ブクログ大賞

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)

  • 1962人登録
  • 3.93評価
    • (148)
    • (274)
    • (163)
    • (11)
    • (1)
  • 221レビュー
著者 : 池上彰
  • NHK出版 (2014年4月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884317

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
三浦 しをん
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)の感想・レビュー・書評

  • ユダヤ教、ユダヤ人だけが救われる民族宗教、イエスが救世主=神の子として信仰したのがキリスト教、「輪廻」=生きていることは苦しいこと、輪廻から抜け出すこと「解脱」、いい状態に生まれ変わることではなく、二度とこの世に生を受けることがないのが理想の姿、「宇宙膨張説、銀河系の外の星は赤みがかっている(=地球から遠ざかっている)」、進化は進歩ではない、突然変異を繰り返して生き残ってきた、アダム・スミス国富論・富とは労働によって生産される必需品と便益品・分業で経済を回す、マルクス資本論・資本家と労働者は対等、ケインズ財政赤字を容認・公共事業をし乗数効果を生む・累進課税、フリードマン新自由主義・政府の規制は出来る限り撤廃し市場に競争させる、1873年以前は「国籍」という概念が無かった、健全な愛国心は押し付けではなく自然に持つもの…教養の入門書。宗教・宇宙・人類・病気・経済・歴史・日本について。

  • まずユダヤ教があった。ユダヤ教はユダヤ人こそが神に選ばれしものでユダヤ人だけが救われるという考えだが、ユダヤ教を布教していたイエスキリストは神を信じるものすべてが救われると言った。ユダヤ人から反感を買い処刑される。
    しかしキリストの遺体が消える。ユダヤ教では世界の始まりと終わりがあり、ユダヤ教徒は救世主を求めている。イエスこそ救世主だと考えた人たちがキリスト教徒となっていく。
    ではイスラム教は?ユダヤ教徒は神の教えを守らない、キリスト教徒も神の教えを守らない、そこで神は最後にムハンマドを選び、神の言葉を与えた、という流れ。

    では仏教は?仏教はユダヤ教やキリスト教、イスラム教のような唯一絶対神とは違い、また世界は神が創造したという考えでもない。仏教の基本は輪廻。生きている間の行いによって次に生まれ変わるのがよくも悪くもなる。また仏教では良いステージにあがる為ではなく、生きる事とは苦しいもの。その苦しみから逃れる為に悟りを開くとその苦しみから解放されるという考え。2度とこの世に生を受ける事がないという事が理想の姿。

    またキリスト教やイスラム教は信じるものはみな救われるといった考えから世界に広まったが、ユダヤ教はユダヤ人のみが救われるという考えから世界に広まる事はなかった。

  • 池上彰が、リベラルアーツ(自由教養)として、、「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」の7つについて綴った一冊。

    内容はどれもごく一般的なものだが、テレビと同様わかりやすかった。

  • リベラルアーツがどういうものなのかがコンパクトにまとめられています。「現代の自由七科」は中高生も参考にしてもらいたいと思いました。

  • 現代の教養とは?
    社会にて、生きる力を身につけること。

    すぐに役に立つことは、世の中に出て、すぐに役に立たなくなる。
    すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。

    つまりは、
    「自分がどういう存在なのか」を見つめていくこと、「自分自身を知ること」ことこそが現代の教養だろうと、池上さんは著書で唄っています。


    「自分自身を知ること」が、社会にて生きる力を身につけることにつながるかどうかは、パッと言葉を聞いただけではよく分からない。
    池上さんが、現代の教養を7つとするならば、この7つであると、自信満々で、列挙し解説している理由もよく分からない。

    けれども、著書を読んで、確かに気付きはあり、それが直接結論に結ばなくても、得た知識のどれかはいつか役に立つ、そういうものが教養であるのだろうと思った。
    また、教養とはなんぞやについて、実感できるのも、もっといろんな知識や経験を得てからなのであろう。
    教養を身につける上での入門書となる1冊だ。


    1.宗教
    ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の神は同じであるという事実は知らなかった。そして、同じ宗教でも、それぞれの気候風土や文化によって中身が大きく変わってくるという視点も、自分にとっては改めてハッとさせられた。同じ神を信じているならば、互いに争わないように出来ないものかなと思うけれども、土地や資源をめぐって争いが起きているのである。神様はこの状況を嘆いてはいないだろうか。

