だ」という姿勢と、専門分野である‘言葉に対する考察’に興味を惹かれたのと、
    ジェームズ・ワトソンの『生命とは、分裂・成長することを目的とした、選択され組織化された分子の集まりである』という凝縮された言葉や、『事実の上に立って独立して考える能力が、事実から意味を汲み取ることができる人間にする』という科学者を目指す学生へ向けたと思われる言葉がジェームズ・ワトソンという人物に興味を持たせた。

    如何にしても、インタヴュー集なのでどうしても尺が短く、伝わってきた熱は微かなものにとどまってしまっている。
    それぞれの偉人の頭の中を旅するには、それぞれの人物の著書を読むことになる。
    是非、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、ジェームズ・ワトソンの著書をトライしてみよう。
    2017/04/29

  • 世界トップクラスの人へのインタビュー集。

    スケール大きすぎてよくわからないし、語られることについて知識がないし、と思いつつも読み応えがありました。

    なんというか、こういうふうに世界を見ている人がいるんだということを知ることで、この世界に存在してることの面白さが感じられるというか。

    テレビニュース見てるより、前向きな気持ちで世界のできごとと向き合えそうな気持ちになれるのがよかったです。

  • アメリカにもこんな立派な知識人がいるのかと感心した一冊。なかなか面白いw

  • 第一人者達に未来がどうなるのかをインタビューワーが聞いていった一冊。

    2012年に発売され、現在その未来がつくられつつある。
    「ITの発達である程度予想が出来る未来になったが、その時間軸は予想できない。」
    とホリエモンだか誰かが言っていたがその通りだと思う。

    生物学的見地から人間を見る必要性を述べている人がいて、それはかなり刺さった。

    個々人が深い思考から物事を見ているので、自分もそのような思考を持ちたいのでインプットを大切にしたい。

  • 成果を出してる人が言ってることだから、どきっとすることもあったけど、それを乗り越えてこそだと思った。考え方としては確実なものなんてないけどもとめつづける的な考え方に賛同する。
    正解はないし、どんなやり方であっても自分がやりたいことをやってれば、運が良かったら成果としてついてくる。成功を目指すとしてもいろんなやり方があるって意味では、ポジティブになれる。

  • 2012年刊。元NHKディレクターによる論客へのインタビュー集。チョムスキーの誰にでも噛みつく切れっぷりの一方、患者に寄り添う温かみあるサックス、高慢ちきなワトソンと、世界的第一人者であっても様々なタイプがいるんだなぁと。とはいえ、米国の政治家、政府、マスコミを全て批判するチョムスキー発言からの気付かされは多い。①米国は核抑止ではなく核支配。核抑止ならイラン核武装は肯定されるべき。②資本主義・社会主義は宣伝文句に使い古され、何の意味をも持たない、③民営化されている米国内ヘルスプログラムは非効率等々。
    ④地球温暖化を信じているのは米国人口の1/3。他方、共和党議員の多数が地球温暖化を否定しているが、その理由が「神が許すはずがないから」としている点、米国人口1/3が聖書を真実と信じている点。⑤核兵器発射解析装置のミスで、誤った発射感知を数千回してしまい、手動で回避している事実も。PS.トム・レイトンは挙げられている著書がない…。

  • それぞれ、全然知らない…って人も、これやったのこの人か!って人も、色んな考えがあってその頭の中を垣間見てしまったような(当たり前なんだけど)、そんなお得感があります(°▽°)笑
    その分野に秀でた人か沢山いたから、その分野の話とか展望が読めたのが興味深かったな。

  • ジャレド・ダイアモンド、チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、ジェームズ・ワトソン…まではそれなりに馴染みのある巨人達だが、アカマイのトム・レイトンを持って来たのは編者のセンスか。一定の質問を全員にぶつける、スーザン・ブラックモア方式がここでも採用されている。流行りなのかしらん??