    2.宇宙
    私たちは、ビッグバンによって誕生した。

    3.人類の旅路
    私たちは、文化の程度が高いから、存在する。

    4.人間と病気
    第一次世界大戦終結のきっかけ、スペイン風邪の流行である。ヨーロッパ人のアメリカ及びアフリカへの進出は、病原菌を広め、先住民を死に至らしめた。
    私たちを知ることは、病気を知ること。病気を知ることは、私たちを知ることである。

    5.経済学
    現代は、合理的経済人→感情や心理が経済活動に大きな影響を与えている、すなわち行動経済学が注目を集めている。
    経済学についても、私たちはどこにいて、どこに行こうとしているのか、という探究心に基づいている。

    6.歴史
    「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは聞いたことがあるものの、文字を持つ勝者が歴史を作ってきたという視点にハッとさせられた。ヨーロッパ中心の世界史、近畿→関東中心の日本史。主流でない地域の歴史や、語り手が違う史実を読むことも理解を深める上で、必要なことだと思ったし、もともとある程度歴史に理解があれば、単純に面白いと思う。

    7.日本と日本人
    他者が、つまりは他国があってこそ、私たちは日本ということを自覚できるし、日本人としての誇りもまた生まれてくるのであろう。
    「自分は日本人である」というのは、絶対的なものだと感じていたが、実は極めて概念的なのだなぁということに気付かされた。
    だからこそ、韓国や中国において、事実とは違ったとしても、日本人に対する嫌悪感を恣意的に国民へ身に付けさせることが出来たのだろう。
    私たちは、融和のために、どこへ向かって行ったら良いのだろうか。



    最後に、池上さんは言っています。

    過去を見直すことによって、学問は発展し成長している。知識を単に受け取るだけではなく、それを現代に生かし、より良い社会をつくり、より良い人生を築いていく。それがリベラルアーツというものの価値なのだ。


    是非、子供に読ませて、
    将来の指針の一つとして貰いたい。

  • 東工大特任教授としての顔を持つ著者の、リベラルアーツ(教養)に対する情熱が感じられる。宗教、宇宙、進化論、病気、経済学、歴史、日本と日本人について語られた講演会の記録。テーマが多岐に亘る分、広く浅い印象も拭えないが、議論の深まりや展開を許されるスペースが足らなかっただけで、いずれもバランスの良い大事な視点をコンパクトに提供してくれる。特に歴史については勝者が歴史を作る点について近代の近隣諸国の事例による説明はそういうことだったのかとコロンブスの卵的な印象を持った。良識あるジャーナリズム代表としてとにかくバランスよく情報・知識・問題意識を提示してくれる。

  • ☆ユダヤ教
    モーゼがカナンの地に脱出(『旧約聖書』出エジプト)途中でモーゼが唯一神ヤハウェから「十戒」を授けられる
    ・民族宗教

    ☆キリスト教
    ・『新約聖書』
    ・イエスはキリスト(=救世主)として神から遣わされた
    ・世界宗教
    ・カトリック(免罪符売り出した)とプロテスタント(抗議する人)

    ☆イスラム教
    ・『コーラン』(新約聖書、旧約聖書も認めている)
    ・天使ガブリエルがムハンマドに伝えた神の言葉
    ・世界宗教

    つまり、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神は同一。

    ☆仏教
    ・ゴータマ・シッダールタ
    ・輪廻から抜け出すことが解脱←悟りを開くこと
    ・2度とこの世に生を受けることがないのが理想の姿
    ・上座部仏教(修行に没頭)と大乗仏教(全ての人たちを助ける)

  • さらっと読める
    もう少し文献案内があると良かった

  • 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?
    という永遠の疑問に対する答えを与えてくれるものとして
    7つを、教養として大事な七項目としてあげ
    それぞれ30ページくらいで軽く解説するもの

    7つは宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人

    人類の旅路ってやつは結局進化論の話とかで、
    人間の祖先はなにかという話
    地学や生物、歴史の始めでやる内容
    日本と日本人では、日本人としてのアイデンティティが
    どのようにできあがったのかという話

    日本と日本人以外は、結構高校で習う科目や大学の学部になってるものに近い
    世界史を学んでいると、宗教、人類の旅路、歴史、人間と病気の話あたりは知っているんじゃないだろうか
    経済学の話ももしかしたら世界史でやるのかな
    個人的には病気の章が知らないことが多かった