  • サイエンスライター・吉成真由美さんが知の巨人6人にインタビューした対話論集。

  • マービン・ミンスキーの話が興味深かった。ミンスキーが考えていた AI の方向性と、ここ数十年の実際の研究には乖離があるらしい。大量データから統計的な手法で答えを発見する技術は進歩しているが、仮説を立て検証することはコンピュータにはまだ難しい。しかし、それこそが AI 研究を行う上で大事な部分のようだ。

  • 質疑応答方式の本は、わかりやすいです。シンプルに答える方が 難しい質問もありましたが、著名人が自分の考えをストレートに答えた感じがしました

    吉成氏の前書きからも 本の面白さは伝わります。次の本に つなげてくれる本です。マービンミンスキー氏の本を読んでみたい

  •  科学の分野で大きな業績を成し遂げた6人へのインタビュ。会話によるため、難解な内容にならず親しみが持てる。
    それぞれの人物の著作に興味がわいてきます。DNAの二重らせんを解明したワトソン氏に、ロザリンド・フランクリン氏との経緯を聞いていたのはさすが。ワトソン氏も、多分何度も聞かれ、その説明にうんざりしているのは、容易に想像できるのですが、命を削って写し取った写真を提供した彼女に、感謝の言葉はあってもいいのでは。

  • いろいろなインタビューが掲載されており、それぞれに学びはある。
    ジェームズ・ワトソンのインタビューは面白い。
    二重らせんの写真を撮った女性が、いかに偏屈な人間だったか書かれている。

  • 分かったような解らなかったような! 人類の叡智がつまった至極の名言は、私には迷言です。勉強します。

  • 技術の進歩と人間って私のなかでは常に大きなテーマです。

  • 6人それぞれの世界に対する見方が面白い。

  • ジャレド・ダイアモンド:進化生物学者・生物地理学者。ピューリッツァ賞。『銃・病原菌・鉄』。
    ノーム・チョムスキー:言語学者・社会哲学者。現代言語学の父。すべての言語に共通する普遍文法が存在し、人間は生まれつき持っているという言語生得説。
    オリバー・サックス:神経学者。『妻を帽子とまちがえた男』。2015年8月30日82歳死去。
    マービン・ミンスキー:コンピューター科学者。人工知能の父。チューリング賞。ダートマス会議発起人の一人。2016年1月24日88歳死去。
    トム・レイトン:数学者。「誰も知らないインターネット上最大の会社」アカマイ・テクノロジーズ社を共同設立、インターネットのインフラを支える。
    ジェームズ・ワトソン:分子生物学者。DNA二重らせん構造を解明。ノーベル生理学・医学賞受賞。


    それぞれ、単なる科学者ではなく思想家の一面を持つ。
    豪華な顔ぶれの中、トム・レイトンだけは聞いたことがなく、アカマイ社という存在を初めて知った。

  • 現代を代表する知識人のインタビュー集。それぞれに興味深い内容だけど、一人50ページぐらいなので、深さは感じなかったですね。
    彼らに対するこちらの知識が足りないんでそう思っただけかもしれませんが。
    各人の著作を読んでみてから読んだ方が良かったかも。

  • 現代社会が抱えている様々な問題に関するオムニバスのような本。
    良い点を挙げるとすれば登場する6人全てが独自のはっきりとした考えを持っていて、多岐にわたるテーマ(宗教、教育、人工知能、インターネットなど)について広く浅く見解を知ることができることです。
    しかしいくらなんでも内容が浅すぎます。一人についてあまりに多くのテーマを質問しているので「どうしてそう考えるのか?」という最も知りたい部分が欠落してしまっています。深みは全くありません。おそらく著者は前もって各人の著書を読んでいて、下調べもして、聞きたいことが山ほどあったのでしょうが、どうもそれに対して取捨選択せずに全てインタビューしてしまったような印象を受けました。1人に対し1テーマに絞って深い洞察を掘り下げていればもっと魅力的な本になったと思うだけに非常に残念です。インタビューの最後に推薦図書のタイトルだけ載っていますが完全に蛇足です。なぜその本を薦めるのか聞かなくては意味がありません。
    この本だけを読んでも全体を通して何かが得られるとは思えません。この本を読んで興味を持った分野について著作を読んでみるきっかけにするにはいい本なのかもしれません。

  • 「人生は出会いが全てかもしれない」と語る筆者。世界の叡智にインタビューして、分かりやすく編集できる彼女もまた、叡知なのだろう。
    常に学び続けることの重要さ。
    世界の叡智の最先端に触れただけでも大きな刺激になった。

  • 現代の世界を代表する知性6人に対するインタビューをまとめたもので、2012年に出版されてベストセラーとなった。其々のインタビューの初出は雑誌「中央公論」に2010~2011年に掲載されたものであるが、本書には雑誌ではカットされた部分も含めてほぼ全篇が収められている。
    本書がインタビュー形式かつ一人当りわずか50頁の紙面であることを考えれば、各分野の最先端で活躍するインタビュイーの膨大な思考を網羅することは難しく、内容の広がりと深掘りに物足りなさを感じるのはやむを得ないであろう。
    それでも、インタビューの中では、思考のエッセンス、関心事、自著のポイントなどが語られており、興味を持った部分について、彼らの著作を紐解いていく上でも大いに参考にはなる。
    私が特に印象に残ったテーマ、コメントを拾ってみると、以下のようなものである。
    ◆ジャレド・ダイアモンド~自著『銃・病原菌・鉄』、『文明崩壊』、『人間はどこまでチンパンジーか』等のポイント。「人生というのは、星や岩や炭素原子と同じように、ただそこに存在するというだけのことであって、意味というものは持ち合わせていない」。
    ◆ノーム・チョムスキー~資本主義の将来について。民主主義の限界について。「科学は素晴らしいものですが、人間の問題について何も言うべきものを持っていません。・・・多くの人々を日々悩ませている問題、たとえばなぜこれが正しくてそちらが正しくないのか、命の意味は何か、死とは塵になるということなのか、といった問いに、科学は何も答えてくれないのです」。音楽・数学・アートは言語の副産物か。
    ◆オリバー・サックス~なぜ「個人物語」が重要なのか。生まれか育ちか、遺伝子か教育か? 自著『妻を帽子とまちがえた男』、『レナードの朝』、『音楽嗜好症』、『火星の人類学者』等に出てきた患者について。
    ◆マービン・ミンスキー~なぜ福島にロボットを送れなかったか。社会は集合知能へと向かうのか。「私自身は、集団の中に一般的な叡智があるというふうには信じていません。・・・科学の歴史を振り返ってみると、叡智というものは、・・・「個人知能」によってもたらされているのがわかります。わずか100人の個人が、知的革命によって西欧の科学というものを形作ってきた」
    ◆トム・レイトン~「もしいま戦争になったら、インターネットが大きな役割を演ずる」。
    ◆ジェームズ・ワトソン~「本来、人はみなそれぞれ異なっているのに、同じだとみなさなければいけなくなってきている。同時に、あるもののほうが別のものよりもいいという言い方は避けて通るようになってきてもいる。だから、どの花も全て同じように咲くんだと言う。ごまかしです」。「感情は常に理性より重要です!・・・私の情熱は「真実を探る」ことにあります。理性では「真実を明らかにしたらたいへんなことになる・・・」と知っていても」。
    (2013年1月了)

  • 超豪華な偉人達に直接日本人である筆者がインタビューしている割りには各人に割かれているページが少なく非常にもったいない印象。もっと色々聞いて欲しかった。

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知の逆転 (NHK出版新書)の作品紹介

「二重らせん」構造を解明したワトソン、「普遍文法」を提唱し言語学に革命をもたらしたチョムスキー…限りなく真実を追い求め、学問の常識を逆転させた叡智6人。彼らはいま、人類の未来をどう予見しているのか。「科学に何ができる?」「人工知能の可能性は?」「情報社会のゆくえは?」―現代最高の知性が最も知りたいテーマについて語る興奮の書。

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