    著者も述べているが、この本ではあまり情報量がないので
    この本をきっかけにそれぞれに関連する知識をつめるための地図みたいな本
    そう言いつつ、引用めちゃめちゃしたな

  • 教養とは何ぞや。知らないで身につけないでのほほんと生きてこれてしまった30年…。ここ最近のほほんとしていられないぞと…教養がないと、知識も意見も、話題も何も膨らまないんですよね。記事読んでても知識が薄いとこって読むの遅くなるし…。
    ということでプライドなど捨ててこつこつお勉強してる30歳目前。
    とかぐだぐだ言いつつ、この本は純粋に「へぇ」「ほぉ」と唸ること多し。大人に撮っては当たり前の教養かもしれないですが…特に宇宙とか、宗教の章ね。おもしろい!宗教は最近興味があっていろいろ読んでいることもありますが成り立ちとか、その経緯とか、社会とのつながりとか知れば知るほど「社会は宗教で成り立っている部分が大きい」という発見があっておもしろい。
    こんな興味を持つことや理解できたのは、分かりやすい文の賜物です。ありがたやありがたや

  • 宗教のことなど、分かりやすくて、リベラルアーツの入門書として最適。

  • 理系として私はこんなに常識がないまま社会に出てよいのだろうか、と不安になった時に読んだ本です。“教養というのは自分自身を知る事につながる”という冒頭の言葉に疑問を感じながら、読み終わる頃には納得し、自分自身を見つめなおすことが出来ました。
    (電子物理工学専攻 M2)

  • 現代の教養7科目制覇
    知ってることも知らないことも。
    知識の整理整頓

    宗教
    宗教の成り立ちと現在地

    宇宙
    宇宙、そして地球の誕生

    人類の旅路
    人類の成り立ち、現代的解釈

    人間と病気
    インフルエンザの起源、スペイン風邪

    経済学
    経済学は変わる

    歴史
    歴史は日々変わる、勝者の視点が多い
    日本人と日本人
    ニッポンかニホンか、国家意識

  • 今この世に生きる人にとって大事な教養の基本のキを教えてくれるとともに、勉強のきっかけと下地を与えてくれた良書。
    病気と人間の歴史の節は、知らないことも多く、勉強になった。宇宙の話には知的好奇心をくすぐられた。もっと知りたいと思った。

  • 読んでおいて損はないものだと思った。
    好みもあるが、頭には入りにくいので何度も読んでも面白いです。

  • 池上流の分かりやすい解説で、教養の大切さを実感できる。

  • ほとんど知っている内容だけど改めて知識の整理に役立つ本ではあったかな。この人の言葉はたしかに平易ですっと入ってくるね。大東亜戦争とか東京裁判史観とか、なるべく偏りのない立場であろうとしているし。ドップラー効果により観測された宇宙膨張説はなるほどと思った。より重厚な人文系の本を読みたくなった。

  • 私たちはどこから来てどこへ行くのか?
    これを追求するために自由七科が生まれた。

    日本人は他国と比較して日本人という概念が生まれた。
    上から押し付けの愛国心と、自発的な愛国心。

    聖徳太子は厩戸皇子(うまやどのおうじ)

  • <目次>
    序章 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?
    -現代の教養七科目
    理系と文系の間の溝
    東工大教授の職を引き受けた理由
    解体された教養部
    「リベラルアーツ」が見直された背景
    日本のリベラルアーツ教育
    すぐ役に立つことは、すぐに役に立たなくなる
    現代の自由七科

    第一章 宗教
    -唯一絶対の神はどこから生まれたのか?
    風土によって異なる宗教が生まれる
    ユダヤ教とはどのような宗教か?
    ユダヤ教とキリスト教の違い
    「旧約」「新約」とはどういう意味か
    かつてキリスト教のシンボルは魚だった
    ムハンマドが聞いた天使の声
    ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の神は同一
    イスラム教の終末観
    ゴータマ・シッダールタの出家
    「輪廻」と「解脱」
    宗教は変化する
    キリスト教、仏教の変化
    宗教紛争の本質
    現代人にとっての宗教

    第二章 宇宙
    -ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源
    天動説から地動説へ
    キリスト教は地動説を認めなかった
    宗教と科学は切り離されたのか?
    ハッブルの大発見
    「ビックバン」は悪口だった!?
    ヒッグス粒子はなぜ大発見なのか?
    宇宙、そして地球の誕生
    たかが仮説、されど仮説

    第三章 人類の旅路
    -私たちは突然変異から生まれた
    進化=進歩ではない
    突然変異とはどういうことか
    ダーウィン進化論の衝撃
    はるか昔の年代の調べ方
    人類はアフリカから始まった
    人類移動のルート
    地域によって肌の色が違う理由
    マラリアにはかかりにくく、貧血を起こしやすい遺伝子
    ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの違い

    第四章 人間と病気
    -世界を震撼させウイルスの正体
    吸血ダニとの格闘から花粉症は生まれた
    現代的な生活がつくる病
    細菌とウイルスの違い
    抗生物質はウイルスに効かない
    「インフルエンザ」の語源を知っていますか?
    スペイン風邪の猛威
    スペイン風邪が第一次世界大戦を終わらせた
    スペイン風邪の正体
    ウイルスの突然変異
    中国農村部で新型ウイルスが生まれる理由
    鳥から直接感染するインフルエンザ
    世界を震撼させた豚インフルエンザの真実
    豚インフルエンザの患者数が一番多かった国は?
    病気が人類の歴史を大きく変えてきた

    第五章 経済学
    -歴史を変えた四つの理論とは?
    近代経済学の父アダム・スミス
    「見えざる手」とは何か
    カール・マルクスの「労働価値説」
    社会主義の失敗
    常識をくつがえしたケインズ革命
    「ケインズは死んだ」
    フリードマンの新自由主義
    新自由主義は格差を拡大させた
    経済学は変わる

    第六章 歴史
    -過去はたえず書き換えられる
    歴史として残るもの、残らないもの
    進歩史観の確立
    なぜ四大文明は歴史に刻まれたのか
    記録の蓄積が愚行を遠ざける
    歴史観は一つではない
    「歴史の真実」は変わる
    歴史は権力によって書き換えられる-北朝鮮と韓国の例
    政治的意図による歴史づくり―中国の例
    「東京裁判史観」と「大東亜戦争」
    歴史とどうつきあっていくべきか

    第七章 日本と日本人
    -いつ、どのようにして生まれたのか?
    「日本」という名前の由来
    ニッポンかニホンか
    「日本人」は一八七三年に誕生した
    時代を貫く日本人のアイデンティティは存在しない
    国家意識はいかにつくられるか
    健全な愛国心とは何か
    メイド・イン・ジャパンは「安かろう、悪かろう」の代名詞だった
    海外で愛される日本
    韓国・中国と東南アジアの違い
    他者との関係から自分・自国を認識する

    おわりに
    文献案内

    ***

  • やっぱり池上さんの本はわかりやすくて好き。これからももっともっと読みたくなるほどの知識とそれを伝えるための能力を持った方だと思いました。

  • 氏が定義する日本人の一般教養として必要と思われるだろう7科目の一般教養の概要を、TVでお馴染みの平易な口語調で起こしてあるので読みやすいし理解しやすくまとめてはあるけれど、もっとユニークな例え話とかユーモアを織り交ぜ文章に緩急をつけたらより良い入門書になると思う。

  • リベラルアーツ入門書、とても読みやすく、大学時代もっとしっかり勉強しとけばよかったと思った。

  • 面白く、すいすいと読み終わりました。
    多様な面に渡る入門書、教養の入り口、それを広げるも深めるもあなた次第、というところでしょうか。
    分かりやすいとは言うものの、ところどころに記憶に留めておきたい印象的な言葉がキラキラしています。
    即効性のあることの大切さと、即効性のないことの大切さ。だから、普段あまり気の回らない即効性のないことの大切さを見つめていきたいと思います。
    池上さんの本を多読する方法、この本をきっかけに他の筆者の本を読む方法、どちらにしようか、これから図書館に行ってみようと思います。

全221件中 1 - 25件を表示

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)に関連するまとめ

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)を本棚に登録しているひと

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)の作品紹介

いま、学ぶべき教養とは何か?現代人必須の7科目とは、「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」。この7つを貫くのは、「自分がどういう存在なのか」を考えようとする問題意識だ。7科目のエッセンスを講義形式で明快に説く決定版。現代人の「生きる力」=教養の本質が一気に身につく!

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)はこんな本です

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)のKindle版

ツイートする